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POD出版のススメ

POD出版の概要

POD出版とはプリント・オン・デマンドの略です。つまり、注文があった時に製本するサービスです。ただ近年のPOD出版は製本・印刷だけではありません。流通・販売も委託できます。基本的に作者はPDFデータをアップロードするだけです。初期費用もほとんど必要ありませんし維持費はゼロです。

POD出版を扱うサービス提供企業はいくつかあります。私はNextPublishing POD出版サービスを使っています。実際に利用してみて簡単で便利で使いやすいと思ったからです。ここではNextPublishing POD出版サービスの使い方を説明するという形になります。

POD出版のメリットとデメリット

メリット

・初期費用がほぼゼロ

 ※オプションを使うと費用が発生します。

・ネット上で完結

・かなり自由に価格設定できる

 ※最低価格を上回る必要があります。

・在庫リスクがない

・Amazonで販売されるので新規顧客が見込める

 ※Amazonに商品を載せると検索で引っかかりやすくなります。


デメリット

・注文生産なので単価が高くなる

 ※薄利多売ではないのでニッチなコンテンツに向いています。

・色彩を完全に再現することは難しい。

 ※カラーは可能ですが、繊細な色彩表現が必要な美術画集や写真集などには不向きです。

・書店に並ばない

・実物を手に取って購入できない

 ※著者割引で注文して著者が自ら販売することも可能です。

・宣伝・広告が難しい

・複雑な装丁はできない

 ※カラー表紙は可能ですが、ハードカバーや箔押しなど装丁にこだわりたい人は不向きです。

POD出版に必要なものと作業工程

原稿データ(PDF)だけです。最低限、データさえあればPOD出版は可能です。作業工程は以下のようになります。

まずアカウントが必要です。アカウントの登録はトップページの下のほうにあります。登録料は無料です。

文書編集ソフト(Wordなど)を使って原稿を書きます。原稿が完成したらPDFに変換します。もちろん最初からPDF形式で原稿データを作成しても問題ありません。

NextPublishing POD出版サービスの新規作品登録をクリックして必要な情報を入力します。わかりやすい入力画面になっているので特に説明は必要ないと思います。

もしわからないことがあってもヘルプが充実しているので大丈夫です。

POD出版の販売

原稿データと表紙データ、書籍情報などをすべて入力すると出版申請ボタンがクリックできるようになります。クリックすると出版申請できます。出版申請の前に見本書籍作成を申し込んだほうがよいと思います。見本書籍はAmazonで実際に印刷・販売される書籍と少し違うところはありますが(Amazonの印刷機を使うわけではなくNextPublishingの印刷機を使うため)、だいたいの出来具合を確認できます。最終校正に使うとよいでしょう。

発売開始後はTwitterやFacebookなどで紹介するとよいでしょう。POD出版は宣伝・広告も自分でしなければなりません。

Amazonに掲載する書籍内容の説明は自分で決められるので、検索に引っかかりやすくするために字数制限ぎりぎりまで書くことをお勧めします。

NextPublishing POD出版サービスを勧めていますが、もちろん他のサービスを使ってもよいと思います。個人的にNextPublishing POD出版サービスはヘルプがわかりやすく、スタッフの対応も迅速丁寧だったので利用しています。

結局、POD出版が売れるかどうかはわかりません。ただ今までの自費出版と違って赤字を抱えるリスクも在庫を抱えるリスクもありません。ハイリターンが見込めるかは未知数ですが、少なくともローリスクなのは魅力的だと思います。


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