情報発信も地域のクリニックから

難しい話を書こうとしたら、処理能力の限界。。。後日改訂予定!


コロナが世間で猛威を振るい、あらゆるものがオンライン化され、様々な情報を自宅や職場にいながら手に入れることができる様になりました。

手軽に入手できる情報を切り売りし、どこかから無料で手に入れられる情報を、さも有り難そうに有料販売している例も見かけますが、直になくなるでしょう。

それほど情報の進化スピードは早くなっています。

質の問題はさておき、オンラインで手軽に入手できる様になると、次はなにが起こるでしょうか??

おそらく、だれも情報を取りにいかなくなるでしょう。
手軽にできること=いつかやること=やらないこと

勝手に予想すると、この様な感じです。観光地の近くに住んでいるのに行っていない人はまさにこれです。情報があふれすぎると、その区別もつかない人は放棄していきます。自分もそんな感じです。情報の食あたり気味なので。

ですから、情報発信だけではもう手遅れだと思っています。

こうなると次に必要な作業はなにかと予想するのですが、もうみなさんおわかりですよね。

そう。確認作業です。

あふれている情報を捕まえ、それは簡単にできそうだなと思っても、リハビリテーションの世界では答え合わせが難しいのです。例えば、料理であれば作って食べてしまえば良いのです。生活の知恵であれば、実際に部屋の片付けでもしてしまえば良いのです。ところがリハビリテーションには相手が必要です。患者さんです。

動画配信で有名な人に診てもらいたい。しかし、それはほとんど実践できていません。動画作成で手一杯だからです。そんな例はたくさんあります。そして、その確認作業が行われず、今日も新しい動画がアップされています。

これは役に立つという新しい知識が出回ると、その関連動画がバンバン投稿され、やがて情報の波にのまれてしまいます。運良く目にとまったとしても、その情報が新たに価値を持つことはありません。結局はすでに多くのフォロワーがついている人の情報のみが回ります。


この状況をなんとかしないと、この先数年でなにかまずいことが起こる。
そんな予感がします。

これまで確認作業を論文というものが行ってきました。これをすれば良くなる。こっちの方が結果が得られる。すべて文章でそこに載っています。そういったものが今のあふれている情報にはついていません。

実態も裏付けもない情報が一人歩きしています。エンタメとしてであれば、それでも構わないと思いますが、医学的な知識とは学問なのです。

ありふれた情報の確認作業ができる体制を整えることを考えて行く必要があります。

情報発信と、情報の確認。そこには新しいものはないかも知れないけど、正しいことが残る。あ、それってやっぱり学会の仕事だな。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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