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経験した人にしか分からない事がある

今日は少々しんどい事があった。

鬱で、最近なかなか仕事に来られない社員さんがいる。
今日はようやく、久しぶりに出勤したと思ったら、今朝ひと悶着あったらしく、職場で心身ともに崩れてしまった。

同じ鬱でも重症度や状況とか、一言では語れない。けれど私自身も鬱を経験しているし、人一倍共感してしまうタチなので、彼を見ていて辛かった。
彼のしんどさが、痛いほど分かってしまう。

でも...分かってくれる人ばかりじゃない
むしろ、わかってくれる人はほぼいない

「全く共感できない」
「なんで仕事に来れないの」
「なんで泣くのか全く分からん」
「なにがそんなに辛いの?」

彼への言葉が、まるで私に言われているような気がした。いたたまれなかった。

辛いんだよ
理屈じゃなくて、ただ辛いの
生きてるだけで精一杯
息するだけで精一杯
鬱になるような自分はダメな人間だと
人一倍自分を責めている

死んで逃げ出したいけど、楽になりたいけど
簡単に死んじゃいけないこともわかってる

その中にハマってる時は、ホントにしんどい
道なんていくらでもあるのに
“こうじゃなきゃいけない”ことなんて
何ひとつないのに
視野が狭くなりすぎて、それにすら気づけない

いつ抜け出せるか分からない“地獄の沼”だ

なんてことを説明したところで無駄だろう。
何事も、経験した人にしか分からないのだ。

少しだけ言ってみたけど
「そっか。でもさ...」
となってしまう。

彼への共感と
彼を中傷する言葉に
私はうつむいて何も言えなくなってしまった。
灰色のもやもやが胸の中でグルグルしていた。

今はただ、ゆっくり休んでほしい。
彼の回復を祈るのみだ。




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