マーダーミステリーの点数の意味

このたびツイッターでアンケートをしました。

問いは簡単で「あなたはマーダーミステリーに点数制は必要だと思いますか?」というもの。結果は「必要24%」「必要ない24%」「シナリオによる48%」「経験回数による4%」(合計85票)となりました。全体の結果としては必要/不要が半々となり、また最多得票が「シナリオによる」であるという、シナリオによって自由であっていい、という寛大なお気持ちが見える結果となりました。

それぞれに投票した方からいただいたコメントでは、「必要ない」と答えた方からは「ロールプレイが重要なので点数不要」という率直な所感を、「必要」と答えたであろう方からは「目的を知らせるため」「ゲームを収束させるために必要」という、全体に配慮いただいたご意見をいただきました。また、「行動指針を示すために必要なのはわかるが、逆に言えばプレイヤーの行動指針や目的がわかれば点数は必要ない」というご意見も複数みられました。また、「参加者の属性による」「TRPGから来たので点数表示なくてもすべき行動がわかる」「ボードゲームをやっている人だと点数を冷徹に取りに行く」といったご意見もあり、マーダーミステリーに行き着くに至った背景によって、点数の捉え方が違う面も垣間見えました。

以上が結果のまとめになります。どうか作り手のみなさま、プレイヤーの皆様にとってもご参考になればと思います。ご協力ありがとうございました。

 さて、ここまでが結果なのですがですが、この結果を受けて、フィネガンズウェイクが考えていることを解説して参ります。

 まず「点数」というものは「行動の指針」であると、私たちも考えています。では、どうしてそれを言葉にせずに「点数」というものに託すのか、ということを、点数を言葉にあえて直してみますと、たとえば下記のようになります。

A:5点 B:10点 → 「だいたいはAという行動をしてほしい、だけどピンチのときはAを捨ててBをしてほしい!それでこそ醍醐味があります!」 

A:-5点 →「Aを選ばなければならない場面にあなたは突き当たるから、そこであなたが思うキャラクターの行動を見せて欲しいのです。点数が高いほうがこの物語はいいエンディングに向かいますが、あなたの物語はもしかしたら違うかもしれない。私たちはあなたの物語を応援します」

・・・少し極端ですが、私たちが点数というものを捨てられない理由が上記にあります。「ある状況を作ってあなたに選択をさせたいから」なのです。言ってみれば、現実世界でノベルゲームのようなことをしたい、ということと捉えてくださればなと思います(コメントで触れてらした方もいました)。

アンケートで「シナリオによる」と答えた方のなかには、きっとこういった上記の作者の気持ちをくんでくださった方もかなりいると想像しています。

しかしながら、逆に点数というものを数字でプレイヤー様に与えてしまうことによるデメリットはもちろんあるわけで、「点数が悪いと俺はダメだ(得点できないストレス)」「あの人より点数が(比較によるストレス)」といった気持ちになることがもちろんあるわけで、それがロールプレイの邪魔となってしまうことは十分に考えられます。

こちらが「お願いだから、点数はそういうことじゃないから、それは感じないで!!」なんて言ってもそれはこっちの都合ですので、このジレンマを解決する方法を私たちは今も探っております。

 だけどまずは、本当に、これだけは言わせてください。点数はただただ「指針でしかない」のです。あなたを点数付けしているわけでは決してないのです・・・!お見苦しいところではありますが、まずはこれを、点数よりもっといいアイデアが浮かぶまでの、ひとまずのアナウンスとさせていただきたいと思います。





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