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【アイディア#15】お家で旅行ができる?Made in探しゲーム

 ご家庭で試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェなアイディアをご紹介します。

 今回ご紹介するのは「Made in探しゲーム」です。ローマ字が読めるようになった子どもであれば、気軽にチャレンジすることができます。お家の中にある様々な製品。その製品には「◯◯製」や「Made in ◯◯」といった記載があるものが多いです。

 フィナンシェの会のテーマには、自分が買ったお金がどこに流れるのか想像する力を幼い時から育てる、というものがあります。この想像力を養う一つのきっかけとして、どこで作られた製品なのかを見つけるゲームを親子で試してみてはいかがでしょうか。

■ 洋服だけでも色々な国で作られている

 我が家の6歳と3歳の娘は、漢字やローマ字をまだ読むことができないので、「こんなことが書いてあるよ」とひとつひとつ説明することから始めました。家電は中国製が多かったのですが、子どもたちの洋服は色々な国で作られていました。

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こちらは、バングラデッシュ製

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トルコ製

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中国製

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ベトナム製

 子どもたちは途中で飽きてしまったのですが、家電の時は「えっ、これも中国で作ってるの?」「またこれも?」と驚く反応が見られました。

 小学校の高学年以上であれば、さらに下記のような工夫ができると思います。

● 洋服はどの国で作られたものが多いのか数えてみる。それは家電と比べると違いがあるのかどうか調べてみる
● 同じような商品でも、作られた国によって値段が違うケースは見つけてみる。 なぜ同じような商品でも安いものがあるのか、親子で話し合う
● その国について、図鑑やインターネットで調べてみる
● 表示を見る前に、家族でどこで作られたものかクイズをしてみる

 普段は無意識に使っている物でも、はるか遠くの国で作られたことをゲーム感覚で知ることができれば、生産者のことを想像する力が少しだけ身につくのではないでしょうか。

■ お家の中でも、遠い国に思いを馳せて・・・

 子ども向けには世界の国々のことを知ることができる図鑑があります。ページの中にはその国の人が住んでいる家のこと、内戦のこと、環境問題のことなども載っています。買い物は、お金を生産者に渡すことができる手段。生産者はどんな生活を送っているのか、深く知ることによって、どちらの製品を買おうかという視点がより深まるはずと考えています。

 どの国で作られているのか、そしてその国はどのような社会的課題を抱えているのか、に関心を持つことは、社会に出た時や金融商品を購入する時にも非常に重要な視点です。幼い子どもの時から、家族で楽しみながら自然にその力を育ててみてはいかがでしょうか。 

 フィナンシェの会では、子どもとお金を学べるアイディアや、絵本をご紹介しています。最新の記事をお届けするため、noteのフォローかFacebookページにいいね!をお願いします♪

(文:Mari Kamei)

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