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【ヨガ哲学】八支則とは?①

こんにちは。
先日、5/17の記事でヨガの教えである八支則(アシュタンガ)を理解するためにオススメの本をご紹介させて頂きました。

今日は、前回の記事と順序が逆になりますが、八支則とは何かをこの記事の中で説明したいと思います。

ヨガの教え

ヨガの教えである八支則は、ヨガの聖典である「ヨーガ・スートラ」に書かれています。八支則は、ヨガの基本的な教えで、どのようにヨガを実践していけばよいのか、という8つの段階が示されています。インドの古語であるサンスクリット語では、八支則を「アシュタンガ(Ashtanga)」と言います。

今日取り上げる八支則には 「ヤマ」・「ニヤマ」と2分類にされ、日々の社会的・個人的行動規範とされており、もっとも基本的かつ実践するのが難しいとも言える教えとなります。本場インドでは、この「ヤマ」、「ニヤマ」を実践できなければ、ヨガのポーズ(アーサナ)の練習をするスタート地点にさえ立ってないとされています。
ここから一つ一つの心得を紹介していきますね。

ヤマ(Yama)とは

ヤマ(Yama)とは、日常生活で行なってはいけない5つの心得です。

●アヒムサ(Ahimsa)/非暴力、不殺生
生きとし生けるものを殺してはいけない。行動、言葉、思考のレベルで他者に暴力をふるってはいけませんという教えがあります。
自分自身を大事にしなさいという教えも含まれます。

●サティヤ(Satya)/嘘をつかないこと
自分の利益やエゴを守るために、嘘をついてはいけませんという教えです。

●アスティヤ(Asteya)/不盗
他人の物、時間、信頼、権利、利益などを盗んではいけません。自己中心的な行動はやめなさいという教えがあります。例えば、友人との約束の時間に遅刻したり、相手の話をきちんと聞かずに遮って自分が話すことも他人の時間を盗んでいます。

●ブラフマチャリヤ(Brahmacharya)/禁欲
現代では、パートナー以外の異性とむやみに性的関係を持たないことの他、利己的な欲を満たそうとするのは避けることが教えとされています。
元々は、古代インドでは性欲に代表されるような欲の無駄使いをしてはいけず、生涯を独身で過ごすことが教えとされていました。

●アパリグラハ(Aparigraha)/不貪
次から次へと湧き起こる、尽きることのない欲望に身を任せない。必要以上に所有しない教えです。

ニヤマ(Niyama)とは

ニヤマ(Niyama)とは、日常生活で実践すべき5つの心得です。

●シャウチャ(Saucha)/清浄
自分の身体と心を常にきれいな状態に保つこと。他人に不快感を与えないよう、身だしなみを整えること。もちろん、身の回りの空間をに清潔に保つことも含まれます。

●サントーシャ(Santosha)/満足、知足

自分の周りにあるもの(環境、今置かれている状況、人間関係、自分の能力、健康、物質的なものすべて)、今あるものに、常に満足しなさいという教えです。

●タパス(Tapas)/苦行、自制
精神鍛錬のために困難なことを実行することです。

●スヴァディアーヤ(Svadhyaya)/読誦、学習、向上心
自分の心を善い方向に導いてくれる書物(聖典、名著、人格者が書いた本など)を読み、読んで得た知識を実生活を通じて、人として成長させることです。

●イーシュワラ・プラニダーナ(Ishvarapranidhana)/自在神記念、信仰唯一
自分ではどうすることもできないこと(自然の力、時代の変化など)を受け入れ、身を委ねること。宗教上の考えでは”神”に信仰心を持ち、祈りを捧げること。


いかがでしょうか?
日々の社会的・個人的行動規範として出来ていること、そうでないことがあると思います。私も改めて文章化したことで、出来ていること出来ていないことが明確になりました‥。明日からの生活で少しでも心がけれることを継続していくことで素敵なyogini、yogiになれると思います。

何事も日々鍛錬、スヴァディアーヤですね。