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雨の日には

窓の外の雨をぼんやりと眺める。

降りやまない雨。

エアコンが出す断続的な低い音にまざって、ベランダの手すりに雨が落ちる音が聞こえる。

無機質なエアコンの音とポツポツという音の二重奏。心に何も響かない空虚な音が体を通り抜ける。

雨の日にはあなたの顔を窓に浮かべる。雨粒が窓の上から崩れるように流れ落ちてきて、あなたの顔を歪ませる。

泣いているようなその顔に胸がしめつけられる。

あんなにいつも笑っていたあなたなのに、窓に映るのは悲しげな顔だけ。

あなたはもういまは笑っていないんだろうか。

私の心が泣いている限り、あなたは永遠に笑わないのかもしれないな。

愛するあなたの笑顔をまた見たいけど、私が笑わないと窓にはあなたの笑顔は映らない。

私だけ幸せになんてなれないよ。

あなたはそんなことを望んでないと分かっているけど、私はそれを望んでいる。

ずっと寂しくてもいいんだよ。

あなた以外の人はいらないから。



お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