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韓国の孤児、養子問題の入門書

#推薦図書 - To Save the Children of Korea

授業で使ったので備忘録的に。
この本はめちゃめちゃやべえ。500円でこのレベルの書籍が手に入ることを感謝しなきゃいけないと思う。(下にリンク有)

どうやばいかというと、韓国の(特に冷戦期の)International Adoptionという我々にとってはニッチな物事についての一部始終が、この本でわかるのだ。例えば、何故国家間の養子が生まれたのか、そしてなぜそれが続いたのか、需要側と供給側双方向からの説明が成されている。正確には国内での養子の話もあるのだが、それは国家間の養子に付随して説明されている、というくらいの印象であった。

そもそもニッチな分野と言ったが、我々(というか私)が勝手にそうしているだけで、隣国にとっては重要な歴史だし、内容を読めば日本の歴史との共通部分が多い事もわかるので、学びの意義は十二分にある。

勿論詳細が省かれている点もあるが、一つの物事について包括的に学ぼうとすると、普通は夜中に一人で英語の論文を読み漁らなければいけないわけだから、それをうまくまとめた本が存在しているというのは、実に凄いことなのだ。

仮にまとめられた文献があったとしても、大抵の場合それはとてつもなくぶっとい本で、なかなか読み切ろうとは思えない代物なのだが、この本は300ページほどしかない。やったね!

英語学習にも?

内容の濃さの割に、英語のレベル自体はあまり高く無いと思う。一部難解な単語が出てくるが、僕に言わせれば(?)リーディングの途中で意味を調べる事は全くダメでない。変な慣用表現みたいなのも出てきた記憶がないから読み物としてカバンに忍ばせておいて通勤中に英語学習、みたいなことに使える気がする。内容も、TOEFL対策にならギリ使えると思う、TOEICならだめだけど。


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