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「インセンティブ革命」が、アーティストのジンクスを打ち破る。「GANMI」ディレクターSota氏が贈る、マルチエンターテインメントプロジェクト

「このプロジェクト自体、あなたのものなんです」そう言ったのは、「GANMI」のディレクターSota氏。さらに、彼は「これがアーティストのジンクスを打ち破る『インセンティブ革命』です」と語りましたーー

FiNANCiEから、Sota氏が発足したダンスを基軸にしたマルチエンターテインメント制作プロジェクト『Dance is Yours』(通称:DIY)が発表されました。

このSota氏が想い描くマルチエンターテインメント『Dance is Yours』とはいったい。そして、アーティストのジンクスを打ち破る「インセンティブ革命」はダンス界に何をもたらすのでしょうか。

今回のプロジェクトにかける、ダンスへの熱い想いを語っていただきました。

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Sota
2015年に自身がディレクターを務めるダンスエンターテインメントグループ「GANMI」を発足。2019年には自身で企画した「全国1万人無料ダンスライブ計画」でクラウドファンディングを始動させ、累計2000万円以上の支援を集めて成功を収める。その他にもVIBE DANCE COMPETITIONにて日本人初優勝、WHITE JAMなどのディレクションも務めるなど幅広く活動している。


「フィクション」から生み出される、壮大なダンス世界の物語

ーー今回のプロジェクトについて教えて下さい。

このプロジェクトは、ダンスを基軸にしたマルチエンターテインメント制作プロジェクト『Dance is Yours』、通称「DIY」です。これは少年漫画のような大きな世界観を軸に、映画やアニメ、ドラマなどのマルチな表現法で映像化するプロジェクトです。GANMIで取り組んできたリアルな活動とは正反対の、「フィクション」で世界観を作りだす未知の挑戦です。

ーー「大きな世界観を軸に」とおっしゃいますが、どのような世界観なのでしょうか?

メインストーリーは、2030年ごろの日本です。ここでは野球やサッカーに並んで、ダンスが盛り上がっている。野球でいう甲子園のような大会がダンスにもあって、全国の学生がその大会を目指してしのぎを削る世界感で、物語は始まります。

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プロジェクトの初期では、このメインストーリー前の、2020年のスピンオフ作品を作りたいと思っています。そこでは、まだ大きなダンスの大会は存在していなくて、小さなダンス愛好会が、好きでダンスをしている世界。いわゆるエピソードゼロの位置付けです。

ーーいくつものスピンオフを作るのですか?

その可能性もあります。大きな大会に出てくる選手たちのサイドストーリーがあってもいいと思います。だから、最初の2030年のメインストーリーを大枠として先に考えておいて、そこから逆算し、いろいろなストーリーを作る。少年ジャンプに出てくる、スポーツ漫画のような世界を想像していただけると近いかもしれません。

世界観については動画でも説明しているので、詳しくはそちらを見て下さい。

ーーこれまでリアルを追求してきたはずなのに、なぜ急に「フィクション」なのでしょうか?

一番は、多くの人にダンスを好きになってもらえると思ったからです。

リアルで活動しているGANMIでは、GANMIのダンスが好きだと言ってくださる方もいますが、GANMIのこれまでのストーリーや、自分たちのキャラクターを好きになってくれる方もいるんです。だから、『Dance is Yours』のストーリーやキャラクターを通して、いろんな人が表現するダンスの良さを知ってもらいたいのです。

映像にこだわっているのは、ダンスの魅力である躍動感や臨場感を表現するのに、最適だからです。ダンスは、漫画の一枚絵で表現するのが難しいんですよね。

あなたの好きなダンスを続けてもらいたい。ダンサーのため、新たな仕事を創る

ーーこのプロジェクトを通してどういう人が増えたら良いと思っていますか?

今はまだ、ダンスをしたい人を獲得しきれていないと思っています。だから、このプロジェクトを通して、「こういうダンスがしたい!」という若い人が増えて、ダンサーが多くの人の憧れになれば最高だと思ってます。

今のダンスの業界は「スタジオ時代」だと思っています。これはダンスの上手な若い子が、スタジオでの映像をInstagramにアップし、フォロワーやファンを増やすのが主流になっているということです。だけど、ぶっちゃけそれの何が楽しいの? って僕は思っちゃうんですよ。

僕はGANMIでリアルのステージを通してダンスの楽しさを、若い子とか、その親御さんに伝えて、すごく好きになってもらっている。こんなにダンスを好きになって、楽しんでくれているのは、めっちゃ嬉しいことです。

ーーなるほど、このプロジェクトで多くの人がダンスに憧れてくれればいいですね。

でも、それだけじゃあダメなんです。

現実問題、ダンスって将来の不安が大きくて、やめてしまう人が多いんです。

ーーそれは、ダンスで食べていけないからですか?

