便利はだれのため??

今日のポイント:だれに向けての『便利さ』かを追求しています

ここまで話を大きくしているのだから、ただクリニックを作って診療するのではなく、地域のインフラとして持続可能な組織を作ることを目指しています。(まだ始まることも決まってない)

キングコングの西野さんの様に、完全にエンタメに振り切ったわけではなく、それでも様々な世代や色々なバックグラウンドを持った人々が集まりやすく、そして心の拠り所にできる施設として、その1つの形がこどもの集まるクリニックを中心としたコミュニティだと考えています。

そういった形に近い、なんでもそろっているクリニックはこれまでも作られてきました。ショッピングセンターに内や同敷地内に併設されているクリニックモールなんかはその1つの形だと思います。自分の考えている快適に過ごせるクリニックの形とはその背景から大きく異なります。

今日はそのことについてお話します。


どこを中心にデザインするか

ショッピングセンターの主な目的はもちろん商売です。様々な商品を売ることを目的にしています。その対象になる人は健康な人であり、どちらかと言えば心と時間にゆとりのある人でしょう。(ここはよくわかりませんが、自分なら混んでいるところは避けるので)

その中身は駐車場からのアクセスも悪く、多くの人々が常に行き交い、商品の陳列やレストランの座席を見ても障害のある方に対して決して優しいものではありません。

こんな身近なところからも、まだUDは浸透していないことが伺えます。しかたのないことかもしれません。クリニックはほとんどが便利な場所に位置している訳ではありません。その奥の一角にあることが多いです。せっかく誘致しているのに、そんな扱い。これはカスタマーに対してのサービスではなく、集客目当てのクリニックに向けた対応なのだと思っています。

これから自分の競っていく(!?)相手は、すでに開院して地域に根ざしているクリニックではなく、そういった便利だと思われているけど、実はそれほど活用されていないクリニックだと思っています。

便利だと思って集まったけど、実はそれは経営側の目線であって、患者を向いていない。これは間違いないです。


医療者側の視点からみたデザインの実現

以前クリニックモールを作る話が少し出ましたが、話を聞くだけで丁寧にお断りさせていただきました。もちろん上記の様な理由です。

クリニックが集まったとしても、その全てのクリニックに通う人なんてほとんどいないです。そして結局その様なものを作るためには、自分の意思をどこかで我慢する必要が出てきます。それであれば、自分だけの、理想のものを創りにいきます。

自分はいま人を集めています。来た人を満足させる、結果を残せる人を。

そのために中身はみんなで決めます。一から医療者→患者の視点で最高のものを創り出します。

しかし、施設の場所やそのハコの形については自分がどうにかするしかないのです。場所や移動、わくわく感にこだわった最高のものを提示し、みなさんを迎えられる様に。

明日はいよいよプロジェクトが前に動き出します。
始まりの地に集合します。

また決まり次第詳しくお伝えします。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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