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株式投資、銘柄の選び方を株価指標から見る

こんにちは!

本noteは株式投資において皆様を悩ます投資銘柄選択について株価指標からの見方をお伝えしていきます!

「銘柄をどのように選べば良いか分からず、人が言う銘柄に投資している」、「自分が聞いたことがある会社に投資している」というかたは結構多いのではないかと思います。
これらの銘柄選択は必ずしも悪いとは言えず、大きなリターンをもたらすかもしれません。
しかし、理論に裏打ちされていないため、成果のブレが大きく長期的に安定したリターンを得ることは難しいように思います。
そのようなところから本日は、数字を使って論理的に投資を行う手段として「株価指標」についてとその見方をお伝えしていきます。
数字というと難しいように思えますが、株価指標はインターネット上のサイトで簡単に調べることができるものですので、その指標が意味するところとその適正値を知るだけで、その指標を見れるようになります!

1 PER

まずはPERです。これはみなさん聞いたこともあるのではないでしょうか。
PERとは、Price Earnings Ratioの略で、「株価収益率」と呼ばれます。
株価を一株あたり純利益で除することで求めることができます。

株価には、現在の会社の状況だけではなく、その会社の将来性まで織り込まれるので、PERが高いことということは、その会社の現状以上にその将来性を買われており、株価が企業の現状に対しては割高であることを意味します。

逆にPERが低いということは、会社の現状の水準に近い株価をつけているということで、一般に割安であることの指標となります。

PERは市場や、業種によって様々であるので、一般的には
①同じ企業の別時期での比較
②同業界内での比較

が適当であると言われています。
日本市場全体では、現在平均で14.4倍となっております。

今年6月に日経平均株価が33年ぶりの高値更新をしたというニュースがありました。
33年前といえば、バブル景気真っ只中でありますが、33年前のPERは市場平均で41.1倍であったと言われています。
現在と比較して同じ株価に対して、PERにこれほどの差があることから、いかにバブル景気が地に足ついていない株価推移をしていたのかということがよくわかると思います。

2 PBR

続いてPBRです。
PBRとは、Price Book-value Ratioの略で「株価純資産倍率」と呼ばれます。
これは、時価総額を純資産で除することで求めることができます。

時価総額とは株式市場から見た会社の価値であり、純資産とは会社がもっている資産の金銭価値です。なので1つの基準としてPBRが1倍を割れていることは会社の純資産以下の評価を市場にされているということで株価が割安であることを意味します。

ただPBRも業種によって基準は様々です。例えば製造業は自社で工場など様々な資産を保有する必要があるため、PBRは低くなりがちです。逆にIT業界は、インターネットを使用した必要資産の少ない業種であるのでPBRは高く推移しやすいです。

PBRが1倍を下回ることとは、理論上会社を存続させることよりも、会社を解散し資産を全て売却することの方が価値があるということなので、現在日本市場ではそれが問題視され、東京証券取引所から企業に改善要請が出されています。
これについてはこの記事で紹介していますので詳しくはこちらから!

3 ROE

ROEとは、Return On Equityの略で「自己資本利益率」と呼ばれます。
これは、純利益を株主資本(自己資本)で除することで求めることができます。

つまり資本に対して、どれほどの利益を出すことができているのかということを示す指標です。一般的には10%を超えると資本効率が高いと言われていますが、これも業種での平均が大きく異なるため、注意が必要です。

またROEでは、負債に関係なく資本のみで見るため注意が必要です。
というのも、
A社(資本20億・負債80億)
B社(資本80億・負債20億)
の2社があり、それぞれが5億円の利益を出したとします。
ROEは
A社:25%
B社:6.25%
負債の少なく財務体質がしっかりしているB社の方が財務体質が良くないA社よりもROEが悪く出てしまうのです。

つまり、ROEを見るときはただ比率を見るだけではなく、その会社の自己資本比率まで確認する必要があるのです。

4 ROA

ROAとは、Return On Assetの略で「総資産利益率」と呼ばれています。

これは先ほど純利益を株主資本で除したROEとは違い、ROAは純利益を総資産で除したものになっています。

ROAはROEと同様に高ければ資産効率が高く、低ければ資産効率が低いということを指し示す指標となっています。

ROEでの注意点としてあった負債を捨象して考えているというデメリットはROAにはない一方で、負債での調達を行い先行投資を行なった場合などにROAは大きな影響を受けてしまう、また純資産は投下された資本ではない事業負債なども含まれてしまうため、純粋に投下資本に対するリターンとは言えないというデメリットがありますので、同様に注意が必要です。

5 ROIC

最後にROICを紹介します。
ROICとは、Returen On Invested Capitalの略で
「投下資本利益率」と呼ばれます。
これは、税引き後営業利益を有利子負債と自己資本とを足した投下資本で除することで求められます。

このROICという指標は、先にご紹介したROEとROAの弱点を補った指標といえます。

というのも、ROEは除するものに投下された負債の存在が捨象されているために、投下資本全体に対するものではないという弱点を持ち、ROAは除するものに事業負債を含んでしまっているために、純粋な投下資本ではないという弱点をそれぞれ持っていました。
そしてROICではこの2つの弱点を補われ、純粋な投下資本に対する、利益を求めることができます。

企業が本業で得た利益である営業利益をその本業に投下された資本のみで除しているため純粋な投下資本に対する利益率、資本効率を求めることができるのです。

ROICに関しても他の指標と同様に業種によって様々ですので、業種ごとあるいは同企業での比較が好ましいです。

まとめ

これまで5つの株価指標を紹介してきました。指標ごとに意味するものが変わり、またそれぞれに長所と短所とがあることがわかりました。重要なのはそれぞれの指標が意味するものを知り、そして1つを盲信するのではなく、複数の指標を総合的に判断できる目を持つことだと思います。
これらの指標が皆様の資産形成の一助になればと思います。

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