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小説・フィクション

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小説や詩、フィクションのお話をまとめています。かなり短い作品ばかりですが、一部前編・後編ものや連載しているシリーズも入っています。書き始めたときは誰かに読んでもらうのがあまりにも… もっと読む
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2020年7月の記事一覧

振り向いて。

まただ。なんだろう、この感じ。うしろから誰かの視線を感じる。神経が背後に引っ張られて振り…

椿 -TSUBAKI-
3年前
26

「信じられないっ!」 私は大きな声であなたに叫んだ。 髪だって、服だって、濡れてしまった…

椿 -TSUBAKI-
3年前
28

恋愛小説

私が初めてnoteで書いた恋愛小説は、あなたに向けたものだった。間違って送られてきたラインの…

椿 -TSUBAKI-
3年前
38

キス

「会えなくて、寂しかった」 そんなふうに言ったらあなたは優しく笑って、そっと抱きしめてく…

椿 -TSUBAKI-
3年前
25

偽りの愛

もっと愛してほしい。 あなたが私を見つめてそう言った。 ホテルのやわらかなライトが切なく…

椿 -TSUBAKI-
3年前
22

おやすみ

「おやすみ」ってあなたが優しくささやいた。 部屋に響く静かな声。私を眠りに誘う声。水面に…

椿 -TSUBAKI-
3年前
18

金曜日の夜に

「奥さんのいる人と、そういうことになったんだよね」 私はその言葉の意味がすぐには分からなかった。 「え? どういうこと?」 「まぁ、そういうこと・・・なんていうか優しい人なのよ。癒される」 金曜日の夜、大学時代の友達の真由美と私は川沿いのバーで向かい合って座っていた。その真由美が悪びれる様子もなくサラリと私にそう言った。 「それって不倫って意味?」 「うん。そう」 「そうって、本気で言ってるの? 敬太くんや美穂ちゃんがいるのに」 「夫や娘は私が金曜日の夜にこうしてでか

願い

テーブルの花瓶に生けられたバラはいつも静かに咲いている。 切り取られて愛でられて、しあわ…

椿 -TSUBAKI-
3年前
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君とワンピース

「ワンピースで行くね!」 弾んだ声で君はそれだけを僕に伝えて電話を切った。 ワンピースか…

椿 -TSUBAKI-
3年前
26

涙の音

こぼれそうな涙をすくってほしい。 あなたの優しい手で受け止めてほしい。孤独に広がるその水…

椿 -TSUBAKI-
3年前
20

「元気だよ」って言ってもあなたは信じない。 「大丈夫だよ」って言ってもあなたは信じない。…

椿 -TSUBAKI-
3年前
23

「こんなところにホクロができたんだ」 あなたが私の肌を撫でる。 「うん、突然できちゃって…

椿 -TSUBAKI-
3年前
32

あなたの香り

「そこ、好きだよ」 あなたが後ろからそう言ったから私は振り向いた。あなたの指が私のうなじ…

椿 -TSUBAKI-
3年前
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七夕の夜

「今日は七夕だから」 あなたがそう言いながら私の胸に顔を沈めた。完全に脱力してて少し重い。 「もぉ・・・七夕だからってどうしてあまえてくるのよ」 そんなふうに言いながらもそっとあなたの髪を撫でる。優しく大切に何度も撫でた。 あなたが顔をあげてしあわせそうに笑ったから、おでこにふんわりキスもした。 「年に一度しか会えない織姫と彦星って気の毒だよな」 そう言いながら、あなたは体を起こして私にキスをする。何度も何度もしてくるから笑いだしちゃった。クスクスって一緒に笑って