【飛騨高山ひとり旅 1】"初めて"を振り返る
ゴールデンウィーク後半?が始まった。今年私は変わらず仕事なので連休感は無いが、駅や商業施設、観光地らしきところで賑わう人たちがゴールデンウィークの雰囲気を醸し出してくれるのでなぜか気持ちだけ浮き足立つ。
いいんだ私は休みじゃなくても。旅行だってなんだって、楽しめる時に楽しむのだ。
そんなわけで今回は日帰り旅行に行った時のお話。
私の旅の原点は飛騨高山だ。
…とはいえ飛騨高山は経由地点で、その時の目的地は白川郷だったのだけど。きっかけは高校の頃に見た『ひぐらしのなく頃に』という作品。サスペンスホラーを謳う作品は苦手なのだったのだけど、青春真っ盛りだった私はラストに衝撃と感動を味わいどっぷりハマった。何より作品内の舞台である『6月の雛見沢村』の雰囲気が大好きなのだ(6月というのが作品のキモになる)。
山に囲まれた小さな村。鳴り響く蜩の声。木漏れ日や降り注ぐ日光。こんな世界観に憧れていた。
ハマりにハマって漫画、アニメ、ゲーム各種を網羅し、行きたい欲を募らせていく高校生ふー。お金を自分で稼げるようになったら最初に行く場所にしようと決めていたのだったーー。
なんて、そんなことを思い出していた社会人のふーは朝8時の特急ワイドビューひだに揺られていた。
あの頃は何日も前からメモに行き方を書いて切符を何度も確認して、東京駅までの乗り慣れた電車の中から飛騨高山に着くまでドキドキしっぱなしだったというのに、今では前日唐突に決めて特急に乗り込んでいる。随分旅慣れしたなーと思いながら白とろろ昆布のおにぎりを頬張った。富山駅新幹線改札にある、ます寿司で有名な"源や"のおにぎりは小ぶりでお米の柔らかな弾力が心地よく、お気に入りだ。
さて、なぜ特急ワイドビューひだに乗り込んでいるのかというと、せっかく北陸から手軽に行ける飛騨高山に行かないなんてもったいないと思ったのだ。東京からの飛騨に行くには名古屋から乗り換えと長い。初めてにしては難易度がまあ高く感じたので、今はこんなに簡単に行っちゃってるんだぜと昔の自分に言ってやろう。
あの頃どこにあるか分からなくて行くのをやめてしまった古い街並みを目的にしている。有名な観光名所だし、今回はお散歩みたいな行き当たりばったりの楽しみ方をする。
着いた時に考えていたことは、朝コーヒーを楽しむこと。休みの日は大好きなコーヒーを楽しむ時間が欠かせない。特急の中で探して気になったのが"とり珈琲"というお店なので、まず向かってみることに。
向かっている途中で宮川朝市を見つけた。午前7時から正午までやっているので、覗いてみるとまだ結構野菜やはちみつが売っており、はちみつには少し惹かれたけど我慢。この前大きい蜂蜜ボトル買っちゃったのよ…。
行ったのは3月だったのでまだ高山には雪が残っていて寒かった気がする。
外から見た時から柔らかな空気を感じていたのだけど、中に入って店員のお姉さんの笑顔でもうこのお店を好きになりました(ちょろい)。
結構お客さんも入っていたのでカウンターに座り、カフェラテを注文。情報で見たラテアートが美しかったのが決め手だった。
一口目の口当たりがふんわりとしていて飲むのが楽しい。濃厚でコクがある味わいにホッとする。いいコーヒータイムだなぁ。
目の前に来てくれた先ほどの店員のお姉さんが話しかけてくれて、30分以上会話を楽しんだ。お姉さんはマフィンが好きらしく、色んなところのマフィンを食べていつかはご自分で作って出したいのだとか。目の前のオーブンから美味しそうなパウンドケーキを取り出しながら言うので焼き菓子への気持ちが強くなる。美味しいんだろうな…次は焼き菓子も買おう。
高山に来たはいいものの目的地は古い街並みのみ、どこかおすすめの場所を教えてくださいと聞いてみると、どうやら富山から来たご夫婦が営む美味しいパン屋さんがあるのだという。
早速行ってみた。これが前回の記事でカヌレとの初対面を迎えたパン屋さんである。お昼頃から販売開始するサンドイッチが特に美味しいということだったが、その前にお姉さんおすすめのハンバーガー屋さんに行く予定だったので今回は断念。次の楽しみがどんどん増えていくなー。
(カヌレのお話はこちらから↓)
お昼前に少しお散歩しておこうと、とり珈琲さんのある通りの突き当たりの櫻山八幡宮へ。
八幡宮前の通りってお茶屋さんがあったりして楽しい。朝だから人全然いなかったけど。
まだまだ雪が残っていた八幡宮。途中お札がたくさん貼ってあるお社があってなんかカッコよかった。
ここからハンバーガー屋さんまで歩いて約20分。よし、お腹空かせていくそ!
というわけで次回はハンバーガー屋さんと古い街並みへ。
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