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世代を超えてつながる力・ボランティアグループvoyage

FC今治のホームゲームには2019シーズンの実績1試合で平均約3,200人のファン・サポーターがスタジアムに集いました。ありがとうサービス.夢スタジアム®では、試合開始2時間ほど前からスタジアムに併設されたフットボールパークでスタジアムグルメやマルシェ、ステージイベントなどをお祭り気分で楽しみ、サッカーの試合に興奮し、スタジアム閉門まで非日常のワクワクする空間を創り上げています。

そのホーム戦の裏側で、スタッフとともに縁の下の力持ちとなるのが、今回紹介するボランティアグループ『voyage(ボヤージュ)』です。

「FC今治のホーム戦運営サポートを通して、より多くの人たちに夢と勇気と希望、そして感動と笑顔をもたらし続ける」という活動理念を掲げ、子供からお年寄りまで幅広い年代の方が参加するvoyage。

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voyageは試合当日の来場者案内やおもてなしなどの運営サポートのみならず、試合前日の会場設営や、今治市内にFC今治ののぼりを立てるなど幅広い活動を通じて、FC今治の活動を力強くサポートしてくれています。

今回のnoteでは、voyage活動の舞台裏を届けるべく、家族でvoyage活動に参加して下さっている、山神さん一家の啓介さん、恵理さんご夫妻、ふたりの娘さん、理子さん(小6)結衣さん(小3)にお話を伺いました。

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(右上:山神啓介さん 左上:恵理さん 右下:理子さん 左下:結衣さん)

voyage参加のきっかけ

山神さんがご家族でvoyage活動に参加するようになった経緯を教えてください。

啓介さん:2014年末に、岡田武史さんが今治でサッカークラブの経営を行うことが発表されすごく驚いていました。そして2016年頃、FC今治が四国リーグで戦っているときにサポートスタッフ募集という告知を目にしたんです。まだその頃はvoyageという名称はない頃でした。その募集を見て、岡田さんが今治で大きな夢に挑戦するサポートを、私も一緒に行いたいと純粋に思い、ボランティア活動に参加したのがきっかけでした。そのときは今のように家族総出ではなく、私だけが参加していました。

恵理さん:あの頃はまだ夢スタが完成する前だったので今治だけではなくて尾道にお手伝いにいったり、主人は熱心にボランティア活動に取り組んでいました。当時はまだ私自身はボランティアスタッフの活動には興味はありませんでした。子どもたちもまだ小さかったこともあり、主人が新しい趣味を楽しんでいるなと思っていた程度です。

啓介さん:このあと2017年に夢スタが出来て、3試合目から娘ふたりもvoyageとして参加するようになりました。そして去年からは妻も一緒に参加しています。

最初にvoyageに行くよ? とお父さんから伝えられたときはどう思いましたか?

理子さん:お父さんがやってみる? って言ってくれてなんとなく楽しそうだなって思いました。voyageで一番最初にやったことは、マッチデープログラムを入場ゲートで配りました。

啓介さん:ちいさな子どもができることとなると、基本入場ゲート周りのことになるんですよね。それで私たちは一家そろってゲートに配置されることが多いです。

結衣さん:この前は、ベンチや椅子の消毒をやって大変だった。お客さんが座っている時間が多くてなかなか消毒できないときがあった。

啓介さん:結衣ちゃん、人がいるときは消毒しなくていいんだよ。

(一同笑)

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印象に残った出来事

voyageでの思い出はありますか?

