見出し画像

当然こんな夜にはコーヒーがいいだろ

 祝日。「生きてるだけで、愛」という映画を観た。タイトルと菅田将暉に惹かれて、気づいたら再生ボタンを押していた。ここからは感想、ネタバレになるので読みたくない人は飛ばして。

 趣里という女優さんの演技に脱帽した。特別、衝撃的な展開がある訳でもなくダラ〜ッと流れていく映像。普通なら飽きてしまいそうなんだけど、ずっと画面にかじりついて観ていた。主人公の寧子は鬱、情緒不安定、過眠症という病気を患っている。菅田将暉演じる同棲相手、津奈木はあっさりしていて何にも考えていなさそうな、というか最後までどんな人物なのか掴みきれなかった感じ。
 寧子の暗い部分が描かれることが多く、気分が重たくなってきた。アラームをいくつかけても起きられない寧子、頑張ろうと、働こうとしているのに自分の出来ない部分をもの凄く恨んで、嫌って。津奈木に感情をぶつけても、津奈木の反応はうっすい。どうしようもなくて既にツーっと涙が頬を伝った。
 映画のラスト、寧子が別れを切り出すシーンでぶっ刺さった台詞。「私は私と別れられないんだよなあ、一生。いいなあ津奈木、私と別れられて。」全身全霊で泣きながら話す寧子に、気づいたら号泣していた。その後、二人がどうなったか明らかにされないまま、エンドロールを迎えた。

 子どもの時は何にも思わなかったのに、大人になって、人生について考えるようになった。今の仕事でいいのか、今の人と付き合ってていいのか、もっとすべきことがあるんじゃないか。正解がないから分からない。私も、私自身をものすごく嫌いになることがある、そんな時、嫌な自分と別れられたら・・・なんて思うこともあるけど、あまりにも非現実的すぎて、頭に浮かんだその次には、既に頭の中から消えている。そんなどうしようもない部分を、寧子ちゃんは泣きながら全身全霊で訴える。たまらなかった。耐えられなかったなあ。

 話は変わって、先週末、恋人と奈良に行った。二日目の早朝、モーニングを食べて春日大社に行き、鹿に鹿せんべいを配っていたら、花粉症になった。本当か嘘か分からないが、花粉症は一定量の花粉を吸い込むと発症するらしい。幼少期、症状がものすごく酷かったけど、大人になって随分マシになっていたので油断していた。くしゃみと鼻水が止まらないし、目が痒い。あと、ものすごく怠いし眠い。花粉症ってこんなきついんやなあ。何がきついって、周りの目線。不織布マスクをしているのに、くしゃみするたびに冷たい目で見られる、辛い。ごめんねって思ってるよ〜でも電車に乗らないと職場に行けないので、すみません〜

 せっかくの休日、遊ぼうと思ったのに、恋人が一日中家で仕事をしていたので何も出来ませんでした。家事をして、映画を観て、勉強して。全然疲れてないので、眠るまでに時間がかかりそうです。とりあえず、久しぶりにnote書けてよかったな、また書くよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?