見出し画像

ホストファザーから初めて聞かれたこと

ホストファザーはエジプト人。

毎日アラジンの魔法の絨毯のようなものをひいてお祈りをする。
私が見ていたのは朝、晩のお祈り。
宗教上豚肉を食べられないし、私がお世話になったときは
ちょうど違う年だったからとの理由だったけど
断食もするらしい。

初めて目にする文化に興味津々なった。
(私も友達との外食以外では豚肉を食べることはなかった。)
ホストマザーやブラザー、シスターも同じ宗教かと思いきや
小さいころは試したことがあるけれど、会わなくてやめたとのこと。
ただ豚肉を避けている。ホストシスターはお祈りとかしなかったけど
豚肉を食べてしまった日にすごく罪悪感でいっぱいになっていた。

宗教の強制はしていないけど、豚肉は食べないというルール。

初めて食べたエジプト料理はどこか日本を感じるものも
あり、(マカロニグラタンみたいなのや、焼き魚をたべる習慣など)
結構おいしくてすきだった。

兄妹たちやいとこ、近所の家族など、エジプト人ネットワークなるものが
あり、みんな家族のようにお互いを大切にしていたのがとても印象的だった。

エジプト人はどうやら
甘いものが好きで、声が大きいらしい。
ご飯を食べながらみんなで楽しく話すのも
アメリカに来てから気が付いたことだった。

そんなホストファザーからアメリカ生活が始まったばかりのころ、
聞かれたことがある。
「アラブ系の家庭に滞在するのは怖くなかった?」
なにも考えていなかった私は、受け入れてくれて嬉しかったから
何も怖いとかなかったよというと、
「9・11の一件があったからそこからいろんな人に恐れられることが
ある」ということを話してくれた。

ホストファザーはとっても優しいからそんなの気にしていないよ、
私の両親もだよと伝えると安心した表情を見せてくれた。

当分の間、肩身の狭い思いをしていたことがよくわかる。
ビジネスをしているけれどなかなか難しいことも

アメリカという国の1部を知ることができたと思う。
何か問題があればその人種が責められる。
日本とは違う大きなものを抱えているんだなとこの会話を
通して感じるものがあった。

ただ、10か月を通して言えることは
私がかかわったエジプト人はみんな明るくて
一緒にバレーボールをしたり、子どもたちと遊んだりと
良い印象だった。

アメリカの思い出の味はと聞かれたら
エジプト料理とメキシカン、チリ料理だと
絶対にこたえる。今は日本に住んでいるけど
エジプトレストランを探しているし、機会があれば
習ってみたい。

エジプトに行ってみたいなあと強く思うきっかけになった
経験であった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?