そうです。ダンサーって、ダンスレッスンやバックダンサーで収入を作るのが一般的。でも、ダンスレッスンの収入は十分ではないですし、バックダンサーは一握りの人しかできない。しかも、歌手と違ってダンサーは印税が入るわけではないので、自分たちの技術や作品をお金にすることが難しいんですよ。

だから、ダンサーが何でお金を発生させるかは、すごく大事な話なんです。

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YouTubeで自分たちのダンスを発信して広告収入を得ようにも、それも簡単じゃない。じゃあ果たして、映像でどう収入を得るのかってなった時に、映画だと思いました。映画はお金を払って映像を観るわけだから、テレビやYouTubeとは違う。逆に言えば映画以外無いと思います。

ーー確かに、作品にお金を払うのは映画ですね。

ダンスを好きになって、続けたい人が増えているのに、ダンサーとして食べていける人が増えないのは、おかしいと思いませんか? もっと、ダンサーとして生きていける人が、今のダンス業界には必要です。

だから、このプロジェクトでは雇用を作ることも意識しています。そんなに大きいわけじゃないけど、出演者や振付師、ダンスに関わる雇用を作っていきたい。今のダンスシーンには、ダンスを続けるモチベーションを上げることが求められているんです。そのために、ダンスを続けられる理由を作ります。

『DIY』映画制作Projectページはこちら

昔からのファンが得をする「インセンティブ革命」とは?

ーーでは、実際にプロジェクトのリターンはどういうものになるのでしょうか?

商品価値と体験価値の2つがあると思ってます。例えばグッズの先売りは、商品価値です。

2019年に「全国1万人無料ダンスライブ計画」をクラウドファンディングで5回行ったのですが、この時に講演する現地のパートナーをリターンで募りました。いわゆる、スタッフ権です。僕たちと一緒にライブを作り上げるリターンで、これが体験価値です。今回のプロジェクトでは最初、体験価値だけに絞って提供してきます。

ーー具体的にはどういうものですか?

プロジェクトのコミュニティに参加できる権利として3000円分のトークン(※)を皆さんに購入してもらいます。このコミュニティが映画の製作委員会のような場所で、僕が思い浮かべるストーリーを、僕の監修の元、脚本家たちと一緒に作り上げていくイメージです。

チーム作りが整ったら、プロジェクト内で出演者オーディションをやっても絶対に楽しいと思います。そこから、できあがったストーリーを基軸にしてグッズを作ったりして、商品価値を付けることもあるかもしれません。できることはたくさんあるはずです。

ーークラウドファンディングからオンラインコミュニティが生まれるイメージですね。

似てますけど、ちょっとだけ違うんですよ。

クラウドファンディングの期間って通常1〜3カ月ぐらいなんですけど、今回のプロジェクトは、マルチエンターテイメントを作るという趣旨で、個人的なゴール設定を豪華にハリウッド映画と考えています。だから、圧倒的に長期的なプロジェクトになるのです。

ーーあまり長いと、参加者が飽きてしまうのでは?

そこです!

体験価値って定価がないので売値をつけるのがちょっと難しいけど、FiNANCiEのアプリ内で発行するトークンは、これを上手く可視化することできるんです。

それこそが、参加者への「インセンティブ革命」です。

ーー「インセンティブ革命」...とは?

これの一番面白いところが、参加者が買ってくれたトークンは、プロジェクトが盛り上がれば盛り上がるほど価値が高くなっていくところです。

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どうやったら上がるかと言うと、このコミュニティに入りたいと思う人が増えて、このプロジェクトに参加することへの期待がどんどん高まれば良いのです。その結果、初めは1トークン0.5円だったものが、1トークン1円や2円になる可能性があります。単純にたくさん持っている人が得をする可能性があるということです。

ですが、一番大きいのは、参加者のモチベーションをアップデートし続けることです。

例えば、プロジェクトが盛り上がっていると、それを見た人が新しくプロジェクトに参加してきますよね。そうするとトークンの価値が上がります。最初に購入してくれてた人は、このトークンの価値が上がっていく様子を視覚的に見ることができるんです。

プロジェクトが進めば進むほど、初期から購入してくれた方の熱量が上がる。このモチベーションのアップデートこそが、FiNANCiEだからできることなんです。これって今までにないサービスの形で、今回のプロジェクトと非常に親和性が高いと思っています。

ーーどうして親和性が高いのですか?

