鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 ネタバレ注意⑭二人目の犠牲者

こんばんは、小山内慧夢です。
本日は幽霊の日だということで、急遽更新することにしました!

本当にネタバレがひどいことを書きますので、『俺の見立てと違うなあ』と思ったら即閉じてくださって結構です。
あと、私が目にしたり耳にしたりした、裏取りできていない考察とか気付きについても書きますのでご注意ください。
ガイドがないまま書き散らかすと事故が起きるかもしれませんので、サントラに添って書いていきたいと思います。



少しでも不安がある人は、引き返してください。

警告はしましたよ?(CV:沢城みゆき

⑭二人目の犠牲者

丙江が殺されたと聞き、ハッとして振り向く水木。
そして目玉を咥えたカラスのアップ。
このカットは予告で使われていたので、実家に帰ってきたような馴染みがありますね(そんな実家は嫌だ)。
背景まで禍々しく赤くて、不気味さを増量中。
カラスの足元には絶命した丙江さんの姿。
恐怖に顔を歪めて、目をカッと見開いている。
死の間際、酷く驚いたような……
BGMが本当にいいですよね……『二人目の犠牲者』不穏で最高です。
集まってきている村人と乙米様。
乙米「丙江、丙江~!ああ!!」
乙米様の言動って、外向きにはかなり厳しいけれど、兄妹に向けるときは結構ハートフルな感じなんですよね。
時麿とも仲良かった感じするし、庚子にも当たりは強かったけど鼓舞するような含みがあったようなないような……。
乙米にとっての兄妹は『同士』なのかなと。
守るべきもの、尊重するべきもの。
金遣いが荒い丙江には文句を言いながらもお小遣いあげているしだらしない様子も許しているよね。
でもその下の代(沙代と時弥)は搾取の対象……?
自分がそうだったから、そうなのかな……
時貞の言葉を踏襲したり、言いつけを頑なに守ったりしている。
そういう風にしか生きられなかった、別の生き方を知らなかったか、諦めていたか……私は乙米様好きだから、どうしても根はいい人説に偏ってしまうんですが、それでもまあ、沙代ちゃんへの態度はひどいよね。

丙江さんのご遺体は高い杉の木?のてっぺんに串刺しにされている。
乙米たちからは少し離れたところに水木。
丙江の死体を見て具合が悪くなったのか、木に凭れて油汗をかいている。もしかして戦地での同胞の死にざまを思い出したのかもしれない。
気を落ち着かせようとしてか、手にはタバコ。
ゲゲ郎「ふむ……人間の仕業とは思えんの」
ゲゲ郎は全く動じていない様子。繊細そうなのに、死体には馴れている?
サッと踵を返してカラコロと下駄を鳴らして歩く。
そんなゲゲ郎の様子を見て眉間にしわを寄せる水木。
『は? あんな凄惨な場面を見てどうしてそんなに冷静でいられるんだよ?』とでも言いたげ。
水木「ま、待てよ! 人間の仕業じゃないならなんの仕業だってんだ」
俯瞰。二人の距離は結構ある。
ゲゲ郎結構歩くの早い。ほんとに興味なさそう。
まあ、ゲゲ郎と丙江はまったく接点がないですからね。
水木「この村はいったいどうなってる? あの島の化物たちにカッパみたいな生き物……それに……それに幽霊族ってなんなんだ?」
この時の水木の声が非常に弱々しくて最高に滾りますね。
オーバーアクションで心が揺れ動いているのがすごくよくわかる。生っぽい。
不安を振り払うように勢いで話してる感じ。
そこにサア、と風が吹き抜けゲゲ郎の髪を揺らす。
多分この風、生温かいんだろうな、と。
ゲゲ郎「この村だけがおかしいのではない。あの島にいたのは」
振り返るゲゲ郎。不吉なまでに赤い夕日に照らされて逆光気味。
ゲゲ郎「おぬしら人間が妖怪と呼ぶ存在じゃ」
ゆらり、ゆらりと身体が揺れる。
その挙動は普通の人間のそれとは違って、不安を掻き立てる。
水木「妖怪、妖怪だと……っ?」
絶望顔劇画風水木。片手で顔を覆う。なにがそんなにショックなのか。
これからは科学の時代だから?
ゲゲ郎「妖怪はどこにでもおるぞ。お主が生まれたときからお主の周りにも無数におった——ただお主が見ようとせんかっただけじゃ」
ゆらり、ゆらり、左右に激しく揺れながら近付いてくるゲゲ郎。
どこか楽しそうな気配もする。
もしかして水木が怖がっているのが面白くて調子に乗って脅かそうとしているのでは……
エンディングのときのお茶目ゲゲ郎()にも通じるのかなと勝手に思っている。
水木「よせ、嘘だ……!」
本気で怖がる水木。もしかして小さいときに子守りのばあさんに聞いた妖怪の怖い話を思い出して気持ちがリンクしたのか。
ゲゲ郎「そしてわしら幽霊族もまた、妖怪のようなもんなのじゃ」
さっきは面白がっていたのに、ここで空気が変わる感。
ゲゲ郎も幽霊族のことは茶化して言えないのかな。
水木の瞳孔が開き?、ぐらりと身体が傾いで白目をむく。
ドサッと水木が倒れる音。それを目だけで追うゲゲ郎。
ゲゲ郎の身体能力からすれば、水木が倒れる前に受け止めることは可能だったはず。
でも、それをしないということは、そこまで水木を信用してないということの表れなのかな~。
命は助けてやるけれど、そこまでは……みたいな。ゲゲ郎の目のドアップ。
感情が読めないところがよき。
倒れた水木(白目)から咥えたタバコが落ちる。
火をつける前でよかったね!おデコ全開水木。
ちょっと顎あげ気味で水木を見ているゲゲ郎の強者感、最高ですね!

