動画撮影・編集編 MUPまとめ


■動画撮影編

①動画とは?

 静止画の集合体

・動画広告市場
 2018年:1800億円
 2020年:2900億円
 2024年:5000億円

 年々市場は拡大している

②動画のメリット
 
 3Vの法則
 それぞれが与える影響度 
 
 Verbal[言語]・・・7%
 Vocal[聴覚]・・・38%
 Visual[視覚]・・・55%

 テキスト<写真<動画

 感情や雰囲気⇒動画でしか伝えられない

 例)輸入販売業の話し

  商品の紹介を写真からGIFに変える
  ⇒売上UP

感情や雰囲気を伝えられるのは
⇒人間・動画のみ

≪動画は自分の分身≫


③4つの準備すべき機材

カメラ本体

●ハンディカム
 長時間撮影向き
 iphoneは容量が少ない
 一眼レフは30分しか撮れない
 手振れが少なく外撮影向き
●iphone
 YouTubeを撮るには十分
 撮影、編集まで行える

●一眼レフ
 Vlogを撮りたい人向け
 価格は10~20万
 安いものは画質に難あり
 Sony α7Ⅲがオススメ

●レンズ
 ①標準レンズ:日常シーンを撮りたい
 ②望遠レンズ:遠くのモノを撮りたい・バリエーションを利かせたい
 ③単焦点レンズ:背景をぼかしたい
 ④広角レンズ:引きの映像を撮りたい
 ⑤魚眼レンズ:独特な世界観を出したい
 ⑥マクロレンズ:被写体に近づけて撮りたい
         10cm~15cmも可能

●マイク
 ①ガンマイク:カメラの向く方向だけ音を拾う
        インタビュー動画にも適している
 ②ピンマイク:比較的安価で購入可
        音もしっかり聞き取ってくれる

●三脚・スタビライザー
 ブレを無くす⇒三脚
 手持ちで滑らかな映像⇒スタビライザー


④撮影モード
・Pモード
 露出を決める3項目を全て自動で決めてくれる
 初心者におすすめ

・Sモード
 シャッタスピードを自分で決める
  
・Aモード
 F値を自分で設定
 シャッタースピードはカメラ側で設定
 
・Мモード  
 全ての設定値を決める事が出来る
 ⇒描写の幅が広がる

 露出
 ⇒どれだけの光をカメラに取り入れるか

 露出を決める3項目
 ・シャッタースピード
 ・ISO感度
 ・F値


 FPSとは?
 Frame Per Second

 一秒間に静止画が何枚あるのかを示した指数
 ⇒パラパラマンガ


 FPSの理解が深まると
 編集効率が上がる
 ⇒容量をどれだけ圧迫するかに影響する
  枚数によって影響度が変わる

 《活用シーンに合わせてFPSを設定する》


 

FPSの数値の違い
 ①24fps⇒カクカク
残像感による味わいのある雰囲気

 ②30fps⇒主にテレビで使用
  最も見慣れている映像

 ③60fps⇒ぬるぬる
  最新ゲームやスポーツなどの動きの早い映像に使用


 高FPSで撮影する場合はどんな時?
 ⇒スローモーションを撮影するとき


●シャッタースピード
 ⇒センサーに光を充てる時間
 ⇒シャッターが開いている時間

シャッタースピードが遅ければ遅いほど光量が多い


シャッタースピードを変えると
①明るさ
②ブレ具合


シャッタースピードが遅い場合
⇒夜景が綺麗に写る
⇒より多くの光を取り込む


光を多く取り込む際の注意点
⇒ブレないように三脚を使う必要がある

地域によってシャッタースピードの設定値を変える
関西:60Hz
⇒60の倍数
関東:50Hz
⇒50の倍数

シャッタースピードまとめ
1/4000秒・1/8000
⇒動きの速いもの

5~15秒は夜間の撮影向け ※ブレさせない為に三脚必須
ISO感度とは何か?
光を受ける取る能力

設定値:50~51200

ISO感度を変えるとどうなるのか?
①ノイズが発生する
②明るくなる

ISO感度50⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔ISO感度51200
 暗い                明るい
ノイズ少 ノイズ多

ISO感度はいつ使う?
光量が少ないとき
朝方/夕方/室内

明るくする為の最終手段
※上げ過ぎるとノイズが出てしまう

F値(絞り値)とは?
光が通る穴の大きさ

何が変わるの?
明るさ(取り込む光の量)
ボケ感(被写界深度)

