オンライン技術補完研修 3日目

 はじめまして、こんにちは!2019年度3次隊コミュニティ開発隊員としてラオスに派遣予定の『にっしー』です。昨日のブログ担当マッキーから引継ぎ、今日は担当させてもらいます!

1,2日目に講義で学んだことを今日から実践で駆使していきます。今日は午前・午後と計4団体の神戸市の行政及びNPO法人に【外国人定住者との多文化共生を目指したまちづくり】についてヒアリング調査を行いました。


午前

①神戸市長田区まちづくり課( https://www.city.kobe.lg.jp/kuyakusho/nagataku/index.html )

長田区は元来ケミカルシューズの工場で働く外国人労働者が多い地域として知られておりますが、年々増加傾向にあり現在は約7,000人の外国人の方々が暮らしています。中でもベトナム人が占める割合が多く、通訳や支援のためのベトナム人コーディネーターを役所に設置しており、今回はベトナム人職員の方にインタビューさせて頂きました!

インタビューの中で、「定住外国人の増加によって、文化的な違いや風習の違いによる地域住民とのトラブルが増加している」とのお話を聞くことが出来ましたが、現状は行政側も手探りの部分が大きいとのことでした。。。


②NPO法人神戸定住外国人支援センター( https://www.social-b.net/kfc )

続いて、同じく長田区に拠点を置くNPO法人をインタビューさせて頂きました!こちらでは1997年の発足以来20年以上に渡って定住外国人の支援をされており、主に生活相談、日本語学習支援、介護事業を行っています。

今回このインタビューを通して一番強く感じたのは、【行政とNPOの違い=外国人定住者との距離感】です。ただ「NPO=距離が近い」というのは、良いことばかりではありません。距離が近い分、「何でもやってもらえる、何でも与えてもらえる」と現状に甘えてしまう方も一部いらっしゃる様で、経済面・手続き面などで【自立】出来るようになってもらう為には、時には【距離感】が大切なのだとおっしゃっていました。


午後

③神戸市国際課( https://www.city.kobe.lg.jp )

神戸は昔から貿易都市として栄えており、神戸市には現在は約48,000人程度の外国人が生活しています。近年では特に外国人留学生が増加しているそうです。神戸市は古くから外国人が生活している街というのもあるのか、定住外国人に対する支援は他の都市に比べると手厚い様に感じました!

ここでは、行政に対して以前から疑問に思っていたことを質問させていただきました。それは【現在の日本では外国人に選挙権が無い中で、どうやって外国人の声を拾って施策に取り入れているのか】です。

やはり全ての外国人の声を拾うことは出来ないので、それぞれの国の外国人会の代表の声を参考に解決策を考え、取組んでいるとおっしゃられていました。このことからも行政と民間、行政とコミュニティの連携が多文化共生を目指した街づくりには必要不可欠なのだと良くわかりました。


④NPO法人Oneself( http://kobeyadokari.com )

こちらの団体は神戸で日本語を学習する外国人留学生向けのシェアハウスを運営されています。現在は6ヶ国計12名の外国人留学生が生活をしているそうです!

今回のインタビューの中で印象的だったお話が、「留学生同士でのトラブル」。国が違えば、もちろん文化も価値観も違い、共同生活となると、そりゃトラブルも起こりますよね。。。「電子レンジの使い方が分からず、電子レンジを爆発させてしまった、火災報知器を鳴らしてしまった」とのエピソードについつい笑ってしまいました!(笑) 代表を務める日本人スタッフの方曰く、「電子レンジは消耗品です(笑)」との名言を頂きました!


 長くなりましたが、今日は以上4団体のインタビューをさせて頂きました。明日からは外国人定住者個人へのインタビューを行い、分析を行っていきます!明日以降もメタ認知の視点を持って取り組んでいきたいと思います。それでは、次のブログ担当にバトンタッチします!

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