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指す将順位戦9th A級1組第6局 vsエフさん

こんにちは。フェローチェです。


先日、8/14にエフさんと指す順6回戦を戦いました。

ここでは、その対局について振り返っていきたいと思います。


対局内容

私自身、最近後手での戦型選択に若干苦労している面があると感じていたので、後手番での序盤を見直しつつ対局当日に。

ただ本局も先手を引くことができ(ここまで指す順は6局中5局先手、とてもありがたい)、安定の中飛車に構えようとしますが。


少し相手の序盤が策を練ってきている感じがします。64銀~75歩と速攻されることも考えられるので、本局は中飛車を諦め、ここで78飛と三間飛車にしました。
以下、駒組みを進めて次図。


ここは相手の手がいろいろ考えられるところです。単に86歩~65銀と仕掛ける手もありますし、51金や33角と陣形を整備する手もあります。
難しいところですが、それぞれ調べていくとキリがないので、どれも一局ということで割愛します。
本譜は、55歩、同歩、86歩と仕掛けてきましたが、同角と取ったのがこの形では良い対応だったと思います。
少し進めて次図。


このように、桂頭を狙っていけるのが、86歩を同角と取り、飛車先を通した効果ですね。
こちらは振り直したわけでもなく、ゼロ手で7筋に飛車を振って、そのまま7筋を攻めることができているので、不満のない展開と言えると思います。
本譜は33桂としましたが、74歩、86角、73歩成として次図。


これが飛車取りになるのが大きいですね。
この局面は、シンプルに桂得とと金の得があり、囲いもこちらのほうが立派と言えるので、優勢と言っていいでしょう。
少し進めて次図。


74竜とと金に当ててきたところ。と金の行き場がないので、手が難しいところです。
ここでは、52角と打てば相当良かったようです。でも浮かばない手ですね。銀なら打つのですが・・・。
ただ本譜の64角もそこまで悪い手ではないはず。ただ、そのタイミングで15歩と端に手をつけられたのが嫌な手でした。
以下、75歩、63竜、91角成と進んで次図。


ここでは16歩と取り込まれるのが嫌でした。64香と打てば田楽刺しですが、以下、52竜、61香成、同竜で馬に当たります。そこで例えば73馬と引くと17歩成で、これは相当嫌だと思います。



なので、16歩には18歩と謝ろうと考えていたのですが、そこで52金とされると、端を詰められてお互いの玉の広さが相当変わってくるので、まだまだ難しかったと思います。

本譜は16歩ではなく単に52金だったので、15歩と戻して安泰になりました。91の香車を拾えているので、端から攻められても持ち駒の香車で受けることができますね。
その後はしっかり勝ちきることができました。


総括

相手の仕掛けに対応して良くなり勝ちきるという、良い内容の将棋でした。
指す順に限らず、序盤で良くなってそのまま勝つという将棋が明らかに増えてきているので、手応えを感じます。なんとなくではなく、自分なりに考えて序盤を指せている実感があります。

これで5勝1敗で指す順は折り返し、順調に来ているので引き続き昇級目指して頑張っていきたいと思います。

それでは今回はこの辺で。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

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