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Paul Bunyan and Tony Beaver Tales (1930)

ポール・バニヤンの生誕地

伝記作家によれば、ポール・バニヤン(ボン・ジャン)はカナダの東海岸にあるプリンス・エドワード島に住む貧しいが正直で品位あるフランス人の両親のもとに生まれた。こうした情報はカナダの漁師やそれなりのことを知り得る立場にいたその他の者たちから得たものである。それを証明する文書は今、存在していない。なぜなら教区の記録[ 通常、教区教会には教区民の洗礼記録があり、それを見れば特定の人物の生年がわかる。]がたとえ存在していたとしても、かなり前に失われてしまっているからだ。

ポール・バニヤンの幼少時代

ポール・バニヤンの幼少時代にはちょっとしたお話がある。その場にいた数人の年老いたフランス人女性によって確認されたことだが、生まれてから3時間後、ポールは「ずんぐりとした赤ん坊」であり、その重量は80ポンド[36kg]に達した。彼はすぐに慎ましやかな家中に響く声を上げた。赤ん坊の声は「騒音を出すのこぎりと低音を響かせる太鼓の間にいるような苦痛」をもたらし、小さな家の「屋根を持ち上げる」くらいであった。最初に彼は叫んだのは「ママ(もちろんフランス語)」という言葉であり、40マイル[64km]にわたる沿岸に配置された救難船は船団が難破したと誤解して海に乗り出し、村の教会の尖塔はひっくり返って逆さまになった。

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