思いのほか傷ついていたのだと後から自覚する

今回の記事は、具体的に書くとわかる人にはわかるのでフェイクが入ってます。

私の割り当てられた性は女性です。自認は今はノンバイナリーですが、当時は100%女性というと違和感があるというか、そんな感じでした。今だとクエスチョニングになるのかな。そんな頃の話です。

以前、合宿形式の研修に参加したことがあります。会場は民宿っぽいところでお風呂は家のお風呂のような感じで男女共用でした。グループがほぼ男性ばかりだったためか、入浴時間とか入り方について決めごとがされてなかったんですね。私が少し特殊な参加の仕方をしていたというのも理由の一つかもしれません。

で、お風呂に入るわけなんですが、バッティングするとまずいので、私と一緒の参加の仕方をしていた人に、人が来ないよう見張っていてほしいとお願いをして、了承してもらい、お風呂に入りました。

しかし、結果として見張っていてはくれておらず、こちらは裸の状態でグループの男性と鉢合わせてしまいました。気まずい感じで「すみません」「いやこちらこそ」と、その場を離れました。見張っておいてくれるはずだった人は、どうせ誰も来ないだろうと思って、その場から離れていたそうです。

そして何年か経って、そのグループと同席する機会がありました。それは宴席で、どういう話の流れかは分かりませんがその時の話になり、お風呂で鉢合わせてしまった男性はその時のことを他の人に話してしまったようでした。彼のいるあたりから囃し立てるような声が聞こえ、その後、彼は私のところに来て大声で謝るという行動に出ました。

ご本人と周りで囃し立てていた人がどういうつもりでそのような行動に出たのかは分かりません。昔の男性社会ノリで、ただの冗談のつもりだったのかもしれません。しかし、私としては晒し者にされたという気持ちになりました。

もういいからやめてくれというのがやっとでした。

あれからさらに何年も経ち、普段は忘れているのですが、ふとした時に繰り返し思い出し、息ができなくなります。最近久しぶりに思い出したのですが、結構しんどくて、自分は自分で思っているよりも深く傷ついていて、その傷が癒えていないことを認識させられました。

お互いの存在が尊重される社会にしたいですね。

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