おじゃる丸との出会い直し

NHKEテレのアニメ「おじゃる丸」、私が10代の頃からやっていました。
1998年から放送してるんですね~  もう25年も続いているアニメです。

おじゃる丸は始まった当初は夕方弟が見ているのを横からなんとなく見ていました。今は朝時報替わりにつけてるEテレで流れてるのを朝の支度をしながらチラチラ見る程度。細く長いつきあいを続けていました。

ストーリーはヘイアンチョウの妖精界の妖精貴族(!)おじゃる丸が「月の穴」に落ち、月光町にきてしまったことから始まります。おじゃる丸はそこで出会ったカズマと一緒に暮らすことに。そこから月光町の人々とのゆかいな日々がつづられていきます。

おじゃる丸は疲れることは嫌いですぐ横になってしまう5歳児なので(貴族だから)、ストーリーのテンポは終始「まったり」。一貫してほのぼのしているんですがよーく見ると月光町の人々、かなりの変人ばかり。

同居人のカズマは心優しい普通の小学生に見えますが「石オタク」です。
ほかにもティーバックは干して何回も使う漫画家のうすいさちよ、いつも「遅刻だ~」と言いながら変な走り方をしているサラリーマン川上さん、月光町を踊りながら移動しているバレリーナの乙女先生、、などなど。

その変人な隣人たちとおじゃる丸との関わりもジャスト「隣人」。だいたい道で会って立ち話する、友達未満の距離感なのです。

なんか、、月光町って理想郷だなあ。超マイペースで疲れたらすぐ休むおじゃる、個性的な人々が干渉しあわず適度な距離感で、でも仲良く暮らすコミュニティ。多様性を体現した世界観ですなあ・・と考えていたら。

おじゃる丸の挿入歌、「まったりまったりまったりな~」というあの歌。ふとクレジットをみると歌ってるのサブちゃんじゃない!!(知らなかった)

そう意識して聞くとサブちゃんの歌声と歌詞がじんわりとしみてきます。
忙しい日々、常に次やることを考えてしまい、うまくいかないと苛ついてしまう自分に「急がず焦らす、まいろうか~」とおじゃるとサブちゃんに諭された気分でした。大人になってから聴くと改めて名曲ですよね。

エンディングの曲もフワチャンとおじゃるのコラボ曲だったり、コロナ中は自粛モードの世相を反映させた椎名林檎のしんみりしたバラードだったり、なかなか攻めている。おじゃるはかわいい顔してロックです。

子供がみてもかわいくて楽しい、大人が見ても結構しみるおじゃる丸。出会い直しを経て、これからもおじゃるとは細く長く付き合っていきたいと思います。



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