職場体験実習とは?どんな経験ができるの?
就労支援機関のチラシやホームページをチェックしていると、
「職場体験実習」
「企業実習」
「実習」
などの文字を目にすることがありませんか。
言い方は違えど、これらはどれも同じ意味を表しています。障がい者雇用での就職ではよく聞く「職場体験実習」ですが、そもそも「職場体験実習」とは何なのでしょうか。
職場体験実習とは
企業等で働いた経験がない(少ない)、自分の適性が分からないなど、企業等で働くことに不安がある場合に、いきなり『就職』ではなく、仕事を『体験』できます。
この職場体験実習により、企業等の現場を知ることができ、また、実習中の体験を通じて、自分の新たな課題を発見することもできます。
実習期間は1~2日のところもあれば2週間程度実施するところもあり、企業によって異なりますが、5日間程度実施される場合が多いです。
就職にあたり「…実習?」と目を丸くされる方もいらっしゃるかもしれません。
一般的な就職活動の流れとしては、公共職業安定所(ハローワーク)やエージェントを通して求人を探し、気になるものがあれば書類選考で応募…その後は各企業の選考フローに従い、面接を複数回繰り返して内定…という流れが多いので、「入社前に体験なんて出来るの?」と感じるのはごく自然な感覚だと思います。
新卒採用の就職活動の場合は、合同説明会や企業説明会に参加したうえで選考に進むケースが多く、中にはインターンシップを取り入れている会社もあります。
職場体験実習はインターンシップに近いものだと考えていただくと、少しイメージしていただきやすいかもしれません。
職場体験実習の意義
障がいのある方の場合は働くうえで、特性により何らかの制限を受けることや配慮を必要とすることがあります。
そのため、業務内容や職場環境、社内の雰囲気を知ること・体験することはとても重要ですし、それは求職者側の目線だけではなく、企業側の目線でも非常に重要な役割を担っています。
企業としても、どんな業務をお願いすればよいのか、どんなことを配慮すればその方にとって働きやすくなるのか、という点は、採用の前に知っておきたいポイントになるのです。
求人票には
「働きやすい環境です」
「質問がしやすいアットホームな会社です」
「未経験OK!簡単なお仕事です」
なんて記載があっても、やはりそれは実際に自分で体験してみないとわかりませんよね。
その他にも、
実際の通勤時間帯にその電車に乗って経路を確認すること
(「時間はかかるけれど、意外と電車が空いていてラッキー!」「乗り換え1回とはいえ、この乗り換えルートは大変だな…」)周りの方のお昼休憩の取り方や、会社周辺の飲食店・コンビニの有無を確認すること
最寄駅から会社までの経路を、実際に歩いてみること
(「思っていたよりも遠いかも、毎日歩くのはしんどいな…」「屋根がなくて夏場や雨の日は大変!」「駅構内を結構歩くなぁ」などと感じることもチラホラ…)駅の混雑具合を体感すること
…などなど、実際に行ってみないとわからないことばかりです。
些細なことのように思われるかもしれませんが、毎日のように通う場所となればこのような点も意外と大きなポイントになるのではないでしょうか。
どの企業でも職場体験実習を取り入れているわけではありませんが、労働局や公共職業安定所(ハローワーク)等公的機関の後押しもあり、実習受け入れ企業は増加しています。
経験は必ずプラスに
職場体験実習は「雇用のお約束」ではありませんが、実習後は求職者・企業双方がマッチングすれば、選考に進みそのまま採用となる場合も多くありますし、実習を経ているのでお互いの安心感も大きくなります。
もちろん、実習後必ずしもその会社に就職が出来るわけではありませんが、実習経験がマイナスになることはありません。
なぜなら
実習で得た評価が第三者評価となり、その先の就職活動に生かせる
実習で自分の強みや課題、就労条件が明確になり、これから取り組むべきことや目標が具体的に見えてくる
からです。
それ以外にも、就労経験において長らくのブランクのあった方は、会社で働く感覚を取り戻せたり、就労経験のない方にとっては実際の会社で働くことがどんなことなのか、イメージを膨らますことが出来たり…と数々のプラス要素が生まれてくるのです。
「就職はゴールではなくスタート」を叶えるために、「職場体験実習」を活用し、お互いのミスマッチをなくしていくこと・自分に合った職場を見つけていくことを、就労移行支援事業所でもおすすめしています。
より豊かに、当たり前に人生を楽しめるように。
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川越市就労移行支援、川越市就労継続支援A型、計画相談支援。
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