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二代目CTO、募集。なぜファンファーレの“次のフェーズ”を支える技術リーダーが必要なのか

ファンファーレ┆Fanfare

ファンファーレ株式会社は、持続可能な社会の実現に貢献するエッセンシャルテック企業です。廃棄物回収の配車計画を自動作成するSaaS事業「配車頭(ハイシャガシラ)*」を運営しています。

企業の黎明期から現在まで、ファンファーレのCTOを矢部顕大が務めてきました。ですが私たちは今、二代目のCTOを募集しています。そして、この方針決定には矢部をはじめ全ての経営陣の意思が反映されています。

なぜ二代目CTOを募集するのか、そして次期CTOに期待することは何かなどを、CEOの近藤志人(写真右)とCOOの王玲(写真左)、CTOの矢部(写真中央)に聞きました。

*…「配車頭」は、産業廃棄物業界に特化した配車表作成サービスです。産業廃棄物の収集運搬のための配車計画を自動作成することで、今いる乗務員でより多くの配車を実現し、複雑で手間だった配車計画作成に必要な作業時間の大幅な短縮や、労働負荷の軽減を実現します。

二代目CTOを募集する背景

――二代目CTOを積極的に募集しているとのことですが、どのような経緯でその決断に至ったのかをお話しください。

矢部:ファンファーレの事業フェーズの変化が大きく影響しています。私が入社してから現在までのファンファーレは、産業廃棄物業界のために「配車頭」を開発・提供することにフォーカスしてきました。

そして、数理最適化という手法がプロダクトのコア機能を支えており、そのスキルや新規事業立ち上げの力などを私が持っていたことから、CTOを担ってきました。事業を3年継続でき、トップティアのベンチャーキャピタルから総額6.3億円の出資を受けたことを2022年7月20日に発表して、会社として新しいステージに進むことができました。

これからの私たちの挑戦として、「配車頭」という単体のプロダクトだけではなく、産業廃棄物業界の配車業務以外のさまざまな業務フローの課題を解決するための、新規プロダクト開発を行っていきたいと考えています。

そのためにも、開発組織を拡大させて複数のチームを組成し、世の中のテック企業が一般的に取り入れているような開発手法を私たちも導入していく必要があります。これからは、ファンファーレの事業運営や組織運営の方法そのものを変えていかなければなりません。

CTO 矢部顕大

しかし、私は前職時代に研究者としてのキャリアを歩んでいた人間のため、特定技術を深く掘り下げたり、それを事業化したりといったことは強いものの、開発組織を統率するスキルにはそれほど自信がありません。自分が不得意な分野を頑張るよりも、弊社の独自の強みであるアルゴリズムの改善にフォーカスし、開発組織のマネジメントは新しい人を迎えるほうがいいと考え、CTOの役割を他の方に任せたい旨を近藤さんや王さんに相談しました。

近藤:私は個人の成長に期待する思いが強いため「ある程度時間がかかってもいいから、矢部さんにマネジメントスキルを身につけてもらう方向性もあり得るのではないか」とも考えました。ですが、矢部さん自身の適性ややりたいことなどを踏まえると、R&D的な動きになるアルゴリズム開発に集中してもらうほうが、矢部さんにとっても事業にとってもプラスになると判断したんですよね。本人の意思を尊重し、経営陣3名で議論して二代目CTOを募集することに決めました。

王:私たち経営陣には各々の得意領域があり、それらの強みが適切なバランスで発揮されることで、事業は良い方向に進んできました。その意味で、近藤さんと矢部さん、そして私の3名はこれまで本当に良いパートナーだったと思いますし、互いの考えや意思決定に大きな信頼を置いてきました。だからこそ、矢部さんがCTOを他の方に任せたいと切り出したとき、矢部さん自身が相当に熟考したうえで、決断したことが伝わってきました。

私たちは、これを前向きでポジティブな意思決定だと捉えています。「配車頭」を0→1で立ち上げるという重要なフェーズがひと段落したタイミングで、ファンファーレの現在のCTOに期待される役割と、矢部さんの得手不得手や目指す方向性とのズレが生じたというだけでした。だからこそ、これまで十分に役割を果たしてくれた矢部さんの意思を、最大限に尊重しようと思いました。

CTOを退いた後、矢部さんが担う役割とは

――二代目CTOを採用した後、矢部さんはどのような役割を担われますか?

