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スターウォーズと私

 スターウォーズの最初に公開された1977年からいつの間にか半世紀近くが過ぎました。今では世界中でスターウォーズを知らない人は居ないと言っても過言ではありません。また近々映画の最新作も公開される様です。

 実は私とスターウォーズの繋がりはかなり古く、最初の「エピソード4 新たなる希望」まで遡ります。
当時の私はまだ高校2年生でした。
最初の出会いは「アメリカで興行記録を次々に塗り替えている凄いSF映画が流行っている」という噂でした。
それが「スターウォーズ」の第一作。
その時はまだ「エピソード4」や「新たなる希望」という副題はまだなく、邦題で「宇宙戦争」とか言っていた時もあったと思います。
日本公開前にはテレビのニュースで映画館に並ぶリピーターの行列や、面白くて100回観たというインタビューなどが流れ、これは自分も観ない訳には行かないという事になりました。
でも日本で公開されるまでに何故かそれから約1年待たされました。長かった!
記録によれば
アメリカ公開:1977年5月25日
日本公開  :1978年6月24日
同時公開が当たり前の今からすれば信じられない話です。

 そしてどうせ観るなら出来るだけ大画面でという事で今は無きスーパーシネラマ方式の「テアトル東京」を選びました。そして満を辞しての日本公開日、当時田舎に住んでいた私は横浜の親戚のうちに前泊させてもらい、映画館にも徹夜で並びます。
 その日は大勢の同じ思いの人が映画館の回りに集まり1分でも早く観たいという熱気に包まれていました。何しろ1年近くもおあずけをくらったのですから当たり前です。
 そして映画館側もそんなファンの思いを汲んでか、予定上映時間よりも1回分早く上映してくれたです。今からすれば粋な計らいですね。
とにかくそれはそれはみんな大喜びでした。
 そしてあの映画史に残る音楽とオープニングの巨大戦艦、ダースベーダー登場に観客の心は一瞬にして宇宙に飛びました。
 当時はまだ総入れ替え制ではなかったので結局その日は2回続けて観たと思います。

 そしてスターウォーズに完全に虜になった私は何とかその映像を自分のものにしたいと思います。でも当時はまだビデオも高嶺の花、DVDも無く、ましてネット配信などそれこそSFの世界。
映画を自宅で観るのはまだ8㎜映画の時代でした。
でも8㎜フィルムでは到底2時間の作品を全部収めるわけにはいきません。
手に入れたのは5分間のダイジェスト版。
オープニングと、TIEファイターの戦闘シーン、デススターの爆発シーンだけ。それでも大喜びで押入れの暗闇の中で何度も観ました。

 その後もスターウォーズ熱は冷めず、結局「エピソード5」、「エピソード6」までは初日徹夜で観ております。

 時代と共に常に進化し続けるスターウォーズですが私にとっては未だにエピソード4で時間が止まっているのかもしれません。

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