狩猟日記 2020.1.20

ヒヨドリをポチポチと落としつつ過ごしていた。

今日は強風といっても風速4メートルくらい?まあそれでも獲物の動きが変わるだろう。
近所の池にカワウがついているよとの連絡を受け珍しく10時頃猟に出た。

目的の池につく。よく陽のあたる場所にカワウが2羽、羽を干している。距離100メートルほど。距離を積めることとする。カワウがいると思われる位置まで移動しボサの影から池を除く。ちょうど20メートルくらい先にカワウを確認。立射であればボサの影響なく狙える。

カワウは警戒心が強い。カモほどすぐには飛びたてないからだろうか?飛立つのに助走が必要だし、羽に油を塗らないので乾かす手間もいる。そんなわけで近づくというのが難しい。

普段ならこんな距離で目があったら即座に逃げられる。でも今日は逃げられない。風が関係しているのだと思う。ボサの中に何かいるとしても風のせいでボサ全体が揺れるので警戒が集中しにくい。近づく際の音も小さくなる。居心地のいい風の吹き込まない位置から、風が吹き抜ける池に出るのは億劫。そんな感じかなあと想像している。

銃をセット、立射で構え、風の吹き込まない位置なので弾が流れるのはそこまで意識せずに狙う。スコープに捉える。これは当たると思った瞬間、カワウが飛立つかと身構えた。その動きに反応してしまいまだ飛ばないでと引き金を引いたら緊張が伝わったせいで銃がぶれた。カワウの数センチ脇をかすめ水面に着弾。飛ばれてしまった。立射ということもあったが、それでも焦りがでると当たらない。本当に引き金を引くときの少しの動きでズレるので難しい。

初カワウとなりそうだったところで取り逃がす。

せっかく出てきたのだ、そのままの猟場回っていく。

途中田んぼに変な走り方をするネコを発見。双眼鏡を覗くとピンと伸びたシマシマの尻尾が目に入る。胸が高鳴るが、いやシマシマ尻尾の猫だっているだろうと……その時変なネコが振り返るとその顔はアライグマ。

夜行性のアライグマと日中にエンカウント。狙ってできるものではない。車で追いかける。

なんだかアライグマはすでにパニック状態のようで側溝があるにも関わらず田んぼの中を走り回っている。車で先回りしてもどうしていいのかわからないのか隠れず走る。カモをとったこともある池の方に逃げるよう圧をかけていく。アライグマはうまく池の方に逃げていった。私に追い詰められ池の済にうずくまったアライグマ。

果たして空気銃で撃って仕留められるものなのだろうかと迷ってしまった。迷っているうちにアライグマ池に飛び込んだ。上手に泳いでいく。小さい池なので渡りきったところでまた畑を走り出す。

うーん。どうしたものかと眺めているとなんだかアライグマ足が遅い。私でも走ったら追いつけるんじゃなかろうかと思いついたら試してみたい欲求に駆られて車を飛び出し走る。走ったら追いつけた。

追いついたはいいが、だからどうするのかと。撲殺って自由猟法だよなあとか考えがら上着で、そいつをかぶせて捕まえようとした瞬間コケた。アライグマはそのまま笹薮の中に飛び込もうとしてその手前にある側溝に落っこちた。

少し探したが、側溝を伝って逃げていったらしい。その場に長く留まり過ぎたのもあるので撤退。

アライグマと素手で渡り合おうとしたのは全然いい考えじゃなかった。金属バットぐらい持ち歩かなきゃかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?