レインフォレスト・アライアンス認証 とは
フードプロダクトのパッケージでよく見かける緑色のカエルのマーク。一度見ると忘れない印象的なマークです。
よくカエルは環境のいい場所に生息するって言うから、何か環境にやさしいことを意味するのかなと思っている方も多いと思います。
実際は、どのような意味のマークなのでしょうか。
レインフォレスト・アライアンス認証のはじまり
レインフォレスト・アライアンスは、1987年にアメリカの環境活動家 Daniel Katz によって創始されたNGO団体。
現在70ヵ国以上のエリアで運営されている、とてもメジャーなNGOです。
2018年には UTZ認証と統合し、2021年に新しい基準のもとにつくられた監査システムで再スタートしました。
ちょうどこの頃に、スウェーデンのコーヒーがUTZ認証からレインフォレスト・アライアンス認証に変更されていた気がします。
なんでカエルなの?
カエルは科学者たちが Bioindicators と呼んでいるように、カエルの生息=健やかな環境を示す目安となっています。
アイコンのカエルは、新熱帯区(メキシコ以南の中米諸国と南アメリカ大陸全部、およびカリブ海の諸島)に生息する赤い目をした緑色のカエル。
赤い目と足の形がとってもユニークです。
レインフォレスト・アライアンスの創業者が最初に熱帯雨林の保護のプロジェクトをスタートさせたこの新熱帯区にちなんで、30年以上前からこのカエルがトレードマークになっています。
認証されたプロダクトは何がちがうの
レインフォレスト・アライアンス認証を受けたプロダクトは、その素材が社会的、経済的、そして環境的にサステナブルな方法で生産されていることを意味します。
プロダクトの認証を受ける、もしくは認証の更新をする前に、第三者の審査機関が4つのテーマ(森林・気候・人権・生活条件)において、研修・認証プログラムがきちんと実践されているかどうか確認します。
森林の保護、気候変動対策、より良い労働環境、ジェンダーの格差をなくす、適正な賃金、農村コミュニティの経済的安定など、一見別々のことのように見えますが、すべてはひとつの輪っかでつながっています。
ひとつの選択の大切さ
レインフォレスト・アライアンス認証は、私たち、そして自然にとって正しい行動を推進するために存在します。
農場や森林からスーパーのレジに至るまでのプロセスは長い道のり。たくさんの選択が行われます。
ひとつ一つの選択に対して、きちんと責任をもって、どんなインパクトを与えるのかきちんと考えることがとても大切。
レインフォレスト・アライアンス認証は、人々と地球が共によりよい将来に向かうためのひとつの道しるべといえます。
何かを購入するとき、カエルのマークがついているものがあったら、そちらを購入する。それも小さくて大きな一歩です。