幼稚園デルタ株クラスターで実感した人間の恐ろしさ

家の近くの幼稚園でデルタ株クラスターが出てしまい、その感染源は園児のお父さんでそのお父さんは外国人だそうだ。（ここでは国名は伏せさせていただく）

幼稚園、この家族が住むマンション、共に僕の家から徒歩5分くらいの場所にある。

この幼稚園クラスターが今台湾で凄く話題になっていて、この外国人お父さんがネットリンチにあっているようだ。

ネットだけでなく、住んでいるマンションでも色々言われたらしく家族で既に引っ越したそうだ。

しかし、この外国人のお父さんの国は日本や韓国、タイなどここに多く住んでいる国の人とは違い、台湾ではそんなに多くない国の人だ。

本当に悲しいし、腹立たしいが引っ越しても同じ目にあう可能性が大きい。

このお父さんはちゃんと現在の台湾の入境ルールに従い行動していたようだ。

検査で一度陽性と出てしまい、その後の再検査で陰性となったので晴れて自由に行動できるようになったのだが、結果デルタ株に感染していて自分の子供にうつしてしまいその子供が通う保育園でクラスターが発生してしまった。

このお父さんは全く悪くないのだ。彼だってこんな事になって欲しくないに決まっている。

しかし、周りの人間やネット民は容赦なく彼を殺しにかかっている。

これで感じたのは

“COVID-19なんかよりも人間の方がよっぽど恐ろしい”

と言うことだ。

僕も台湾に住む外国人なので、今回の一件はとても他人事とは思えない。

更に家の近所で起きたことなので、僕もデルタ株に感染して最悪同じ目にあう可能性もゼロではない。

本当に恐ろしい話しだ。

人間は恐ろしい。特に外部（よそもの）の人間には本当に殺しにかかるんだとよくわかった。