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「チームを明るく元気にするために存在するCHO(チーフハピネスオフィサー)とは」メンバーインタビュー:我妻麻衣

株式会社フィアレス

フィアレスのメンバーがなぜこの仕事をしているのかに答えるインタビュー。4人目はCHOの我妻麻衣です。(聞き手:森 書き手:下村)

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我妻麻衣(CHO)
宇都宮クラーク高等学院、UBDCアート&スポーツ専門学校など、非常勤講師として学校での演技指導多数。コーチとして国内外で活躍する今井純氏のアシスタント、即興パフォーマンス集団:Dのパフォーマー、芸能事務所にて舞台・映像・声の俳優活動を行う。大手IT企業での社会人経験を活かし企業研修を実施。

CHO(チーフハピネスオフィサー)という肩書が自分の存在を意味づけてくれた

もりじゅん:
まいきーさんはフィアレスでどんな仕事しているんですか?

まいきー:
CHO(チーフハピネスオフィサー)です!
欧米では結構使われている肩書きなんだけど、まだ私自身はどんなことができるのか探っている最中です。営業として、IKTの時から企業研修でお付き合いのあった企業さま向けにプログラムを考えたり、ヒアリングしたりしています。

もりじゅん:
まいきーがIKTから繋いでくれた会社さんが、今もフィアレスに協力してくれているのは、まいきーの人柄だよね。いい人を引き寄せる!

まいきー:
そうかなぁ。うれしいなぁ!みんないい人なんだよね!ありがたい!

もりじゅん:
CHOっていう肩書に決まった時どう思った?

まいきー:
過去に意味付けをしてもらった感じがあると思ったかな。社会人になってからIT企業で働いていたんだけど、その時に上司から「君は何の仕事もしなくていいから、ただただこのグループを明るく元気にするために存在していてくれ」と言われたことがあって。

「わかりました!任せてください!」ってそのために会社に行っていた時期があったの。みんな大変そうで、人間関係がギスギスしていたから、ただただ間に入ってお菓子配ったり、「大変?なんかやる?」って聞いたり、「この犬の動画見た?」って言いに行ったり、そういう時期があって(笑)

その当時は「こんなの仕事でいいの?」って思っていたんだけど、CHOという肩書きに就て、当時やっていたこと・ポジションは重要だったんだなって改めて感じています。

もりじゅん:
というと?

まいきー:
一生懸命仕事をしているからこそ、その分衝突が多くなるし、言い方が強くなってしまう。自分の感情や思っていることをそのまま伝えてしまうと、仲間のモチベーションも下がるし、結果的に意思疎通が測れなくなったり、人のせいにするってことが多発するんですよね。

そんな中で、声のトーンが明るい人がいるとなんとなくその場の空気がよくなって、なんとなく報告がしやすくなったり、中間にいた私を介してどうでもいい会話ができたりする。この「なんとなく空気が良いこと」って重要だと思うんですよ。

もりじゅん:
上司の方がどういうつもりで私にそうさせたのかすごく納得ですね‥‥

まいきー:
みんながハッピーでいることって生産性を上げるし、軽視されるけどものすごく重要なことなんだろうなって思って、フィアレスを立ち上げる中で意味付けしてもらえたと感じて嬉しかったな。

心身の健康以上に大事な物はない

まいきー:
当時会社で働いていると、「仕事をどうこなすか」「どうやって成績を上げるか」「ミスをしないか」などが重要になりすぎて、心と身体が無理をするのが当たり前になっていることに気付いたんです。

そして、自分も相手も大事にできなくて、負のループが始まる。心身の健康以上に大事なことなんてないのに、病気になりながらもやっている人もいて、これを私はとても疑問に思っていたんだよね。「なんでこんなことになるの?」ってよく周りに言ってた。

私自身も、「社会」って言われる場所にいるのならば、ちゃんとしなくちゃいけない。大人としてふるまわれなきゃいいけない。っていうので苦しんでいたタイプだから、適合できない自分はだめだ、どうやって生きていけばいいんだって気持ちを常に持っていました。

もりじゅん:
そんな中でインプロと出会ったんですね。

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まいきー:
はい。26歳でインプロと出会って、自分が何かできないことがあるのは当たり前なんだなって認識できた気がする。出来る時もあるし、出来ない時もあるし、失敗する時もあるし。その自分をまずは認めて、どう行動してくか。周りとどう協力していくか。っていうのを自分で選ぶことが重要だと気づきました。

社会ってこういうものだと決めつけていたけど、社会って人の集合体だから。当時は、「会社の中で仲が悪くなるのは、しょがないようね、身体を壊してがんばるしかないよ」ってみんなで環境を、小さな社会をつくり出していたんだと思う。そして、自然と別の選択はないと決めつけていた。

でも、「これが当たり前だ」と思っているから変わらないんじゃないか?その「当たり前」が会社を、そして社会というものをつくっているのだとしたら、インプロのマインドセットと出会ってもらって揺さぶることで、会社の在り方、部署、チームとか、小さい単位から在り方が大分変わるのではないか?と思うんです。

相手とどうしたらいい時間を過ごせるか?クリエイティブな場が生まれるか?という考え方や、困った時はオープンにするのが貢献である。NOはハッピーに言ってみよう!など、インプロを通しての学びが共通言語になることで、心も身体も元気でいられる。結果的に効率がとてもいい!ハッピー!という感覚が根付いていくと思います。

フィアレスが広まったらどんな社会になっていく?

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もりじゅん:
フィアレスが広まったらどんな社会になっていくと思いますか?

まいきー:
IKT(IMPRO KIDS TOKYO*1)とも併せて、いい連鎖が生まれると思います。もともと私がIKTでも企業研修を担当していた理由は、子どもたちが元気でいるためは、同時に大人たちも元気でいることが必須。そして、マインドを共有しているの大事だと思ったから。

大人も大変じゃん?(笑)
大人も、うまくいかなかったら「もう一回!」と潔く気持ちを切り替えるとか、お互いにいい時間を与えあおう(give your partner a good time)というマインドセットがみんなが持っている状態になると、それを仲間の大人と一緒にやることが出来る。そして、子どもがいる人がいたら、子どもにも伝わるかもしれない。そして、その子どもはまたその友達と共有するかもしれない。

自分も相手も大事にして、心身共に健康な人が増えて、1人で抱え込む人がいなくなって、うつ病の人が減る、自殺率が減る、戦争に行きたくない人がNOって言えるとか、みんなが楽しく元気になる。

うまくいかないことなんて当たり前にあるから、思い切りやってみよう!楽しくやってみよう!ってなると思う。個々がそうなるってことは集合体がそうなるってことなので、いいことだと思う!

もりじゅん:
なるほど!すごく大事だよね。そんな社会にしていきたいね。

まいきー:
フィアレスでよく例えにする「炎」で言うと、小さい火種がつながっていくと焚火になって、キャンプファイアーくらいになって、キャンプファイアーの火が大きくなる!

火が大きかったら、まずあったかいじゃん。そして、遠くからでも見えるようになる。遠くから見えるようになったら、更にどんどん広がっていくと思うなあ。

IMPRO KIDS TOKYO*1
一般社団法人IMPRO KIDS TOKYO
親子で学べるコミュニケーションの習いごと事業として、2018年に設立。現在では対面・オンラインでの自社クラスや小学校のアフタースクールに約100名のお子さんが通っている。株式会社フィアレスCCO下村・CHO我妻が代表理事、COO森が講師を務める。


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