はい、これはこの辺までかな!
ところで丙江さんのご遺体を下ろすのは骨が折れそうですね。
まず木を切り倒さなければいけませんものね。
斧常備している人(笑)がいるからなんとかなるだろうけど、なるべく損傷しないようにするにはかなり気を遣うと思われ。
一族の中で起きる連続殺人は葬式出す暇がなくて本当に大変ですね。
時貞の死亡宣告から二日も空けずに時麿が死に、その翌日に丙江が……あれ?もしかして時貞の葬式してないよね?葬儀の前の晩はお籠りなんだもんね?お籠りの社で時麿が死んだんだもんな?そうこうしているうちに窖の結界のほうに注力したもんだから、してないよね?
でも、乙米たちは時貞が邪法で復活することを知っていたから葬式に重きを置かなかったのかもね。
まずは窖の結界をなんとかしなきゃ!
うーん、元々の時貞の計画ってどんなだったのかな?
死ぬ→時麿を当主にする→邪法で復活→窖の結界を張り直す→時麿が時弥を養子にする→二十歳になったら当主に返り咲く……
そろそろ死ぬと思っていて計画を練ったのはわかるけどうーん。誰がどこまで計画を知っていたのか知りたいなあ。
時麿は納得していたのかな?私の中では時麿は知的な人で、『ととさま~』はポーズで、時貞さえも欺いていたって流れなら胸アツだったんだけどなあ。違う気がしている。飛田さんが好きだからそう思うのかも……声に引きずられる私。
時麿は本当に十数年は当主を任されるものと思っていたのか、それが傀儡だと知って自棄になって沙代ちゃんを襲ったのか……、それとも沙代ちゃんが言っていたようにほんとに、時貞と同じことをしても許されると思っての暴挙だったのか……沙代は霊力が強いらしいので、自分が沙代を孕ませて、例力の強い子を産ませれば時貞を出し抜くことができると考えた……とか。いかんいかん、どうしても胸アツ展開に持っていきたくなってしまう。でも、どんな理由があろうとも姪を襲ってはいけません。
ねえ、時麿も一部記憶を狂骨に食われてるという説は?修行の最中に下手こいたとか、もしかもしか、ワンチャン孝三さんが襲われたときに咄嗟に助けようとしてとか、……あり?優しい兄であってほしいぞよ……時貞に出来損ないと言われるくらいだから、期待には答えられなかったんだよね?狂骨に襲われるとはなんたる体たらく!だから任せておけんってなった?いや、でも「一族の者はお籠りを始めるように」とか「ただひたすらに修行してきた、嫁取りも許されず」とかって言える知性……どことなく時貞に反発を感じる言葉選び……でも白髪じゃないんだよね。あ、顔が白い……(それは白塗りです)
Blu-rayの特典ドラマCDで、龍賀のその辺の事情が解き明かされればいいなあと願っております。
気付けば発売まであと四か月を切ったんだもんね!
非常に楽しみですね!
この辺で、と言ってから長かったな……計画性のなさよ……。

さて次回は⑮最後の二人ですね!ではでは!

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