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実質賃金マイナスが生活苦の原因⁇ これは新しい○○でしかない

はじめに

ここ最近、ますます生活が苦しくなってるって感じてる人が増えてるんじゃないでしょうか?
為替・円安の影響に加えて猛暑で野菜やら果物やらが不作なんて問題も重なってきています。
鶏の食欲不振で卵も品薄で値上げされてきてるとか何とか。

そんな感じで様々な要因によるインフレが加速している一方で賃金・給料はさほど増えていません。
このノートでは、そんな巷で話題の「実質賃金が上がらない現状」と、「そんなことを問題だと騒いでることの問題点」について話してこうと思います。


1 実質賃金の現状

一部の企業では給料アップの動きもあるなんてことも聞くし、野村総合研究所によると9月には昨年同月比で名目の賃金はプラスになるそうな。
薄っすらですが希望が見える試算ですね。


ただ、そのほとんどは天下の大企業、誇り高きJTCで、これも内部留保としてたんまり貯め込んでた分を小出しにしてるだけです。
なので中小企業等で働く約7割の労働者は、そこまで変化の恩恵を受けてないかもしれません。
(大企業勤めなもんで中小の実情は知らん)

大半の庶民は物価は上がれど給料は上がらず、実質賃金がマイナス状態なので、家計の収支はどんどん悪化していくことでしょう。
ちなみにいっぱしの社会人ならさすがに知ってて当然の基礎教養みたいなもんですが、念のためにそもそも実質賃金とは何なのか?についても簡単に説明しておきます。

説明しよう‼

【実質賃金とは?】
簡単に言えば物価変動を考慮した場合の実質的に使えるお金の余裕みたいなもの。
やや難しく言うと、給料の持つ買える力(購買力)の指標で、名目(額面上)の給料を消費者物価で割って計算するもの。

例えば…
月の手取りが20万円で変わらない場合
・おにぎり1個が100円:2000個買える
・おにぎり1個が200円に値上がり:1000個しか買えなくて苦しい(お腹は少し楽)
・おにぎり1個が50円に値下がり:4000個も買えて余裕(お腹はかなり苦しい)
的な感じ。

給料が同じなのにモノの値上がり、値下がりの影響で生活が楽になったり苦しくなったりする。
お金はあくまで生活に必要なモノと交換するための道具だから、それ自体の額面よりも生活するのに足りるのかどうかで考えるべきだよね?ってのが実質賃金の考え方です。

冒頭で引いた試算の繰り返しですが、名目賃金(額面上の金額)は昨年に比べてアップしていて、そろそろプラス3%も見えてくるとかなんとか。
人材流出を食い止めるために給料アップを頑張り始めた企業の恩恵もありつつも、物価高の影響の方が凄まじく、相対的には生活は厳しくなってるってのが実情。
って言うのが世の中の最近の論調。

2 実質賃金は新たなる言い訳

と、ここまで世間で言われている実質賃金がマイナスを続けている現状について話してきましたが、このノートのメインテーマは「大変だ!」って泣き言を言う愚かな大衆への寄り添いではない。
むしろそんなこと問題だって騒いでるようじゃヤバいっすよ?って話。

(※ここから性格の悪さと手厳しさの本領発揮です。)

せっかく新NISAが始まったものの、こう実質賃金が目減りしていく中じゃ思うように投資に回す余力を捻出できないって人も多いんじゃないかと。
それなりに筋の通った主張だよねって同調するのがマジョリティ。

それに対してパッション屋良を憑依させて言いたい。
「そうだね、また言い訳だね」と。


「みんな苦しいって言ってるし、貯金とか投資とか今はできなくても仕方ないんだ」って謎の安心感に包まれてる、おめでたパーティーピーポー。
貯金やら投資やらができないのはインフレのせいじゃありません。
都合の良い言い訳を見つけてそれに甘やかされたがるその赤ちゃんマインドのせいです。

都合が悪い情報だからシャットアウトしてるのかもしれないけど、これだけ物価高になろうが変わらず余裕で投資を続けてる人だって山ほどいるんですよ。
かく言うぼくも、実質賃金マイナスなんてどこ吹く風か、そんなことかすり傷とも思わずに平常運転で投資額を増やしていってます。
(へー世の中の人は苦しくなってんだー(鼻ホジ))

