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【今週の週末ごはん】#33 滋味深く身体の内から元気が出て来る味、大あさりとレンズ豆のズッパ、カラブリア風じゃがいもピーマン、白いんげん豆の煮込みパスタ

短い帰省から戻った後、身体も胃腸もお疲れ状態で考えた家ごはん。
私はこういう時だいたい豆と貝が食べたくなる。特にそれらを煮込んだスープ。それと胃に優しいほくほくしたじゃがいもに清涼感あるピーマンの組み合わせ、やはり胃腸に優しそうな煮込みパスタを揃えてみた。美味しかった。

レンズ豆と大あさり、茹でムール貝のズッパ

鉄分豊富なレンズ豆とタウリン豊富な貝類は疲労回復に効果的…という以前に、滋味深くたいへん美味しい。私はこの組み合わせが気に入っていて、疲れて来ると食べたくなる。
魚介は何を入れても良いが魚より貝のだしが合い、できれば数種類使うとなお美味しい。今回は冷凍庫にあった大あさりと茹でムール貝を使用。オリーブオイルはぜひ香りの良いものをたっぷりと。

つくり方は、
①あらみじん切りの玉ねぎ、にんにく、種を抜いた赤唐辛子をオリーブオイルで軽く炒め、玉ねぎ透明になったら二つに切ったプチトマトまたは刻んだトマトと水適量を加えて少し煮る。
②別鍋で貝のだしを用意。砂を吐かせた貝、または冷凍の貝等に軽く白ワインまたは酒を振り、あればパセリの茎等臭み消しの香味野菜も加えて火をつけ、口が開いたら蓋をして固くならない程度に加熱。出てきたスープを濾して①に加え、貝の身は固くならないよう後で加える。
③塩で調味し、食べる際に刻んだイタリアンパセリを少々とオリーブオイルをかける。

食べると身体の内からじんわり力が湧いてくる美味しさ。疲れて力がないな…という時にとてもおすすめ。

◆カラブリア風じゃがいもとピーマン炒め

目玉焼きをのせた上に焼きチーズまで添えたので肝心なじゃがいもとピーマンが見えづらくなってしまったが、この料理の主な材料はじゃがいもとピーマン、オリーブオイルのみ。
秋田で青唐辛子を買ったのでオイルの辛味づけに使ったが、本来はカラブリアの乾燥赤唐辛子を使う。これも素朴でとても美味しい。

フライパンにオリーブオイルと斜め切りの赤唐辛子(今回は青唐辛子)を入れて唐辛子が黒くなるまでゆっくり熱し、油に唐辛子の辛味と風味を移す。ここにやや厚めの6〜7mmにスライスしたじゃがいもを加えて柔らかくなるまで両面じっくり熱し、柔らかくなったらヘタと種を除いて縦6つ〜8つに切ったピーマンを加えて火を強め、少し焦げ目がつくくらいに炒め合わせ、塩で調味してできあがり。

青唐辛子が辛くて全体が辛くなり過ぎたので目玉焼きを添えたが、本来はない。カラブリアの赤唐辛子を使うと独特の旨味のような味わいが出る。
じゃがいもとピーマンの組み合わせは中華でも好まれ、シンプルな味付けが美味しい。仕上げにほんの少々白ワインビネガーを振っても良く、割とくせになる美味しさだと思う。じゃがいもはほくほくした種類で。

◆白いんげん豆の煮込みパスタ

レンズ豆の鉄っぽい味とは別に、白いんげん豆のほくほくした感じも疲れた時に効く気がする。今回試しにグルテンフリーのとうもろこしパスタを使ってみたが、この料理には小麦のパスタの方が合うようだ。美味しくなくはないのだが、とろとろに煮えた時の味が「ちょっと違うな」という感じ。

予めにんじん、玉ねぎ、キャベツのみじん切りを炒めてソフリットをつくっておき、トマトと茹でた豆、水を加えたスープにショートパスタを乾燥のまま入れて煮る。パスタから溶け出した味もスープの美味しさになり、この点で小麦の方が味が合うようだ。
これも味付けは塩と食べる際回しかけるオリーブオイルのみ。私は調理用とかける用のオリーブオイルを使い分けており、後者にはより青っぽい香りが好き。

◆南イタリア風茄子炒め

何度か似たようなものを上げているかも。基本的にはフライパンに多めのオリーブオイルを敷き、食べやすく切った茄子を広げた上に刻みにんにく、アンチョビ、オレガノと赤唐辛子を1本加えて炒めるだけ。分量や切り方はその時々の気分や茄子の種類によって変わる。間違いのない一品で、ワイン用に何かもうひと皿…という時にも便利。

この日はこの赤ワインを飲んだ。カベルネ・ソーヴィニヨンは癖がなく、はずれがあまりないので気軽な食事の時に選ぶことが多い。

パンは日比谷シャンテのプチメックと宝塚のコンセントマーケット、元町のウチキパン。冷凍庫に美味しいお店のパンが入っていると安心。この3店への信頼度は高い。

今日は台風。影響のありそうな地方にお住まいの方はじゅうじゅうお気を付けください。私も気をつけます。

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