AIが税理士の強い味方に!税理士が考える監査AI「カンサ君」で月次監査が5分に短縮、開発秘話を公開
みなさんこんにちは!
「テクノロジーで働くヒトを助ける」株式会社ファイマテクノロジーです。
2024年7月31日に税理士のミカタ監査AI「カンサ君」の提供開始のプレスリリースを公開しました。一連の税理士の月次業務をAIを活用して税理士の定型・単純作業を自動化するサービスです。
公式サイト:https://www.go.zeirishi-mikata.com/kansa-ai
お問い合わせはこちら:https://feynma.com/#contact
リリース公開後、中部経済新聞にも取材いただきました。
https://www.chukei-news.co.jp/news/2024/08/05/OK0002408050301_01/
プレスリリースでは紹介しきれなかった、『カンサ君』開発の裏側を、株式会社ファイマテクノロジーの取締役である税理士の近藤裕介と、開発担当の平川にインタビューしました!
税理士として独立5年の近藤は、中学時代からの友人である代表の土屋に税理士業務の自動化・効率化について相談したところ、「そのようなAIツールを開発できる」と声をかけてもらい、株式会社ファイマテクノロジーにジョイン。開発担当の平川はAIツールの開発をさらに加速させるエンジニアとして4年前に株式会社ファイマテクノロジーにジョインしました。
今回は『カンサ君』誕生秘話から、税理士の皆様の業務をどのようにサポートできるのかをご紹介します。
◆【データで見る】税理士の現状と課題 高齢化が進む中、業界の未来は?
まずは税理士業界について見ていきましょう。日本税理士会連合会によると、令和6年8月末日の税理士登録者数は81,228人。グラフで見ると、税理士は毎年増加し続けていることが分かります。
▼全国の税理士登録者の推移
次に年齢別で見てみましょう。日本税理士会連合会が平成26年(2014年)に実施した「第6回税理士実態調査」の結果を見ると、最も多いのは60代で、50代以上の比率が全体の70%を占めていることが分かります。税理士の登録者数は増えている一方で高齢化が課題となっています。
では「AI」という観点において税理士の業務はどうなるのでしょうか。2014年9月にイギリスのオックスフォード大学において、AI研究者であるマイケル・A・オズボーン博士が『The Future Of Employment(雇用の未来)』という論文を発表したことが大きな話題になりました。
「10年後に消える職業・なくなる仕事」の中でオズボーン博士の見解では、IT技術の進歩とAIによる作業の自動化によって、「10年後には今ある職業の半分がなくなる」と本論文において述べられています。簿記、会計、監査の事務員や税務申告書代行といった職業は、AIの導入により自動化され、10年後には98%の確率で消滅すると予測されています。
出典:『The Future Of Employment(雇用の未来)』Michael A. Osborne
税理士である近藤は、「税理士業務においては、証憑書類の確認や月次のチェックなどの、ルーティンワークに多くの時間が割かれています。これらの業務はまだまだ手作業で業務を行っています。
例えばレシートを手作業で処理しているケースも多いです。40代、50代の先生方の中には、ITツールを積極的に導入したいという方もいらっしゃいますが、一方で、新しい技術に対して抵抗感を持つ方も少なくありません。若い世代はITツールに興味を示す傾向が高いのですが、全体としては他の業界に比べてIT化のスピードが遅れていると感じます。」と、税理士業界の現状についてこう捉えています。
◆AI革命時代における税理士の重要性:デジタル化への適応と展望
このような業界の現状がある中、「単純作業や手作業は、AIに任せることで、人的ミスの防止や業務効率化が期待できます。」と開発担当の平川は言います。
「一方でAIが出力した結果を分析し、その内容に専門的な知識を用いて、経営的な視点から価値を見出すことは、依然として人間の税理士の役割です。」と税理士の近藤は人間とAIの役割について考えています。
監査AI「カンサ君」は一連の税理士の月次チェック業務(※)をAIを活用して税理士の定型・単純作業を自動化するサービスです。数時間かけて帳簿のチェックやお客様への確認をしていたところを5分で実施することが可能です。
(※)月次チェック業務: 各月の会計取引を正確に記録し、税法に沿って試算表を作成することで、企業の経営状況を把握し、税務申告に備えるための業務です。
顧問先毎に事業規模や内容が異なるため、税理士として柔軟性を持って対応する必要があります。そのため、顧問先毎にチェックすべき金額の設定や内容を用意し、効果的に運用することが求められます。
税理士である近藤の専門知識と、エンジニアである平川の技術力によって、お客様ごとに業務ヒアリングから業務変革のサポートを可能にしています。株式会社ファイマテクノロジーは生成AIを活用したサービスである研究DX支援サービス「1spire」、論文翻訳サービス「1paper」などを展開しているため、実績・知見を有しています。
開発エンジニアの平川は「今後、様々な業務をAIに任せるための標準化を進めていけたらと思っています。そのためには、現場の税理士の声を聞きながら、より良いシステムを構築していきます。」と今後の展望を語りました。
◆人手不足の税理士事務所におすすめの監査AI「カンサ君」
監査AI「カンサ君」が特に役立つと考えるお客様について、近藤に尋ねてみました。「月次チェックなどの単純な事務作業に追われ、経営者との対話などに十分な時間が取れていない、そんな税理士の役に立てたらと考えています。人材不足で税理士のアシスタントがなかなか雇えない、来てくれてもすぐに辞めてしまう。収入を増やすためには顧問先を増やさなければならないが、顧問先が増えれば増えるほど単純作業も増える、それなのに人が雇えない。顧問先からの依頼があるのにそれに答える事ができない、そんなジレンマを抱えた税理士の手助けが出来たらいいと思っています。単純作業から解放され経営者と対話する時間を増やし、経営者からより頼りにされる、そんな税理士が一人でも多く増えてくれたらと切に望みます。」
クライアントとの信頼関係構築や複雑な税務相談など、AIでは代替できない人間性が重要視されています。税理士業務とAIの関係は今後さらに進化していきます。人間とAIが連携し合いながら、より質の高いサービスを「テクノロジーで働くヒトを助ける」株式会社ファイマテクノロジーで提供していきます!
公式サイト:https://www.go.zeirishi-mikata.com/kansa-ai
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