存在意義

 私は最近、知り合いの方からコーチングを受けて自分と向き合う事に取り組んでいました。その中で私の幼少期の出来事による潜在意識がとても強く、今でも自分の精神状態に大きく影響を与えているとのことでした。私は高齢の両親のもとに生まれました。母親は統合失調症を私が生まれる前から発症、長い間入院していた過去があります。父親は昔ながらの頑固な親父って感じで私とそっくりな見栄っ張りです(笑)働き方もいいとは言えず、貧しい家庭でした。6人兄弟と兄弟も多く、お金も掛かったと思います。ガス・水道が止まり、食べる物にも困ったり、幼少期の行事毎でお金が掛かる事には全く参加したことがない状況でした。母親に対する父親の家庭内暴力もあって、家庭内は荒れてました。そんな私は産まれながらにして経済的理由で養子に出そうとしたことを亡くなった祖母に聞きました。私はその時、「こんな貧しい生活をして、惨めな思いをしてまで何で産んだんだ。こんな所に産まれてこなきゃ良かった」と思いました。それは生まれながらにして自分は必要な存在ではなかった、自分の存在意義を否定された気持ちになったのを覚えています。
そう、この「存在してはいけない」という強迫観念に近いものが私を悩ませていました。自分の生き方、やりたい事を突き詰めた先に出てくるのは
「自分にしか出来ないこと、やれない事をしたい」
「知識や技術を身につけて、評価されるような人になりたい」
「父親らしくしなきゃ、こうしなきゃ」
「父親なんだから、もっと稼いでこなきゃ」
「自分でやりたいと言った仕事なんだから、しっかりやらなきゃ。」

 「何者かにならなければ、自分の存在意義なんてない」と思い込んでいました。その事に気が付かせてもらって、ハッとしたと同時に他の誰でもない自分自身が一番、自分を認めずに否定し続けていたのだと。

自分は自分しかいないし、自分自身を苦しめる人生にはホトホト疲れました。だから人生楽しく過ごす為に遊ぶことに一旦振り切ってみます。人生楽しく、ありのままの自分でいることから始めてみます。

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