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大学時代の指導案(走幅跳)が出てきたので記載します。

部屋の整理をしていたら、大学時代の資料(USB)が出てきたので、色々見ていたら書いてあることが、意外とまともだったのでそのまま掲載します。笑

大学時代の自分、真面目にやってましたが、振り返ってみると非常に指導者として優秀だったようです。いや、結構見事ですよ。


1、単元名 

陸上競技(走幅跳)

2、運動の特性

一般的特性
 走幅跳という運動(競技)の特性は前方へ跳躍しその飛距離を競うというものである。
 したがって自己記録の向上の喜びや競走の楽しさを味わえる運動である。
ただし、その動作は日常的に行う膝の伸展によるジャンプではなく、踏み切り脚を突っ張りその時に起こる起こし回転(角運動による前方回転)によって水平方向の力を鉛直方向へ変換し跳び出すといった日常的に行う動作ではなく、生徒も普段から触れることがない運動である。

3、生徒の実態

 普段の生活は活発で運動部で活動する生徒はそれなりの身体能力を有するが、都心に住んでいるため遊ぶ場がなく十分な身体感覚を得られておらず多くの生徒が自分の体を十分に動かすことができない。
 また生徒同士の交流は偏っており特定の仲間以外と関わりあうことが少ない。そのためかコミュニケーション能力に乏しく新たな人脈を作ることができない。

生徒から見た特性
 砂場に向かって全力で走って跳ぶといった単純な運動である。
自己の記録が伸びることで喜びを味わえる。
取り組みが結果として現れない時の興味付けが難しい。
記録で比べることができるので競争しやすい。

4、教師の指導観

学習内容
 走幅跳は大きく分けて助走、踏切、空中動作、着地の4局面に分けることができる。この中で生徒が意識できるのは助走と踏切だけだと思われる。
 また、空中動作と着地はこの二つができて初めて意識できるものである。そのため授業の中で指導するのも助走と踏切を中心にしたい。
 加えて、専門的な知識を教えようとしても処理しきれないので技術指導に重点をおかずに進めたい。

展開構成
 走り幅跳びの飛距離を伸ばすためには助走のリズムと効果的な踏み切りであるが生徒が助走のリズムや踏切位置を意識するとスピードが極端に落ちるため基本的には全力で走ってくるように指導し飛距離は踏切位置から測るようにする。
 踏切の技術はバスケットボールのレイアップシュートの踏切動作に近いためその感覚で前方に跳ぶように指導したい。
技術をそのまま説明しても理解できないのでその時は砕いて身近なものでたとえるなど工夫を凝らして臨機応変に対応したい。

5、単元の目標

 全力で走り踏切るとどうなるのか、より遠くへ跳ぶにはどうすればいいのかという疑問を自ら考え解決し、飛距離を伸ばす楽しみを得ること、そして仲間と競争する楽しさを味わうこと。

学習過程表
 1時間目:運動特性の説明、測定
 2時間目:助走と踏切のリズムの指導、測定
 3~4時間目:測定
陸上競技の中の走り幅跳びなので3~4時間を走り幅跳びの時間として扱いたい。

振り返り

 学生時代に書いたものなので、完璧ではないし今は教職ではないのでどこまで正確な指導案なのかはわからないのですが、伝えたいことは非常に的確にまとめているかなと思います。2006年くらいに書いたものを一切手を付けずに転載しました。

それでも、自分の経験と子供達に配慮した指導計画な気がします。スキルの部分、理論の部分、感覚の部分を把握した上で「できること」と「できないこと」を明確に分けて指導計画を作っているのは重要なポイントでこのときから意識していたことを思い出し、変わらず意識していきたいなと思った2020年春の夜です。

より内容のある記事の発信のためにサポートいただけると嬉しいです。今後取材やインタビューなどもしていきたいなとも思っているので、応援をどうぞ、よろしくお願いいたします。