祭りの匂い
深夜に、訳合って
ウインナーをフライパンで焼いた
パチ、パチ、ジュワッ
窓の夜風と油の匂いで、夏祭りを思い出した
祭りの夜は、夜が化粧をする
夜は役目を忘れて、踊りだす
非日常的で、薄着の肌が緊張感と躍動感を
同時に連れてくる
屋台の灯りが、人々の瞳をギリギラと
映し出し、みんな今宵の宴の中を
おどけながら歩く
ハッと我にかえり
小さな古い皿に、ウインナーを盛り
平坦な感情で、洗い物をする
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