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効果的なチームは、時に会社という枠を超えて生まれる

はじめまして!ビジネスチームのやぎちゃんです。
ビジネスチームでは数少ない女子行員です。
(良くも悪くもあまり女性扱いはされていません。多分。笑)

新卒で福岡銀行に入行し、今年の4月で入社6年目になりました。

少し私の話をさせていただくと、これまでの5年間の経歴は、
1~3年目までは営業店を2ヵ店経験し、店頭窓口や資産運用・ローンの営業を担当しました。4年目からはキャリアチャレンジという社内の制度を使って当時のデジタル戦略部(現ビジネス開発部)へ異動し、現在は新サービスの企画を担当しています。

その中でも、私にとってとても刺激的だったのが、現在担当しているプロジェクトでデザイン会社の方など複数社の方々とUIUX設計と要件定義を検討していた時でした。

まず、何が刺激的だったかというと、
これまでの私の働き方とは大きく違い、すべてがオンライン!!
会議はZoom、作業ツールはmiroやfigmaを使用し、複数人での同時操作や編集・共有が可能でした。

今ではすっかり私たちの中でも馴染みのあるツールになりましたが、その頃はまだ今のようにコロナが流行する前だったので、リモートワークが広まっていない段階でのオンラインでの会議や作業は、何かと紙で仕事をする傾向にある銀行とは真逆で最初は慣れるまでに時間がかかりました。

「心理的安全性」というパワーワード


そしてもっとも私が衝撃を受けたことが、
一緒にプロジェクトを進める上でデザイン会社の方に最初に言われた、

「心理的安全性を守ってください」

という言葉でした。


これは会社や立場は違っても、同じチームとして動く以上は“効果的なチーム”として働くために「心理的安全性」を保ち互いに弱い部分をさらけ出すことで、心理的ハードルが下がり積極的に質問や意見を発言することができるようになります。
そうすることで、より活発なディスカッションが行われ、より良いチーム、より良いモノが生まれる、ということを意図するものでした。

※心理的安全性とは
心理的安全性とは、対人関係においてリスクある行動を取ったときの結果に対する個人の認知の仕方、つまり、「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるかどうかを意味します。心理的安全性の高いチームのメンバーは、他のメンバーに対してリスクを取ることに不安を感じていません。自分の過ちを認めたり、質問をしたり、新しいアイデアを披露したりしても、誰も自分を馬鹿にしたり罰したりしないと信じられる余地があります。

実際にプロジェクトを進める際には知らない単語や専門的な手法も多く、一から教えていただくこともありましたし、デザインについての専門的な知識はないけれど、銀行員として、ユーザーとしての意見を遠慮なく発言できたのは、この「心理的安全性」という言葉がチーム全員の共通認識としてあったからだと思います。


この言葉に守られていたので、

「もしかしたら私だけ理解していないのかも、、、」
「この疑問は解決しないと今後に響きそう、、、」
「でも今この場で聞くのはちょっと、、、」

というためらいよりも、解決できないまま先に進み手戻りが発生するぐらいであれば、今ここで発散させよう!という受け入れ体制があるので、素直に自分の疑問や課題、要望をぶつけることができました。


スケジュールがとてもタイトな中で1人あたりの作業量はとても多く、要件定義もきちんと固まっていないままUIUXを検討していたため、我々もデザイン会社さんもかなり大変でしたが、毎日密に連絡を取り、同じスピード感、同じ温度感でより良いサービスにするんだ!という共通の想いを持って取り組めたことは貴重な体験となりました。


効果的なチーム作りがプロジェクトを成功に導く


今回このプロジェクトを通して、双方向のコミュニケーションの重要性とメンバーを信頼し共に支えあって取り組むこと、
そして何より「心理的安全性」という概念をチーム全員が共通認識で持つことの大切さを感じました。

このメンバーの皆さんには、UIUXや要件定義などのモノを一緒に作り上げる以上にたくさんのことを学ばせていただき、納品していただいたモノ以上の価値をいただいたように思っています(※個人的感想です)。


最後の打ち上げのとき、
「とても良いチームだった」
「またこのメンバーで一緒に仕事がしたいね」
というたくさんの声が上がりました。

フルリモートなので一度も会ったこともなく会社も違うのに、こうやって同じ目標に向かってチームとして走ることができたことにとても感銘を受けました。
(同時に、このような関係性は簡単に誰とでも構築できるというものではなく、同じ社内であっても容易ではないということも痛感しています)


今回はプロジェクトの取り組み方法というよりも、概念的なお話をしたかったので具体的な進め方のお話はあえてしませんでした。


このブログを見てくださっている方の中には、そんなことも知らんのかい!と思う方もいるかもしれません。

でも、こうやって私たち銀行員の知らない知見を、協業企業をはじめ様々な企業の皆様から学ばせていただいてるからこそ、私たちがいろんなことにチャレンジできているのだということも改めて感じました。


長くなってしまいましたが、最後にある会社の社長さんが紹介されていた言葉でとても印象に残っているものがあるので、(ご存知の方もたくさんいらっしゃるとは思いますが)その言葉をご紹介して終わりたいと思います。



皆さんは青いバラの花言葉をご存知ですか?

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実は、バラは青い色素を持たず、その昔バラを青くすることは難しいとされていたことから、
青いバラの持つ花言葉は 「不可能」 でした。

その後、日本の研究者たちの努力により世界初の青いバラが誕生し、
花言葉は 「不可能」 から 「夢叶う」 になりました。



これまで 「銀行だからこんなことはできるはずがない」 と言われてきたことに、今まさにチャレンジしている私たちですが、

このバラのように人々の銀行に対する 「不可能」 という常識を覆し、

いつか花開いて 「夢叶う」 時が来るように、

チームの枠を、部署の枠を、そして時には会社の枠を超えて、
思いやりを持ち、支えあって、“みんなで”乗り越えていけたらいいなと、
この青いバラを見るたびに思うようになりました。