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マーダーミステリーの「嘘がつけない」ルールと「葛藤」を乗り越えるドラマについて
マーダーミステリー界隈では一時期、「犯人以外も嘘がつけるかどうか」の議論で盛り上がっていました。私は思うことがあったのですが、そのときに忙しかったために、この問題にそこまできちんと向き合っていませんでした。それは私たちの作るゲームのなかでわかるだろうと、たかをくくっていたのかもしれませんね。
ところが最近GMをしていて、私たちのスタンスをきちんと話した方が、参加しているみなさまの満足度が上がると
フィネガンズウェイクのマーダーミステリーは犯人が一番楽しいです(探偵は二番目)。
マーダーミステリーで、犯人を担当するのは怖いな、嫌だな、と思うことがあるという方はそこそこいらっしゃいます。それはそうですよね、みんなが推理している間に、自分はびくびくしていなければならない。しかもそれを隠して推理しているフリなどをしなければならない。
それから探偵も、少し避けたいと思っていたりします。見事な推理をしなければというプレッシャーがある難しい役であるうえに、初期状態で探偵から引き出せ
マーダーミステリーは、体験する物語である。
マーダーミステリーというゲームでは、物語の登場人物になって、他の登場人物と話すことが求められる。その行為はシナリオから想像する「セリフ」を生きたものにし、人生がもとより「演じる」ものであること、そして誰もが「主役」であることを思い出せてくれる。
小説や脚本を書くとき、作家はそれぞれの人物になりきって、どんな気持ちになるのかを「想像」することが求められるが、このゲームでは、プレイヤーがその状況の気