クィア・アイ in JAPAN 第2話 に感じた違和感を包み隠さずゲイが綴ってみた

最初に断っておきます。
僕は、クィア・アイのファンです。
大ファンとは言えないまでも、
転勤して、慣れない職場環境にヘトヘトになって休日は寝てばかり。
仕事行きたくないなぁ、って思いながら通勤する現代社会の量産型社会人の僕を救ってくれたのがクィア・アイでした。

「あー、どうせ、キャッキャしたゲイが出てきて、また世の中に偏見を植え付ける系の番組でしょ?」って偏見の眼差しでボケ〜っと見始めたのが、クィア・アイとの出会いでした。
でも、気づいたら一日中見てるくらいハマってましたね。笑

クィア・アイに教えてもらい、今でも心掛けていることは、衣・食・住を大切にすることです。

仕事がキツイ時は部屋も荒れ、食事もコンビニ食、服も同じような服を着回すという日々でした。だってめんどくさいから。

でも、クィア・アイを見てから、休日の無駄に寝て過ごしていた時間を使って、ちょっと頑張って掃除したり、めちゃくちゃ料理下手なんですけど、自炊してみたり、そんなに高くないけど自分が好きな服を買って出かけてみたりすると、心が浄化されたような気分になったんですね。
特に、僕は仕事でストレスが溜まってくると、部屋の掃除をすることが1つのストレス解消法になりました。
彼氏がいなくても、友達と都合がつかなくて遊べなくても、1人で部屋でNetflix見たり、本読んだり、料理をしたりすることで充実したロンリーゲイライフを過ごせるようになりました。笑

だから、クィア・アイには凄く感謝しています。大切なことを教えてくれてありがとう、と。

だからこそ、クィア・アイ in JAPANはちょっと残念でした。

まだ、全部視聴してないのですが、視聴して違和感を感じたのは第2話でした。

テーマとしては、「自分らしく生きる」だと思うのですが、クィア・アイに出演できる環境がある時点で、もうそれはほぼ達成していると思うんですね。

ネタバレになっちゃうので、あんまり詳しくは言えないのですが、第2話の主人公のゲイの男性が彼氏を家族に紹介する場面があるんですね。

へ?家族に彼氏を紹介できるような環境って既に恵まれてません?

めちゃくちゃ自分らしく生きてると思いますが…。僕、ふつうに家族から電話かかってきたら、「あんたはいつ結婚するんかねぇ。相手ができないことはないと思うけど…。」って言われるんですが…。

クィア・アイ出て職場でゲイってバレても大丈夫な環境なんですよね?それも相当恵まれてません?

僕の職場にも、性的マイノリティーの人がいますが、まぁそれがバレたからって、その人はクビにはなってませんよ。
でも、好き放題言う人が多いですよ。
頭がおかしいとか、関わり合いになりたくないとか、気持ち悪いとか。
特にバカなオッサン連中は、ほんと好き勝手に言ってますよ。
すぐそばにいるゲイの僕に同意を求めてきたりして、笑っちゃいますよ。
そんなクソみたいな職場辞めちゃえって?
いやいや、なんでこっちが悪くないのに辞めないといけないのさ?って話ですよ。
もちろん、理解してくれてる人もいますよ。
でも、何もしていないのに向けられる悪意の恐ろしさを感じたことありますか?

主人公のゲイの方が、留学先でアジア人だからという理由で、同じゲイから嫌われるという差別を受けたということで涙する場面があるんですね

別にゲイじゃなくても人種差別ってあるじゃん…。(カラモも黒人差別について語ることで慰めています。)

確かに、日本人は線が細い人が多いから、海外のゲイから(特に西洋国)からモテないというのはよく聞く話です。
実際、一般的に日本人女性はモテるが、日本人ゲイはモテないとイギリス人の友人(ゲイ)から聞いたことがあります。

でも、そのイギリス人の友人は韓国人の男性が大好きでしたし、アジア人が好きな西洋人のゲイのことをライスイーター(アジアは米が主食だから)と呼ぶくらい、アジア人専もいるわけです。だから、僕からすると

自分の経験したことが、なぜ世界の全てになってしまうのか?

という疑問が生まれたんですよね。
いや、分かりますよ辛い経験だと思います。
僕も、イギリスに半年住んでいたとき、マジでモテないし、自分のこと見えてないんじゃない?ってレベルで空気扱いされたことありますから。

でもさー、別にアジア人だからってのが決定的な理由でもないと思うんだよね。

例えば、自分が筋肉質ならモテたかもしれないし、英語がもっと流暢でコミュニケーションが円滑にできれば好きになってくれたかもしれない。

「アジア人だから」ってのは、都合の良い断り文句だったかもしれない。僕は、そう感じちゃいました。

もちろん、当の本人にしか実際の空気感はわかりませんが、同じような経験をした身としては、

つれぇわ…。でも、そもそもそんな対応してくるやつは、こっちから願い下げだわ。

って感じでしたけどね。^_^

あと、これは番組映えや分かりやすさが大事だからかもしれないんですけど、

やっぱり女性的なゲイにスポットライト当てるんだなぁ

って思っちゃいましたね。
自分らしいってのが、クラブ行って踊ったりって、その人それぞれのらしさがあるのはわかるけど

また、ゲイのイメージがステレオタイプ化しちゃうじゃん!

ってなったのは事実。
確かに、僕なんかがクィア・アイ出たら放送事故ですよ

部屋で本読んでゲームして、友達とご飯食べながら可愛いデブの話しして、ロックンロール聴くのが自分らしいって…

デブ専のノンケと全く同じじゃん!
何この地味なゲイ?お前ほんとにゲイなの?ってなりますよ。

いや、ゲイって男が好きなだけであとは普通の人間よ?確かに、女性的な人も多いけど、え?ただの男じゃん!ってゲイも結構いるよ。

それを伝えたい。

クィア・アイのファンだからこそ、
ちょっと裏切られた気分はあったよね。

voicy頑張ろうって思ったよね。

自分の居場所は、自分で作んないと。
誰かが作ってくれるのを期待しちゃ駄目だなぁ、って思ったよね。

この記事を読んで不快な気分になった人も多いと思います。

なんなん?ただの僻みじゃん!
クィア・アイはハッピーな番組なの!
お前みたいな捻くれゲイは、ゲイじゃなくても生きづれぇわ!

そういう声が聞こえてきそうです。笑

でもね、本当に苦しんでいるゲイはクィア・アイには出ないと思いますよ。

僕は、そういう人の心が少しでも軽くなればいいなぁと思ってvoicyや、noteをやってます。

この記事も、どこかの誰かに届くといいなぁ。



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