クリニックの中には開かずの間が・・・

こどもが自由に体を動かして鍛えることができるクリニックを目指した結果、予定している建物の中には多くの隠し部屋を作ることができました。

扉はあるのに誰も中を見たことのない場所。
そんなところがあるとワクワクしませんか??

今日はその中身についてどんなものを想定しているかをお伝えします。

●倉庫

これはもうガチでそのままですね。倉庫です。はい。

建物の中身を考える際に、実際のオペレーション時に必要な数、必要な場所に用意しておかないと後で絶対に後悔するものNo.1です。部屋中が物だらけになることを予防します。使った物は使った場所へ。あっという間に物が散乱してどこに行ったか分からなくなってしまいます。

クリニックには普段はそれほど使用頻度がないけれども、いざというときに必要になる物がたくさんあります。

その他にも季節ものも大切です。
子ども向けともなると季節のイベントなども計画していくつもりです。エンタメ要素を取り入れて、飾り付けや、わかりやすいシンボルなんてものを用意するかもしれません。

月毎に目印を決めておいて、『来てみたら本当にあった』なんて経験もすてきですよね。

ここもどこまで実現できるか分かりませんが、いつでも使える様に用意しておくために欠かせない存在です。

現在の計画では建物全体の5%ほどが倉庫または予備の部屋となっています。

動物をモチーフにしたロゴなどを考えるので、倉庫の入口もそれに合わせてデザインしてみても面白いですね。

●小物入れ

目立たないところにこれがあると便利です。

倉庫ほど大きな空間ではないですが、壁の一部に物入れを作り、廊下から取り出したりしまったりできます。

計画には柱の中にも忍ばせています。パカッと開いて、おもちゃなんか出てくるとこどもたちが飛びつきます。

ここには小窓やボックスを作って自分で片付けができる様な工夫も面白いですね。

ダミーで空かない場所に扉を書いてみるのも面白いです。

●AC室

図面を見るとAC室というところが4つあります。
これこそまさに開かずの間です。

建物は全館空調となるため、各部屋にエアコンがついているわけではありません。AC=エアーコンディションであり、ここから建物全体に快適な空気を送ることになります。

入口は廊下から見えるところにあったり、倉庫の奥にあったり、外からしか入れない部屋になっていたりします。

ここができることで、快適な院内で診療や遊びができるんですね。
できあがりが楽しみです。


こんな感じで診療やサービスに直接関係のない部屋やそのスペースについても考えながら設計をしてくれています。サイズや使い勝手などを考えたバランスで配置することで、極限まで開業後のことを考えて進めています。


中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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