読書の秋ですね。
最近勧められた本を読んでます。
その本の内容が、あまりにも深く、また実際の出来事にシンクロしてしいたので、思ったことを、少しだけ書いてみます。

最近、他人を叱りましたか?

子供が言うことを聞かないので叱った。後輩の態度が悪かったので叱った。部下が指示された通りできなかったので叱った。

叱るという行動は、どういうことでしょうか?
広辞苑では、このように定義されています。

「目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる。」

立場が上の者が、下の者の行動を正す。という意味でしょうか。

叱るのは、他人のため?

自分の思い通りにならないので「叱る」という人もいます。
でもそれは「叱る」でななく「怒り」です。「叱る」と「怒る」は混同しやすいですね。
上記の「怒る」は論外ですので、ここでは、相手のために「叱る」という場合で考えてみましょう。

相手のために叱る人は、多分、
自分が正しい。それを伝えることは相手のためだ。
と考えていると思います。

これはつまり、善意からくる行動ですね。

善意で叱っても、それは相手には伝わらない

でも本人が、いくら善意と考えて行動しても、相手には伝わらないのです。
なぜならば、人は常に自分が正しいと考えているから

詐欺で人からお金を奪い取っても、銃で人を殺しても。
基本的に、人は自分が正しいと考えています。
それはもう本能です。良いとか悪いとの問題ではありません。仕方ない事実です。

どんなに正しいことでも、いや正しいことであればあるほど、叱った相手は抵抗します。「自分は悪くない」と。
せいぜい、「悪かったかもしれない。でも。。」と自己防衛が続くでしょう。

人を叱っても、誰も得をしない

あなたが誰かを叱っても、その人は決してに自分の非を認めないでしょう。そして恨まれるだけ。
もしも、相手がとても素直な人で、自分の非を認めて反省したとしても、その人の意欲が下がり、状況は悪くなっていくだけでしょう。

そして当然、叱ったあなた自身だって、疲れることでしょう。
そう、叱ることは、叱る側にも疲れる行為なのです。
(先にいった自分の「怒り」を「叱る」と勘違いしている人は、「叱る」行為を快感と感じているでしょうが、それはまた別の話です。)

叱った人も、叱られた人も、誰も得をしないのです。

まさに先週の自分の体験だよ

そうなんです、先週、仕事がまったく出来ていないことがあって、その担当者を厳しく叱ってしまったのです。
厳しく叱ったのは、それなりの年齢と経験のある人だったので、いつまでもそのスタンスでは、この先やっていけないと思ったので、行動を正すという意味が強かったです。

でも結果的には、叱った相手は、意気消沈。
叱った自分も非常に疲れて、しばらく調子悪かったです。

まさしく、誰も得しない状況になってしまいました・・・。

納得できない!という人には

でも、叱ること必要。なによりも自分の気持ちが治らない。という人には、リンカーンのお話を。

リンカーンは、南北戦争のとき、戦況が圧倒的に有利になる戦闘で、自分の命令を無視して、戦わなかった将軍に対し、控えめだが冷徹な罷免の手紙を書いたそうです。
そして、その手紙を机の引き出しに仕舞った、ということです。

つまり、人を叱ったり、非難しても、百害あって一利なしということです。
人を叱らないと、自分の気持ちが収まらないのなら、手紙に書いて吐き出して、そっとしまいこんでみるのはどうでしょうか?

叱らないですむ方法とは

でも、叱らないのなら、どうすれば良いのか?ということですが。
もともとは、相手の行動を正したい、というのが目的ですよね。
その目的を別の方法で達成できれば良いわけです。
例えば、

・自分で過ちに気づいてもらう。
相手に押し付けるのではなく、相手に自分が誤っていたことを自ら気づいてもらう。

・全面的に相手を信頼する
もしミスがあっても叱らずに、ミスを指摘するのみにして、逆に全て任せてみる。

日本海軍の連合艦隊司令長官だった山本五十六は、
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
という名言を残しました。
ここに「叱る」はありません。

今、読んでいる本には、こんな言葉が。

人を非難するかわりに、相手を理解するように努めようではないか。
どういうわけで、相手がそんなことをしでかすに至ったか、よく考えてみようではないか。
そのほうがよほど得策でもあり、また、おもしろおかしくもある。
そうすれば、同情、寛容、好意も、おのずと生まれ出てくる。
すべてを知れば、すべてを許すことになる。


まとめ

人は本能的に、自分は悪くないと考える。
なので、叱る側も叱られる側も、自分が正しいと思ってどちらも譲らないので、叱っても何も変わらない。疲れるだけ。どちらも得をしない。
叱ることをやめて、相手を知ろう、そして信頼しよう。
そうすれば、マイナスをゼロに、さらにブラスにもできる可能性がある。

言うがやすし、行うは難しですが。。
頑張ってやってみようと思います。

今、読んでいる本はこれです。

カーネギーの「人を動かす」
https://amzn.to/34C2Cwy


ただ、とても内容が濃密で、じつは、まだ1章の序章だったりします。
少しずつでも、内容を紹介していこうかと思います。


正しいと言えば正義。そういえば昔、ジャスティ鈴木という人がいて、カッコイイ人なんだろうな、と思っていたのですが、会ったらただのデブでした。ああ、ジャスティ....

東のテツ

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