矢部:これまでの最適化アルゴリズムの開発は、どちらかといえば近視眼的だったと思います。顧客からのリクエストを受けて、その対応をすることで精一杯でした。研究者的な気質の人が常にタスクや時間に追われている状況は、本来ならばあまり良くないんですよね。

仕事のなかに“余白”を生み出さなければ、クリエイティビティを発揮したり、新しいチャレンジをしたりといったことが難しくなります。今後は私がCTOを降りてそうした業務に集中することで、中長期的なビジョンを持ちつつ最適化アルゴリズムを改善する体制を整えたいと考えています。

近藤:ファンファーレにとっては最適化アルゴリズムそのものが、プロダクトの価値を決定づけるコアの技術なんですよ。矢部さんがその研究開発に集中することは、会社としての競合優位性の底上げになります。だからこそ、矢部さんの今後の活動を私自身もすごく楽しみにしていますね。

CEO 近藤志人

矢部:それから、二代目CTOからさまざまなものを吸収していきたいですし、協力体制を築きたいです。私は経営者としてのスキルがまだまだ不足しているんですよ。

近藤さんはもともと前職時代に大手企業の100件以上の新規事業創出に関わった経験がありますし、王さんはこれまでのキャリアで新規事業開発や組織マネジメント、そしてCVC部門の責任者としてスタートアップ投資に携わるなど、多種多様な経験を積んでいます。しかし、私は東大の修士を出た後に研究所に5年いた人間です。企業経営や組織のマネジメントを学ぶ機会は、なかなかありませんでした。

だからこそ新しいCTOを招き入れたら、その人の取り組みを横で見つつ、自分自身も一緒に成長したいと思っています。私は1つの事例からエッセンスを抽出して、ノウハウを学んでいくことは得意な人間ですから。二代目CTOの強みと私の強みをかけ合わせつつ、お互いに補完し合いながら事業に貢献していけたらいいですね。

新体制における意思決定の流れ

――体制変更に伴い、今後は経営上の意思決定の流れがどのように変化しますか?

近藤:まず昔の話をすると、創業期はプロダクト開発を10年ほど行ってきたCEOの私がおり、ビジネス側は営業とカスタマーサクセス担当者が2名だったため、それらのメンバーが一次情報をもとにしてプロダクト開発の優先順位を判断していました。情報の総量が少ない状態で、かつ私が会社全体の動きを細かく把握できたため、属人的な方法で優先順位を決めても大きくは方向性を間違えない状態だったので成立していました。

ですが、今後は社員も急速に増えていきますから、特定の個人だけでは把握しきれない情報量になってきます。だからこそ、適切に組織を作って仕組みによって意思決定できる状態を目指しています。具体的には、ビジネス側を王さんが管理して、プロダクト開発をCTOが見ていく体制になります。そして、プロダクト開発の優先順位を単純に決めるだけではなく、開発ロードマップの策定やアーキテクチャの設計、開発組織づくりなど、より難易度の高いテーマについても認識を合わせながら合意形成していく流れになるはずです。

ビジネス側としても各種の要望があるし、開発側にも優先したいことがある。組織長がお互いにセッションしながら、両サイドの考えをうまくマッチングさせ、事業全体を最適な方向に進めるための方法を議論していく必要があります。

王:弊社では私がビジネスサイドを統括しつつ、CFO的な役割も兼任しているため、お客さんからの一次情報を得ながら会社のお金の流れも見えているので、機能の優先度を議論する際に強いパンチを出しやすいんですよ。要するに、持っている情報の性質上、ビジネス側の意見が通りやすくなってしまうかもしれない。

それに対して、CTOとして「プロダクト開発のあるべき姿」や「開発組織の今後のあり方」などを深く理解しつつ、同じくらいの強さのパンチを出してくれる人がいいですね。お互いに寄り添いつつ、次期CTOと健全な意味でのスパーリングをしていきたいです。

COO 王玲

二代目CTOに求めるスキルやマインド

――二代目CTOには、どのようなスキルやマインドの方を望まれますか?

近藤:私たちは今後、産業廃棄物業界に特化したVertical SaaSとして、「配車頭」だけではなく複数のプロダクトを提供していきます。それに伴い開発組織も強化するため、2023年2月までに社員のエンジニアを5名から10名ほどまで増やし、さらに2023年中にエンジニア数十名規模の体制にしたいと構想しています。

この組織をCTOとして支えるには、エンジニアリングの深い知識やピープルマネジメントのスキルなどが必要ですし、経営者として技術的な観点から事業をリードできるスキルも重要になります。

マインド面としては、私たちの思いに共感してくれることが大事です。廃棄物業界が抱えている課題を解決し、社会を良い方向に変えつつビジネスとしても成功したいという高い視座を持った方がいいですね。

余談ですが、私たちは複数の投資家から出資を受けており、そのいずれも「社会をより良く変えようというビジョンを持った企業」に対して積極的に出資をしている方々なんですよね。私たちの仲間集めも、これと通じるところがあります。とはいえ、理想論だけでは会社を大きくできないので、次期CTOには自分自身の責務を全うする責任感の強さも持ち合わせていてほしいです。