理子さん:私が4年生の頃、入場ゲートの担当をしていたとき夫婦で来場された方がいました。奥さんに「主人がマッチデープログラムを取るのを忘れてしまったのですが、まだ残っていますか?」と尋ねられました。お客さんからそういう質問をもらうとは思っていなかったので、ちょっとあせったのを覚えています。お客さんは、子どもでもスタッフの一員として見てくれているんだなと思いました。

結衣さん:お客さんが「ありがとうございます!」と言ってくれて嬉しいです。「頑張ってるね~」とか声をかけてくれたり、お菓子くれたりとか。

恵理さん:いつも頑張っているからって子どもたちにお菓子をくれたり、全然知り合いでもないお客さんが声をかけてくれたり、みなさんいつも私たちのことをよく見てくれているという感じです。普段の生活では子どもたちは同世代としか関わることがありません。でもvoyageでは幅広い年代の方と関われて、お話をできたりするのがいいですね。先日もイベント運営会社の方から、「結衣ちゃん、理子ちゃん、大きくなったね!」と声をかけてもらいvoyageを続けていることでたくさんの方々とコミュニケーションが生まれたのも嬉しい出来事でした。

啓介さん:私はサッカーをやっていたので試合を見るのも好きなのですが、voyageをやっていて試合を見られなくても意外と楽しい時間を過ごせています。スタッフの方と談笑したり、スタジアムの方から「おぉ~!」とか歓声だけが聞こえてくるのもvoyageをやってたからこそ味わえたスタジアムでの新しい体験です。

他にもvoyageをやっていたら、普段では出来ないような体験もできます。ピッチイベントで花束を渡すプレゼンター役をお手伝いしたり、キックインセレモニーに抜擢されたり、役得だなと思う時もありますね(笑)。

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voyageで広がるコミュニティ

voyageをやっていてよかったなと思うことはありますか?

啓介さん:よかったこととは少し違うかもしれませんが、子供たちはvoyageを通して裏方で支える人の気持ちや行動が学べていると感じています。役割を与えられ、それを全うする大切さが自然と身につく……とまでは言えませんが、よい学びの機会になっていますね。

家族でvoyageに参加するようになって、家の中の話題でFC今治が大きなトピックとして加わりました。家族共通の話題として良いコミュニケーションがとれるようになったと思います。voyageとして、試合後にお客さんをゲートでお見送りをするときに、お客さんに「ありがとうございます」と声をかけたら「勝ったね、次も頑張ろうね」と声を返してもらえたり、夢スタに来る人全体で、FC今治を共通の話題にしたコミュニティが広がっているなと感じます。

みなさん今後はどのような形でvoyageに関わっていきたいですか?

結衣さん:これからもvoyageをやっていきたいです!

理子さん:来年から中学生になり忙しくなるかもしれません。。。でもvoyageに参加できなくなってもFC今治は応援していきたいです!

恵理さん:お役に立てることがあればこれからも続けていきたいです。

啓介さん:四国リーグから見てきて、J3まで着々と上がってきました。J1まで行くと本当に凄いことですよね。その中に関われて本当に凄い体験をしていると思います。

結衣さん:私が大人になったらJ1になっているかもしれないよね、パパ!

取材を終えて

山神さん一家の取材を終え、改めてvoyageに参加する人の気持ちというものを肌で感じました。今治を盛り上げたい、地域で世代を超えたつながりを持ちたい。FC今治というサッカークラブを軸に様々な人たちがつながり、voyage活動に参加することでよりFC今治を身近に感じ一体感が得られる。

他のvoyageさんにも話を聞く機会がありましたが、みなさん口をそろえていう事は、やってみたいと思ったら、迷っていないでまずやってみよう! voyageは楽しいですよ。という言葉でした。前日設営から試合運営まで様々な役割があり、どこかにその人に適した役割がある。voyageのみなさんの持つFC今治愛、今治地元愛。それらに支えられてFC今治という船は航海を続けています。

ひとりひとりの力は小さくても、沢山集まれば大きな力になる。そんなことを感じたvoyageインタビューでした。

※記事内の写真は、2019シーズン以前の写真も使用しています、2020シーズンはマスク着用等感染対策を行い活動を行っております

voyage公式サイト
https://fcimabari-voyage.com/

voyage活動の様子は、Facebook、Twitterもご覧ください。