極端に生活コストが少なかったり、インフレに喘ぐなんて無縁な給料を貰ってる人もいるから、全く同じ条件じゃないことはわかってる。
けどそのまま仕方ないって思ってたら、火葬されて灰になる瞬間まで「仕方ない人生だったなぁ」って思い続けて終わるだけなんすよ。

実質賃金のマイナスなんかを言い訳にしてちゃいけません。
というよりそんなもの正当な言い訳になってないです。理由は以下の2つ。

【実質賃金マイナスが言い訳にならないワケ】
①余裕は作らなきゃできないってこと
②実質賃金が上がるなんて期待は持てないこと

2-1 余裕は世間が与えてくれるもんじゃない

まずド定番ですが、余裕なんてものは待ってても一生降ってくることはありません。
口を開けてただ待ってるだけのアフォを救済してくれるほど現実は甘くない。
そんな奴の口に降ってくるのは矢の雨です。

余裕は自ら作り出すものです。
しかも作ろうと思えばどんなに無謀に思える環境でも必ず作り出せます。

時間の場合はどんな超人でも1日24時間で平等なので、「余裕は作るもの」論が通じやすいんですけど、
その一方でお金は個々人の稼ぎがバラバラで、超人はそれこそ超人的な額を稼いでいるので、余裕の作りやすさには格差があります。

だからこそできなくてしょうがないって思っちゃいがち。
しかしそう思ったままだと海底深くまで人生が沈んでいくことになるだけですよ。

2-2 賃金アップなんか望めないよ

この稼ぎの差を言い訳にしてる人に効くのが2つ目のポイントです。
すなわち「待ってたら実質賃金がアップするなんて本気で思ってんの?」ってこと。

答えはノー
そう考える理由も2つ。

【実質賃金が上がらないワケ】
・ない袖は振れない
・そもそも給料を増やす理由が無い

古典的な経済学の理論を持ち出すなら、適度なインフレは景気にプラスの要因です。
消費者が多くお金を使えば企業に入るお金も増える。
だからそのぶんだけ給料として社員に還元できて、よりお金を使えるようになる。
こんな循環が理想的(まぁあくまで理想は理想)

確かにここのとこ消費者が使う(というより使わされる)お金は増えてますが、それで企業の利益が増えてるわけじゃありません
余分に払われたお金の大半は、原材料費の高騰やら為替・円安によって食い潰されてるからです。

そもそも「待ってたら状況が勝手に好転してくれる」なんて甘っちょろいとしか言いようがない考え方をしている人種たちのことです。
それほど優良な企業に採用されているとは思えません。

つまり払いたくても払えない程度の稼ぎしかない企業ってことですよ。
甲斐性ナシが甲斐性の無い企業に勤めて給料上げろと騒いでる。
まぁなんとも地獄絵図。

給料アップに見合うだけの価値が自分にあるのかを、冷静に考えてみたことはありますか?
企業は営利組織であって、利益の拡大に貢献してくれる有能な社員にだけ、そのリターンとして高い給料を払うわけです。

人を囲って養う慈善事業じゃないんだから生活に困窮しようが知ったこっちゃありません。
つまり生活が苦しいから給料上げろって主張はだいぶお門違いってことっす。

企業の利益に貢献しない無能に対して高い給料を払うモチベなんか無いことはちょっと考えればわかるはず。
冷遇した結果として離職されても痛くも痒くもないどころか、むしろこんなにありがたいこたぁない。

給料が安いだの何だの愚痴を言う以上の行動を何もしてないのであれば、会社が大事にしたいと思える有能で価値ある人材ではない可能性が高い
つまり自分が無能であることを認めて変わる努力をしなければ、給料は上げて貰えないってことですよ。

3 いいから行動しろ

最後にそもそも論ですが、「実質賃金が上がらないから投資できない」って誰に対する言い訳なんですかね?
それを聞いたとこで「そうね~」って表面上の同調はしてくれても、そんなザンネンな人間にお金を恵んでくれる人なんていません。

憐れみの視線くらいはくれてやりますか。
その餞別を最後にえんがちょです。


こう考えると、言い訳してること自体には何ら生産性もなく、ただただ惨めな人生を送る可能性を自分で色濃くしてってるだけです。
自分がどれだけ間抜けな主張を声高に叫んでいるかを自覚して恥ずかしくなったら、何ができるのかに視点を切り替えて行動していきましょう。

まず「実質賃金がマイナスなんだから仕方ない」という悪しき考えを1ミリも残さず綺麗に拭い去りましょう。
この仕方ないマインドブロックが全ての行動のモチベーションを挫く原因になります。