王:近藤さんが言われた通り、産業廃棄物業界をより良いものに変え、それと並行して自社のビジネスも成長していくのがVertical SaaSというモデルのあり方です。だからこそ、「私たちが誰のために働いていて、誰に対して価値提供をしたいのか」というスコープがブレてしまうと、意思決定そのものがブレてしまいます。二代目CTOは、業界や顧客に対して強い思いを持てる方であってほしいと思います。

責任感の強さについても同感ですね。たとえば私はファンファーレのビジネス組織を統括していますが、常に「みんなの人生を預かっている」という事実を忘れないようにしています。なんとしてもファンファーレを良い方向に進めたいですし、この船が沈まないようにしたい。事業や社員を背負う覚悟とともに働ける人のほうが、やりがいを持ってCTOの業務に取り組めると思います。

矢部:二代目CTOには、いい塩梅で自分への自信を持った人であってほしいと思います。スタートアップでは事業や組織の状況が日々変化します。その際に、自分なりの信念がなければ判断がブレますし、自信がある方だからこそ他の人たちがついてきます。ですが、一方で自信が強すぎると無茶な判断をしたり、意見を素直に受け入れられなかったりするため、適切なバランス感覚が必要です。

それから、仕事において地に足が着いていることを私たちは大事にしています。顧客のことを、常に見ているといいますか。「配車頭」の機能開発においては、現場の方々が抱えている業務上の制約を、全て取り入れる必要があります。そのために、私たちはこれまで積極的に現場に足を運んで、顧客の声を直接聞いてきました。二代目CTOを担う方にも、技術のことだけではなく、顧客のことを積極的に学ぶ姿勢を大切にしてほしいです。

CTOの介在価値を最大化できる、稀有な環境

――挙げていただいたような特徴を持つハイスキルなエンジニアは、どの企業からも引く手あまたです。そんな方が他の企業ではなくファンファーレを選ぶ意義は何でしょうか?

近藤:産業廃棄物業界は、業界構造や業務フローが戦後からほとんど変化していません。かつ産業廃棄物業界は産業規模としても非常に大きく、必要不可欠です。だからこそ、業界が抱える課題や業界の未来への解像度を高め、プロダクトのデリバリースピードを加速していけば、ビジネスとして成功できることが、ほぼ確実に見えています。

ファンファーレが課題や未来に対する解像度が高いことは、すでに既存の顧客や投資家の方々に評価してもらえました。そして、6.3億円規模の資金調達をしている産業廃棄物業界関連のスタートアップは、日本ではファンファーレだけです。プロダクトのデリバリースピードを上げられる人がCTOとして参画すれば、会社の価値を何十倍、何百倍にもできるという状況になっています。

仮に上場企業でCTOが数年頑張っても、会社の価値を数倍に上げるのは大変です。しかし、今のファンファーレならばCTOの介在価値を最大化できます。それが、今のファンファーレに参画する意義なのかなと思いますね。

王:今回のインタビューにおいて、ファンファーレでは「CTOに求められる役割が広い」という旨の話をしてきました。ですがその反面、仮に特定領域のスキルや経験が不足していても、総合力さえ高い方であれば挑戦できる環境を、私たちは提供したいと思っています。

たとえば私も、これまで自分なりに密度の高いキャリアを歩んできたつもりではありますが、他社のCOOと比べるとまだまだ不足しているスキルもありますし、ファンファーレに入社してから初めて経験した業務もあります。そのような私に、COOとしてのチャレンジを会社は許容してくれています。

だからこそ、もし今働いている会社でCTOやVPoEを担っていなくても、CTOに挑戦したい意欲とポテンシャルを持った方であれば、ぜひその役割をお任せしたいです。その方が、会社や組織とともに成長していけるポテンシャルと覚悟をお持ちであれば、それでも構わないと思っています。

矢部:近藤さんと私は企業の黎明期から一緒に並走してきて、産業廃棄物業界に向けて、配車業務の最適化を行うユニークなサービスを提供してきました。エンジニアリングそのものが事業価値に直結していますし、その世界観をこれからも私は守っていきます。

ファンファーレはエンジニアリングの価値を最大化できる人にとって、そのスキルを相当に活かせる環境なんですよ。オンリーワンのプロダクトを、ナンバーワンにするために走っていただける方でしたら、私たちは大歓迎です。

――では最後に、将来の二代目CTOに向けてコメントをお願いします。

矢部:おそらく、私が苦手とすることを得意な人が入ってくるはずです。その方と私とで良いコラボレーションができると思うので、楽しみにしています。

王:一定以上のスキルや高いモチベーションを持った方ならば、かなり自由に働ける環境です。特に、心理的な自由はかなりあると思います。その環境を楽しめる方であってほしいです。より強い船頭が増えて、もっと広い大海原に漕ぎ出せるのを心待ちにしています。

近藤:私からは一言。「任せられるだけ任せたい」です!

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