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「まずは自分をサステナブルに」2023年の売上げの一部をスウェーデンのNPO自然保護団体に寄付

サステナブルって、今はいろんなところでよく耳にする言葉です。スウェーデンに引っ越してきてからよく思うことがあります。

「サステナブルな暮らし」を無理なく実現するには、一人ひとりが今の生活に満足しているという前提が必要なのでは? ということ。


サステナブルな暮らしってなんだろう

今の生活に満足していると、サステナブルな暮らしに自然とつながる。

スウェーデンに住みはじめてからよく感じることです。

満足の定義は人それぞれなので一概に言えませんが、スウェーデンにおいては、おそらく、ワークライフバランスが成り立つ、家族や友人と一緒に過ごす時間が十分にある、自分自身の時間をもてる、自然を楽しむ環境にある、やりがいのある仕事とそれに見合った収入が得られるなどが考えられます。

そして、社会も個人もこれらを満たすことは当たり前のこととして考えているので、100%ではないにしても、多くの人が満足度の高い生活を送っているように見受けられます。

数字で見る満足度

この満足度は、数字でも表れているかもしれません。

World Happiness Report が毎年発表する世界幸福度ランキングでは、北欧の国々が上位を占めます。

1位 フィンランド
2位 デンマーク
3位 アイスランド
4位 イスラエル
5位 オランダ
6位 スウェーデン
7位 ノルウェー
8位 スイス
9位 ルクセンブルク

2023年の報告では、日本の順位は47位でした。

世界幸福度ランキングとは

世界幸福度レポート(World Happiness Report)は、ギャロップ世界世論調査のデータを元に、国連のSDSN(Sustainable Development Solutions Network)が発行する報告書です。

この幸福度ランキングは、6つのテーマ(GDP・社会的支援・健康寿命・自由・寛大さ・不正や汚職)をベースにしたアンケートの個人の回答によって構成されています。

今回調べてみて初めて気付いたのは、この有名な世界幸福度ランキングは、NPO法人であるSDSN関連のレポートだったこと。

個人の幸福度とサステナブルな社会は、もちろんつながっているんです。

ランキングがすべてではありません

ついつい幸福度の順位だけチェックして終わってしまいがちですが、本来の意義は国の順位ではありません。

World Happiness Report は、自分たちの存在意義についてこう述べます。

世界幸福度レポートは、政府の政策の基準として「幸せ」「心身ともに満足した生活」にもっと注目すべきだという世界的な需要を反映しているのでは。

報告書は、今日の世界の人々の「幸せ」の状況を概説します。

この科学的な見解からみた幸せが、どのようにして個人および国家の幸せに対する概念のばらつきを説明するのか、示しているのです。

The World Happiness Report より抜粋・意訳

このレポートは、世界130ヶ国100,000人以上の人々の過去3年間分のアンケート結果を集計→スコア計算→ランクづけしています。

個人の小さな声が、影響力の大きい声になっていく。

個人単位の思いが、全世界に何かを伝えていく。

ランキングの先に見えてくるものがいろいろありそうです。

まずは、自分をサステナブルに

サステナブルな社会をつくるには「サステナブルな個人」を自分自身で生み出さないといけないのかもしれません。

自分自身が持続可能であることが大前提で、サステナブルな社会が成り立ちます。

組織や社会が変わらないと個人も変われないという面ももちろんあります。

まずは、無理のない持続可能でしあわせな暮らしを送るために、少しずつ個人でできることを考えてみては。

フィーカもそのひとつだと確信しています!

2023年の売上げの一部を寄付しました

私たちは「何かできること」を考えて、毎年売り上げの一部をスウェーデンの自然保護団体である、Naturskyddsförenningen(ナトゥール・フイッドゥス・フェーレニンゲン)に寄付しています。

本当に小さな小さなサポートとなりますが、できるところから少しずつやっていきたいと思っています。

The Swedish Society for Nature Conservation
Naturskyddsföreningen

「まずは自分をサステナブルに」2023年のドネーション
「エコってなんだろう」2022年のドネーション
「限られた自然を大切に」2021年のドネーション
「フィーカも地球にやさしく」2020年のドネーション
「フィーカと自然」環境活動家グレタの言葉

* こちらのお話は、2022年2月22日に、スウェーデンの紅茶とコーヒーの販売 オンラインストア Fikahuset(フィーカフセット)のブログに掲載したものです。

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