こうして風化、分断が起こる

https://www.kahoku.co.jp/special/spe1090/20200604_01.html

除染なしの解除に飯舘村が前向きだという。インフラ整備という、所謂「飴」に踊らされたのか?5年前なら考えられないことだ。これが村民の総意なら致し方ないだろう。ただ、原理原則は同じ。「半減期」が短縮されたわけではない。ばらまかれた放射性物質はそこにあるままだ。

特に「セシウム」は半減期30年
「ストロンチウム」は計測しないことを決めた。骨に溜まるという事実に耳目を塞いで。

そして……プルトニウムは「そもそも重いから飛ばない」でしたね?→MOX燃料は気化して飛びましたよ。何10キロ先でも震災数十日で検出されましたよね?その理屈はすで間違っているにも関わらず、いまだにアルファ波は計測していません。

ハリボテの日常が何とか戻ってきた今、震災復興が国の手を離れるときが来たのか?いや、正しくは「国が放棄するときがやってきた」のだ。

放射能の知識があれば、除染なしの解除がいかに危険かわかるだろう。分かっていて敢えて未除染解除をしようとしているのか?

すでに犯罪のような空気が漂う。

飯舘村のインフラ整備は恐らく莫大な費用がかかるだろう。朽ち果てた住宅。延びきった草木。そして、至るところに黒いトンバッグ。中には放射性物質を含んだ瓦礫と土。

もう一度考えてほしい。

インフラ整備や住民帰還を進める前にやるべきことがあるということを。

福島県のどこかに住んでいます。 震災後、幾多の出会いと別れを繰り返しながら何とか生きています。最近、震災直後のことを文字として残しておこうと考えました。あのとき決して報道されることのなかった真実の出来事を。 愛読書《about a boy》