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本好き大学生の図書局時代を振り返る#1

私の高校時代は、図書局に所属していたから、楽しいものになったといえる。

高校の3年間、図書局にいた。
いろいろあって私は5年間高校にいたのだが、
その3年目〜5年目に図書局にいた。

思い返せば、窮屈な高校生時代であった。
学校は私の居場所じゃないと思っていた。
数少ない友達はいたけれど、授業が終わればすぐに学校から出ていくタイプの人間だった。

そんな私のいつもギュって締めてる心の紐をほどける場所、
それが図書室だった。

図書局時代、いろいろさせてもらった。
学校祭では古本市をやって、読まなくなった本を先生方や生徒から募って、本を売った。売り上げはすべてそのときに大変な思いをしている人たちのためになるようにと寄付にあてられていた。
プレゼン大会では図書局に所属するみんなが、それぞれおもいおもいにしおりをつくって無料で配布していた。
自分が作ったのがあっという間に無くなるのをみると本当に嬉しかった。

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(↑私の初めてのしおり。和紙をラミネートして作ったもの。私を図書局に誘ってくれた、高2の時の副担任の先生と、いつも図書室の管理をしてくれていた、実習助手の方がこれをすごく気に入ってくれてた)

そういう学校でのイベントごとに、本のポップを手作りした
誰に届くかはわからないけれど、必要な人の目に留まるようにと、まだ見ぬ誰かの顔を想像しながらわくわくして作った

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(↑初めて作った本のポップ。写真を撮ってくれたのは母。ボヤけてるけど、大切な写真。たしか、私はこのとき、学校祭に参加していなかったはずだ。黙って、図書室に自分が作った本のポップを置いていったのだ。そして、図書局員の誰かがそれを飾ってくれた、きちんと本と一緒に。活動に全然参加していなかった私のポップを)

いま大学生になって、図書館情報学課程の勉強を始めて、その頃のことを思い出すことが多くなった

カウンターの中で、しおりや本のポップを自分で作って、仲間と図書室で、季節ごとに図書室の装飾を決めて協同して作りあげた。
学校祭のときの図書室の装飾は、学校以外にもいろいろな人が訪れてくれるから、子どもから大人までわかる、偉大な絵本たちから、愛おしいキャラクターに画用紙で登場してもらった。
『ぐりとぐら』が小さい子に人気で、ガラス越しにぺたぺた「ぐり」と「ぐら」に触ってくれてるのが嬉しかったし、後輩の局員がつくった、『100万回生きたねこ』は、国語のベテランの女性の先生に大変気に入られて、その装飾が終わり次第、その『100万回生きたねこ』はベテラン先生の手元に渡ることになった。


そうそう、
年に1度、図書室では希望図書のアンケートを取っていた。
私は2、3回、人生で1番好きな本である『魔女と金魚』をリクエストしたのだが、とうとう入らなかった(しょぼん)。

図書局エピソードはまだまだある。
後、数回は続きそうである。
こう、語りたいことが見つかるとワクワクする。

そして急だけれど、笑、

ここまで読んでくれた人、本当にありがとう。
まだ記事は続くけども、そう言いたい。
急に、自分が見てきた、愛おしい風景たちの話をしたくなったのだ。
愛おしい人たちの話。
変な話だけど、死ぬ前にこの図書局の話がしたいんだ。
まだ死なないんですけど。予定ないんですけど、でも予定とか言っていつ訪れるかわかんないじゃないですか、で、こういう機会があるなら、この話をしたいなと思ったんですよ、
私がまた明日、生きたくなった風景たちの話を。
(でも、この記事の宛先が私にはまだわからないんだ。)

高校生の頃のわたしは、誰かに届けたい言葉を持っていた
ただし、それを放つのが怖かった
その時期じゃないとも思っていた

でも、今、
ひょんなきっかけやさまざまな人の応援がこうやってかたちを結んで、この世でたったひとりの私がnoteすることができる今、
高校生のあの子が持ってた言葉を、今の私が放ちたいと思う、

そんな記事を始めてみたい。



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注1 記事のカバー写真のポスターは私が作りました。犬のスタンプとモザイクで隠れてるのは、別の図書局員の方が作ったものです。

注2 大学で学んだけれど、学校の図書室に携わる人々は、図書室を"学校図書館"という名称で呼ぶらしい。その響きにはいろいろな誇り高い思いが込められているのだけれど、ここでは図書室と呼ばせていただいている







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