できることはない・甘んじて受け容れるしかないって思ってしまうのはマインドブロックのせいです。

3-1 あなたの家計はムダまみれ

言い訳にならないと自覚した上で、さらにもう1つ直視すべき現実があります。

それは、「あなたの家計はムダに溢れていて削りどころしかない」ってこと。
「ムダなものにお金を使いまくってるから苦しい」っていう現実にしっかり目を向けてください。
物価高なんか関係ありません。

今の使い道は本当に必要なものなのかを冷静に見つめ直す必要があります。
「欲しい」という単なる悪しき欲望に踊らされているか、必要じゃなくなったものを習慣・クセで買い続けてるだけのモノが大半のはずです。

本当に必要なものなんてそんなにありません。
ぼくも経験としてときどき外食やレジャーにお金を使ってますが、それでも月の支出は5万円行くか行かないかくらいで、かつ何の窮屈感も感じないどころか毎日が充実していてハッピー。

食費とか日用品とか、ホントに必需品だけなら3万円ちょいくらいで十分済ませられます。
月に20万とか平気で使ってる人は差額17万円は削れるはずです。

3-2 ムダが認められないなら稼げ

ただ欲望にまみれて浪費の快楽を覚えてしまった人にはリーンな生活がなかなか厳しいかもしれません。(知らんけど)
そういうムダの多い生活を維持していきたいなら、稼ぎの方をどうにかするしかないですね。

繰り返しですが、あなたの稼ぎが増えないのはその給料に見合う価値のある人間じゃないからです。
それだけの給料を払う価値がある人間になるためにスキルでも知識でも身に付けてくしかないでしょう。

一方で、能力があるのに会社に給料を出す力が無い、または自分が正当に評価されてないって本気で考えてるなら転職活動をしてみれば良い。
いくら今の会社で文句を言ってもまず変わらないですし、本当に過小評価されてるだけの人は転職によって給料アップの見込みは十分にあります。
(ぼくもそのクチで実際に転職して月収が10万くらい上がりました)

会社の過少評価なのか、ただの勘違いで自己評価が過剰なのか。
この区別をつける意味でも転職市場に参戦して現実を体感してみると良い。

ここで何だかんだ言い訳をして転職に動かない人は、今の会社の評価が正当だって暗に認めてるってことになります。
言い訳をこねくり回すのは、不採用・お見送りの連発が薄っすら見えていて、自分の価値の無さを改めて眼前に突きつけられる恐怖を無意識に自覚してるからです。

自分がちゃんと無価値だってわかってるなら文句を言わず、今の給料でイキイキと働いて、その中から貯金や投資資金を捻出してください。
(転職活動で感じたこととか体験談もニーズあれば出していこうかな)

まとめ

最近なにかと話題の実質賃金やら物価高について思うことを書き綴ってきました。
簡単に言えば、生活が苦しいとか貯金・投資ができないことのもっともらしい言い訳がまた1つ増えてしまった、って感じです。
(※もっともらしいだけで言い訳にはならない)

企業に高い給料を払う能力が無いんだったら、いくら文句を言ってもムダ。
仮に払える資金があったとして、それでも払われないのはあなたがその高給に見合うだけの価値ある人間じゃないから。

いずれにしても会社の問題じゃなくて自分の問題です。

給料を払う能力が無い会社を選んだのは自分自身。
それに不満があるのに、行動しないのも自分自身。
より良い会社に移れないならそれは自分の能力不足のせい。

この状況を打開するために「自分で」何ができるかを考えるべきでしょう。間違っても負け犬のたまり場ことチェーンの安居酒屋で愚痴ることじゃないよ。

まともな感覚を持ってるマイノリティからすると世のマジョリティたちの家計はムダばかり。
そこまで必要なものは無いので、それを削れば少なからず余裕はできるものです。

そのムダまみれの生活が大事で大事で仕方ないなら稼ぎを増やすしかない。
給料を上げるほど価値ある人間なのか、その現実を知る意味でも転職市場に繰り出してみることをオススメします。
(※転職市場で自分が無能だって自覚できたら不毛な愚痴を言うのはやめましょうね)

いずれにしろ自分でできることをやるしかない。
物価高やら実質賃金のマイナスに限ったことじゃなく、人生のあらゆる面で持ち合わせているべきマインドですね。
てなとこで。


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