僕はファンクラブも持っていますが、ファンクラブではチケットが最速で購入できたり、ファンクラブ限定の動画や画像があったりというところにメリットがあります。

だけど、ファンクラブには、有名になればなるほど最初に応援してくれてた人達が離れていてしまうジンクスがあるんです。皆さんも、音楽でもなんでも最初は応援してたのに、どんどん人気が出てしまって、寂しくなってきちゃう気持ちってありませんか?「私の方が昔から応援してたのに...」って。

ーー確かに、めちゃめちゃ感じます。

僕らはもっとたくさんの人に見てもらいたくて頑張ってるのに、いろんな人に見てもらえればもらえるほど、ずっと応援してくださってきたファンが悲しんでしまう。正直な話、僕らにとっても、めちゃくちゃ悲しいことなんです。

でも、この件に関しては誰しも思うことですよね。僕も昔から知ってた歌手が有名になってしまったら、嬉しいはずなのに少し悲しい気持ちになります。

ーーみんな想うことは同じなのですね。

そんな自分だからこそ、このFiNANCiEでプロジェクトを始めて、ファンのみんなと新たな価値観を作っていきたい。試験的な気持ちもあります。

つまりFiNANCiEのトークンを使うことで、昔からのファンや一緒にプロジェクトに参加してくれた人が物理的に得をする仕組みが作れる。これって、めちゃくちゃ革命的な話で、だから参加者への「インセンティブ革命」なんです。

※トークン・・・FiNANCiEのアプリ内において、プロジェクトのオーナーが発行し、FiNANCiEがユーザーに対して販売するデジタルグッズのこと。トークンの最小単位は「1トークン」。1トークンあたりの販売価格は、集まった支援額の状況により変動する。

詳しくは…SotaのエクストリームFiNANCiE!!!FiNANCiEとは?(動画)

誰かの夢が動く『Dance is Yours』への想い

ーープロジェクトが始まった時の、具体的な動きを教えて下さい。

まずは、5秒で言える大枠の世界観のフレーズを決めるコンペを、参加するメンバー内でやります。これが全ての始まりとなります。そこから脚本家のブッキング、ストーリー制作と続くのですが…。

理想を話すと、グッズ制作班、撮影班、広報班みたいなのができたら良いなと思ってます。社会人も学生も自分の得意とするものを共有して、文化祭みたいに楽しくできたら最高です。

ーー通常の「ファン」とは少し違った関わり方ですね。

正直な話「ファン」とは見てなくて、一緒にやる「メンバー」って見てます。もちろんプロジェクトに参加して、近くで応援してくれるファンもいてくれたら嬉しいですけど、本気で一緒にやりたい人も来てくれたら本当に嬉しいですね。

ーーでは今後、参加してくれるメンバーに向けて何かメッセージをお願いします。

よく「ダンスをやっていないけど、ダンスライブを観に行って良いですか?」って質問が来て...。

やっぱりどうしてもダンスって仲間内感があるし、「ダンサー=怖い人」というイメージを持たれやすいんです。だから、ダンスライブに行きにくいのも分かります。ダンスをやってないと見に行きづらいっていう壁が、ダンサーと一般の人の間に存在することは、ちゃんと分かっています。

だけど、僕たちは「ダンスをやっていないけどダンスが好き」な人にも、見に来てほしいです。だから、参加するメンバーにはこの壁を一緒に壊してもらえたら嬉しいです。

ダンスは、踊ってる人のものでもあれば、見る人のものでもある。ダンスを好きな人全てのものなんです。『Dance is Yours』には「ダンスはあなたのもの」というメッセージを込めました。

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言ってしまえば、このプロジェクト自体、あなたのものなんです。自分次第で自分のものにすることができる。このフィクションの世界観を作っていく上で、一緒にそれを感じてもらえたら嬉しいですね。

ーー今回のプロジェクトで、誰かの夢も動いたりするかもしれないですね。

このプロジェクトに参加した人、ダンスが好きな人の夢が動いたら、最高ですよね。それを実現させるために、僕を知らない人でも、このプロジェクトに一緒に挑戦して欲しいです。

『DIY』映画制作Projectページはこちら

DIY(Dance is Yours)映画制作ProjectのストーリーについてオーナーSota(GANMI)が語ります!

FiNANCiEの仕組みについて、Sota本人が解説した動画はこちら!

SotaのエクストリームFiNANCiE!!!『FiNANCiE』とは?

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取材・執筆:菅井 泰樹
編集:柴田 佐世子
撮影・バナー制作:小野寺 美穂

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