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12種類のいちごサンドから始まる、めくるめく果実とパンの世界。

Feb.13 2020

いちごサンドが12。数えると、いちごを食パンにはさんだサンドイッチだけで12種類あった。切り方、挟み方、合わせるクリームやフルーツによって、異なるビジュアルや味わいになる。ふんわりしっとりとした食パンを用いたいちごのサンドイッチは、ショートケーキのように魅力のある存在で、フルーツサンドの基本として、この本で紹介されている。

ナガタユイさんの新刊『果実とパンの組み立て方』は、フルーツの切り方などの扱いと下ごしらえ、ジャムやコンポートの作り方、桃、イチジク、ぶどう、梨などを用いた季節のサンドイッチのほか、パンにのせたり、しみこませたり、といった、組み合せ方が掲載されている。

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あまり美味しくないフルーツサンドの問題点について、昔、ナガタさんと話したことがある。パン以外ではクリームの質、あるいはクリームの味が単調過ぎて飽きてしまい、最後まで食べきれないということだったりする。彼女が提案するスペシャルなソースというか、クリームはそのような問題点を解決する。

銀座のセントル・ザ ベーカリーで食べられる、できたてのフルーツサンドを、わたしは世界一美味しいフルーツサンドだと思うのだけれど、そのサンドイッチを考案したのも彼女だった。

これは『サンドイッチの発想と組み立て』『卵とパンの組み立て方』に続く、美味しいサンドイッチの教科書だ。

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