F値の理解⇒レンズ選定に役立つ

レンズ選びの失敗するパターン
レンズキットの購入
⇒ボケ感に欠けてしまう

レンズ選びで失敗しないために
カメラ本体を買う
別で単焦点レンズを買う

映像の質・印象が変わる

Vlog:単焦点レンズが必須


6つのフレーミング
①ロングショット
 "引き"の映像
 人物より背景が大部分を占めている

②フルフィギュア
 人物のつま先から頭まで全身を写す
 人物とその場所を伝える事が出来る

③二―ショット
 人物の膝から上
 人物の表情や動きがより伝わる

④ウエストショット
 お腹付近から上
 二―ショットよりも人に寄っている
 より表情が伝わりやすい

⑤バストショット
 Vlogであれば何か動作をしている様子

⑥クローズアップ
 さらに人物の寄った構図
 目線や表情がより伝わる
 ⇒映像の雰囲気を描写出来る

 寄り・引きの意識
 ⇒映像のバリエーションが広がる

 微妙になりがちな映像
 寄りの映像に特化した単焦点レンズ

 映像撮影で大事なこと
 映像制作をスタートする段階で
 寄り引きの映像を意識する

5つのカメラワーク
スタビライザーを使う事が前提
⇒手ブレがないように

①追っかけ
 被写体を後ろから追いかける

②引っ張り
 被写体正面から撮って一緒に下がる

③並走
 被写体の横に立ち一緒に動く

④回転
 被写体を中心に回転する

⑤通過
 被写体の横を通過して行く


カメラワークにどういう意味合いを持たせたいのか
・集中:被写体に寄り注視させる
    ⇒"何か起こるんじゃないか"
    下に下がっていく
    ⇒"始る物語に注視させる"

・開放:引いていく
    上に上がっていく
    ⇒安心感や開放感
     終わりに使われる

・時間の通過:横移動
       ⇒人物が歩きながら別のシーンへ切り替わる

コンセプトシート
・店舗でこんなブランディングをしたい
・こんな表現をしたい
・こんなメッセージを伝えたい

      ⇩
 それらをどう落とし込むか

発注者と製作サイド
制作の前にしっかりと目線を合わせないと
認識のズレが生まれる

企画における議論の質を高める
何を求めているのか
制作の軸をブレさせない

制作物の費用対効果の最大化を図る
議論・制作物の質を高めて認識のズレを無くす

コンセプト
この動画でつたえたいは何か?
1つの軸を中心に"したい事"くを洗い出す

ターゲット
誰に見て欲しいか?
届けたい人によって掲載場所が変わる
⇒どこに掲載する?
 ・ツイッター
 ・インスタ
 ・フェイスブック
 ・サイネージ
 ・店舗の電子掲示板
 ・ホームページ

目的に応じて場所選定をする

視聴者にどんなアクションを起こしてもらいたいのか
・動画をシェアしてほしい
・来店してほしい
 提案がしやすくなる
 何を求めているかで企画しやすくなる

アクションを起こすための訴求点
視聴者が感じる魅力とは何か
・サービスの強み?
・素材へのこだわり?
ターゲットにより魅力の感じ方が変わる

描写方法
・実写
・アニメーション
・モーショングラフィックス

感情トリガーマップ
・動画の雰囲気
どういう感情を表現したいのか?

動画の質を高める為に
様々なシーンでコンセプトシートを活用していく



■動画編集編

編集ソフトの紹介
・iMovie
 無料で使える
 Macにデフォルトではいっている
 初心者向けソフト

・Final Cut Pro X
 iMovie の兄貴分
 カットやテロップの装飾
 エフェクト

・Premiere Pro
 Adobe製品のひとつ
 他のAdobe製品と連携が出来る
 表現の幅が青天井

・Da Vinci Resolve
 カラーグレーディング
 映像の色の編集
 色合いの調整に特化している

なぜPremiere Proを勧めるのか?
・製作現場で非常に多く使用されている
・You Tubeにチュートリアル動画が多くアップロードされている
 ⇒無料で勉強できる
 ⇒独学で仕事に繋がるスキルを習得できる

利用シーン別ソフトのおすすめ
・費用を掛けずにYou Tube・Vlogの製作したい
 ①iMovie
 ②Da Vinci Resolve

・逆に費用を掛けて制作したい
 ①Premiere Pro
②Final Cut Pro X

Premiere Proが安くなる方法
デジタルハリウッド大学
オンラインスクールを通して購入すると
学割を受ける事が出来る


BGMの選定
著作権フリーの音源を使用する


著作権フリー素材
・icooon
・freepik
・パブリックドメインQ
・フラットアイコンデザイン
・イラストAC


VLOGを作る上で押さえておくべき項目

どんな所に気を付けるのか?
1.ヨリ、ヒキを意識した映像構成にする
⇒良い映像に見えがちなヨリだけの映像を選定しがち
 ヒキの映像もバランス良く取り入れて視聴者を飽きさせないようにする

2.音ハメ
3.音源の選定
⇒音源の歌詞と動画内容の関連性
 歌詞も日本語訳をして意味を調べる

4.カラーグレーディング
⇒色の差をつける(色の演出)

類似用語:カラーコレクション
⇒前後の映像の色味や明るさを整える作業