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清水美穂子
2019年3月10日 22:23
March9, 2019昨日に続いて、パンのミミの話。子供がパンのミミを残すのは、おいしいミミが解決してくれるに違いない。おいしいというのは、食べたときに心身が心地よい感覚になることだ。おいしいミミは、ミ(中身)のおいしさを確約してくれる。それは特別な素材を添加したりしなかったりすることではなくて、ミとまったく同じ生地にもかかわらず、焼くことで異なるものになる、職人技によるサプライズなのだ
2019年3月9日 18:22
March 7, 2019雨の夕方、クロワッサンを買って帰る。普段、クロワッサンを食べる機会があまりない。朝のイメージだし、早朝から開いていて、クロワッサンを焼いている店が、近くにないから。夕方で、ぱりぱりの層が湿気を含んでしまいそうな雨降りで、わたしは車から降りて店に飛び込んで、クロワッサンと、ついでにいくつかのパンを買い込んで、車に戻った。クロワッサンを食べたい気分だったのだ。
2019年2月22日 17:36
February 21, 2019なんだか味が薄い、残念なリンゴに出合ってしまったら、少量のバターときび砂糖をフライパンに敷いて、薄く切ったリンゴをソテーします。水分が抜けて、バターと砂糖でほどよくキャラメリゼされて、濃密になるというか、同じリンゴとは思えないおいしさです。さらに仕上げにレモンをキュ、と絞ってもいいし、好みでシナモンを振りかけたり、生クリームやギリシャヨーグルトをトッピング
2019年2月11日 00:06
February 10, 2019たまごサンドは、みんなに愛されている。『日々のパン手帖』(メデイアファクトリー 2007)の冒頭、「この世で一番美味しいサンドイッチ」というプロローグに、たまごサンドのことを書いた。家庭のサンドイッチは、好きなものを好きなようにはさむことができる。マヨネーズもカラシも好きなだけ。それは世界でひとつ、特定の誰かのためのもの。たまごサンドにおいしい思い出を
2019年1月21日 21:15
January21, 2019庭の金柑を蜜煮にしたもの、これは自然になった実を自分でもいできて、グラニュー糖のみを加えてつくる、まさに家庭の味、なのにぎゅっと濃縮された甘味と酸味、艶のあるオレンジ色が自慢のひと品だ。わたしの金柑蜜煮は職人がつくるもの —— 美しい渦巻きの層の間から芳醇なバターが香るクロワッサンでも、こんがりとよく焼けたクラストを持つ、旨味のある田舎パンでも —— とコラボ
2019年1月2日 23:57
January 2, 2019今朝の手仕事、金柑蜜煮。Bread + something good(パンと何かいいもの)は、一時期、わたしの執筆のテーマだった。15年ほど前は、フレンチスタイルのパン屋さんが話題になっていたころで、ハード系のパンが注目され、粉と酵母と水と塩でつくる、最もシンプルなそれらのパンをわたしはとても好ましいと思い、そのことを、さまざまなメディアで発信した。けれど、食