見出し画像

【アイディア#17】牛乳を飲むと何が起こる?から考えるお金の流れ

 ご家庭で試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェ(金融家)なアイディアをご紹介します。今回は「買うと誰が喜ぶか?を想像する」を試してみました。

■ 年中でも伝わる「買う」が誰かのためになるということ

 このアイディアを書いている現在、コロナに伴う緊急事態宣言で娘の通う学校も休校になっています。そして、ニュースで報道された通り、給食に使う材料が余っている、という状況が起きています。

 そこで、小学校1年生の長女と年中の娘にこのように話してみました。「学校も保育園も今お休みになっているよね。そうすると、毎日給食に出ている牛乳を飲んでくれる人がいなくて、たくさん余ってるんだって。それで、牛乳を作っている人達が、売れなくて捨てないといけない、って困ってると聞いたんだけど、どうしたら良いと思う?」

 すると、年中の次女がすぐに「今飲んであげる!」と答えてくれました。小学校1年の長女は牛乳が苦手。それでも、「ひと口なら飲めるかも。ヨーグルトは好きだからたくさん飲める!」と頑張ってくれました。

画像1

(アイスも大好きな二人です)

■ まずは身近なところから想像してみる

 食べ物を買うとき、「誰が作ったのか?」「どんなところで作ったのか?」と気にすることは多いと思います。それでも、例えばカカオの児童労働であったり、食材を育てるために環境問題が引き起こされている、ということまで想像することは少ないのでしょうか。お金を払う、ということで、知らないうちに社会課題に加担している可能性もあります。

 大人になったとき、そこまで想像できる力を育てるための第一歩として、「牛乳を飲んでもらえなくて困っている人がいる」「この食べ物は農家さんが作って、それを運ぶ人がいて、お店に並べる人がいて…たくさんの人とつながっているんだね」・・・など、まずは食卓に並んだ料理を食べると、どんな人が喜ぶのかをお子さまと一緒に考えてみてはいかがでしょうか?

 フィナンシェの会では、他にも子どもとお金を学べるアイディアや、絵本をご紹介しています。子どもと過ごす時間が長くなっている今、親子でお金の流れについて考えていただけると嬉しいです。

 * * * * *

 子供とお家でお金を学べるアイディアは下記からご覧いただけます。ぜひクリックしてご覧ください ♪

 (文:Mari Kamei)

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

たくさんの家庭や子どもたちに届けるため、可愛いイラストを使ったお金の紙芝居、海外事例の翻訳など、さまざまなコンテンツを作っていきたいと考えています!