頭はそんなに大きくない
先日読んだ本
「調子いい!」がずーっと続くカラダの使い方帖
この日はバタバタとしていて、ロクに文章を書く余裕がなかったので、表紙の写真とつぶやきだけで終わってしまったが、実は書きたいことがいろいろとある。
Amazonの紹介文には、こんなことが書かれている
身体の使い方を、自分で修正していく方法で
身体の不調をなおそう、というもの。
紹介文にもあるように、読むだけでも変わる、は本当だと思う。
詳しい解説はいまは省略させてもらうけれども、要は自分の体を正しく理解して、無理なく使いましょうね、という感じになる。
その一つが、自分の認識と実際の体の構造にズレがあるというのが挙げられる。
わたし自身が特に、コレだ、とピンときたのが頭と股関節。
たとえば頭。
普段じぶんの頭を見るといえば、鏡で顔をみるときなので、必然的に正面から見ることになる。
後ろや横、そして全体は見ることができない。
頭が重い、首が痛い、と感じている人の多くはおそらく、自分の頭のサイズを正しく把握できていないのではないか。
頭の骨、頭蓋骨は解剖学の教科書を見ればわかるのだけれど、横から見るとこんな感じ。
鼻先や耳の水平ラインとだいたい同じくらいのところで、頭と首がつながっている。赤い線で囲った範囲が頭。
鏡で正面から自分の顔をみると、顎先までが頭のような気になってしまうが(黄色い線で囲った円)、本当の頭は、自分がいつも思ってるよりもずっと上の方だけで終わっている。
このズレで何が起こるかというと、自分の意識では黄色く囲った範囲が頭(=骨で囲まれた硬いカタマリ)だから、首の上の方までもガチガチに硬いものだと思い込んでしまって、首の筋肉を固めてしまうのだ。
わたし自身、人間の頭の解剖学はわかっているはずなのに、見事にこの思い込みをしていたことに気がついた。
頭はもっと上の方だけ。上の方にしか、ない。
そうやって意識するだけでも、なんだか頭が軽くなった気がするから不思議だ。
意識ってそういうものなのかもしれない。
股関節についても、同様で、実際の股関節の位置をわたしは正しく把握していなかった。
股関節、と聞いてまず目印になるのは「大転子(だいてんし)」という、太ももの骨の横に出っ張った部分。(赤矢印)
この太ももの骨(大腿骨)が骨盤と繋がっている場所が、股関節となる。
骨を感じることができるのが、身体の側面だから、その辺に関節があると思いがちなのだけれど、実際の関節はもっと体の奥の方にある。
しかも、股関節の具合が悪いとついお尻側を気にしてさすったりしまうのだけれど、じつは体の後面ではなく前面に近い方に関節面はある。
そう、お尻の筋肉は何層にもなって分厚いから…
こうやって目でみて自分の体の中を想像してみると、普段なにげなく思っていたのとは随分とズレがあったのだなと驚いてしまう。
「股関節の位置はもっと体の奥で、後ろじゃなくてもっと前」
そう思いながら歩いてみると、心なしか足取りが軽くなった気がした。
これって自分の感覚だけなので、なかなか他の人に伝えるのは難しいのだけれど…。
しかも、どれくらい改善したか、なんてはかることができないのが難点。
これからもまだしばらくは、この体と付き合っていくのだから
大事に使って長持ちさせたいものだ。
文字にするのは難しいけれど、体の不調を抱えている人に少しでもヒントになったら嬉しいなぁと思いながら書いてみました。
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