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リンパ腫治療8年とお金の話。家族、保険、障害年金、障害者手帳。

このnoteも「8年間、がん治療がんばってまーす!偉いでしょー!」
という感じで、褒められたくて、承認欲求を満たすために書いているのは
否めないわけですけれども、
僕の治療生活であきらかに有利に働いた点として認めざるを得ないのは、
金銭的にめちゃめちゃ恵まれているということ。

今日は、僕が2012年からホジキンリンパ腫の治療を続けてきて、
金銭的に何に助けられてきたか、いかに恵まれていたのか・・・ということを書きます。

①まず、家族。僕はどちらかといえば裕福な家庭で生まれたと思います。
全18回を数える入院も、全部個室。オール個室。(移植のときを除く)
一泊、高めの旅館くらいの値段です。
はい、めちゃめちゃ恵まれています。
僕は周囲がものすごく気になるタイプ(たぶんHSP、繊細さんです)なので、もし大部屋だったりしたら、それこそ心に影響して、ストレスで治療成績も変わっていたんじゃないかと思います。

いまも、そんな個室で一人ブログを書いているわけですが、そりゃ集中できるわ(笑)。こんな贅沢な環境を与えられているんだもの。年明けに出版する本も、8割入院中に書いたと言っても過言ではないですし、だいたい、本も自費出版で、半分は父に援助してもらいます。
がんになった時点でもし僕が一家の大黒柱だったりしたら・・・という想像をしたりすることもあって、働きながら治療をされている方を本当に尊敬申し上げています
労働のことを考えず、治療に集中できていたというのは、何にも代えがたい大きなことだったと思います。色々なものを残してくれたご先祖様と、働いてくれている父に感謝しております。

②2番目に助かったのは、がん保険。
がんと診断される一年半くらい前、24歳くらいのときに、がん保険に加入していました。
そのおかげで、がんになったあとは、年間120万円の給付を受けられるようになりました。それと、入院時、一泊5千円〜1万円の給付と、手術のときは別で補助が出ます。呼吸器障害になったときも、お金をいただくことができました。
あのタイミングで入っておいてよかったなーと思います。
D一生命さんに感謝。
保険の大切さが身に沁みました。もちろん、がん保険、健康体で貰わないのが一番良いに決まっていますけどね!

③障害年金にもすごく助けられています。申請したのは去年の11月くらいだったと思います。申請の仕方がかなり煩雑なので、社会保険労務士の方に手伝ってもらいました。僕の場合は国民健康保険で一級なので、年間80万円くらいかな?厚生年金の方のほうがたくさんもらえます。
社労士の方と主治医の先生のご尽力で、過去数年に遡って支給してもらえることになり、だいぶ助かっています。
それプラス、消費税が10%に上がったあとに補助金が追加されていました。

④障害者手帳。呼吸器障害1級ですが、東京都から月間1万円くらいの補助金をいただいています。さらに「心身障害者医療費助成制度(マル障) 」というのが適用され、1級の僕は医療費が無料(保険適用の医療のみ)になっています。
免疫療法も、様々な検査も、放射線治療も無料で受けさせていただいています。
もちろん原資は税金と思われます。

つまり、マジで皆様に生かされています。

文字通り。

リテラリー。(literally=文字通り。発音良く)

お金の心配をほとんどせずに8年の治療をやってこられたというのは、
ものすごいミラクルだと思っています。

とくに今年は、障害年金で収入が増え、障害者手帳で医療費が無料になったことで、だいぶ、お金に関しては気が楽になりました。いままでは、これからどうやって働こう・・・働けなかったらどうしよう・・・という不安もあり、ブログのアフィリエイトに手を出したりしていたのですが(笑)、心配が軽減されたことで、もう少し、自分のやりたいことにフォーカスすることができるようになりました。時間の使い方を変えられたおかげで、年明けに出版する本を書くこともできました。

そもそも・・・今、僕のいのちをつないでいく上で大きな役割を担ってくれている免疫療法薬「オプジーボ」も、当初は保険適用外での使用でした。保険が適用されるまで待っていたら僕の身体がキツイ・・・という状態だったので、海外から直接購入していました。1本ウン百万円していたような気がします。もしこの時にオプジーボを購入できなかったら、全然違う道を歩んでいたかもしれません。

家族、ご先祖様の残してくれたもの、そして国や自治体の制度、皆様が納めた保険料、税金、そういったものに生かされているワタシです。これを書きながら、改めて身がひきしまる思いがしています。

ダラダラ過ごしてしまうことも多々あるのですが、それでも、生かされているいのちを、なんとか活かして、生きていきたいと思っています。できることなら、少しでも、誰かのためになるように。

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