2色のトマト時間術②

ライターとして時間術をはじめ多くの自己啓発本をレビューさせて頂いた経験から、
そして何より自分が蕎麦屋の女将で毎日バタバタと忙しいから、
という理由で考え出したこの面倒なこととそうでもないことを交互にやるポモドーロ・テクニックですが、
もしも
「今日やらなければいけないことは、とにかく全部嫌なことばっかり。面倒なことばっかり」
だった時も2つのカテゴリに分けた方が(私は)効率はいいです。

この場合は「好き・嫌い」「面倒くさくない・面倒」という分け方でなく「機械的にできる・機械的にできない」「左脳的・右脳的」という分類をします。「クリエイティブ・非クリエイティブ」とか。
で、必ず「気が重い方からやる」。
どちらも気が重い場合は機械的、左脳的、非クリエイティブからはじめるのがおすすめです。

はじめは緑のトマトから…

とにかく同じ作業を大量にやらなければいけないから、2つに分けるなんて無理…というときは、「飲み物OK、飲み物NG」「音楽やYouTubeを聴きながらでもOK、音楽やYouTubeはNG」
とか25分ごとに外部条件を変えています。
うちにいるときは「25分はフェイスパックをしつつ」とかもできますね。これを楽しいととるか面倒ととるかは貴方次第ですが…

「嫌なことを25分やろうとしたら、すべきタスクが15分で終わってしまった」
場合ですが、この時は
「嫌なこと終わった～～(^▽^)/」
といそいそと楽しいことに着手せず、その時間内は嫌なことを探して粛々と作業する、のがおススメです。

書類を並べ直す、でも、引き出しの整理整頓でも、名刺の整理、床のゴミ拾いでも構いません。
自宅ならちょっとしたストレッチや筋トレ、洗い物、お風呂場の掃除、洗濯物を畳む。トイレや玄関の掃除。歯磨きや爪切り。
こういうときのために「隙間時間にやるべき嫌なことリスト」を作っておくとすごく便利です。

逆もしかり、で、楽しいことリストもあると便利ですね。

猫と夫。これは好きなものセット

自己啓発系の提案って、それが時間術でもお金持ちになるモノでも、人間関係でもメンタルケアでも勉強法でも話し方でも片付けでも…
要は
カスタマイズ
にかかっています。
本でもセミナーでもYouTubeでも何でもいいのですが、それらの提案を鵜吞みにするのではなく(鵜呑みは消化に悪いです)自分なりにかみ砕いてどう自分流に落とし込むか…そこが鍵。

カスタマイズはある程度のトライアンドエラーを繰り返すしかありませんが、提案に沿ってできたから成功でも、上手く遂行できないから失敗でもなく、やっているうちに
「私ってこういうお人柄なんだな」
という認識が深まるので、がむしゃらにあれこれメソッドを実践するより、1つやっては振り返り、私ってこんなところがあるんだな(ふむふむ)と理解するひと手間をかけると、結果的にカスタマイズのスピードは上がるのではないかと…。

というわけで私はポモドーロ・テクニックをこうしてアレンジしましたが、
皆様それぞれのトマト調理法を考えると楽しいかと思います。

ところで、私は時間の使い方は命の使い方だと思うので、時間術系の本は常に興味があり、目につくとできるだけ読んでいます。
いろいろ読んで思うのは、すごくシンプルなことなんですよね…

「もしやりたいことがあるなら、それを人生の中心に置いて、
毎日それをやる」

時間的には数分とか、時には数秒でもいいから、とにかく毎日やる。
言葉にするとバカみたいですが、本当にこれに尽きると思います。
写真が大好きなら一枚でも撮る。
アプリを作りたいならちょこっとでもプログラミングを勉強する。
何か書きたいなら、一文字でも書く。

忙しくて全然時間がない…でもトイレにいる数分間kindleで関連書を読むとか、場合によってはひとときそれについて集中して考えるとか。
とにかく「自分が心からやりたいこと」から離れないことだな、と。

はじめは何とも思わない人が、毎日ちょこちょこ会っているうちに好きになってしまう社内恋愛のように、はじめはうまくいかない「やりたいこと」「成し遂げたいこと」には時間をかけてこまめにアプローチするといいような気がするのです。
楽しみながら、諦めない。
だから「好きなこと」の時間がきたときに、ほんの少しでも自分のやりたいことを混ぜ込んで、やってみるといいと思います(もちろん会社にいるときに私用はダメですが、自宅で…とかそこは臨機応変にね)。

ここまで書いて、自分がこんなに時間術のことを考えるのが好きだったなんて…と少し驚いています(笑)。

(終わり)

※見出しに「みんなのギャラリー」から余裕のユウコさんのお写真を拝借しました。新鮮なトマト、活き活きして美しいです。どうもありがとうございましたm(__)m